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ダンサーズ症例ケース

ダンサーが悩むケガの症例と治療について紹介しています。
【テーマ】
■■O脚■■
■■アキレス腱■■
■■膝痛・半月板■■
■■腰痛、ぎっくり腰、ヘルニア■■
■■股関節痛■■
■■側湾■■
■■肉離れ■■
■■有痛性外脛骨・三角骨■■
■■種子骨■■
■■肋骨の痛み■■
■■ターンアウトforプロ■■
■■ダンサーの甲■■
■■バレエ留学への道■■
■■バレエ整体■■
■■過去のケガの再発■■
■■冷え性による血流障害■■

テーマ:「有痛性外脛骨・三角骨」の記事一覧

3年前の捻挫が原因?と言われて来院したMさん。
バレエの解剖学的に診てみると、捻挫というより距骨の問題ではないかとみていましたが、その後スポーツ整形で画像診断を受けたのだそうです。
 
距骨突起、バレエ障害
 
その結果、やはり距骨突起でした。
よかったことは、三角骨までとがったり、骨折したりしてはいなかったこと。
これは良い結果です。
 
今後大切なことは、前回も報告したように、痛みを取る治療と、痛みを作らないカラダ作りです。
足だけで踊っていると、いつまで経っても痛みはとれません。解決するカギは上半身。腕と体幹がしっかり上に引き上げられていれば、足への負担は確実に減っていきます。
 
同じように三角骨に悩んでいたケースで、成長と共に体幹がしっかりしてきて、手術しなくて済んだ中学生のケースもあります。
 
子供の頃からの足の指だけで立つクセ、膝を曲げてでもポワントで立とうとするクセを解消していくことがポイントです。
 
三角骨障害に悩んでいる方は、まずご相談ください。
 
 
Posted at 10:24
くるぶし周りが痛くてポワントで踊れないと言って来院したMさん。その捻挫は3年前だそうです。『これまで何軒かの接骨院に行ったけれど、甲がでにくいのは捻挫が原因だと言われてきたんです。』とおっしゃったのはお母さま。

はい、確かに数年前の捻挫の処置がよくなく、その後足部を痛め踊りを止める決意をした大カンパニーを辞める決意をしたダンサーさんを治療したことがあるので、そういう可能性もあるでしょう。けれど、診てみると痛めたという足首部分の皮下や皮膚に大きな差があるようには感じられません。3年前に痛めて、それが治らず未だに靱帯がゆるいというなら、もっと足首はふらふらしていてもおかしくはないのですが、そうでもない。

けれど、痛みがでる方のつま先を伸ばしてもらうと痛みがでる。
そこで、よく診ていると、問題なのはその伸ばし方でした。

ジュニアに多い(実はジュニアだけでなくシニアにも多いのですが)、足趾に力を込めて丸めて伸ばす伸ばし方をしている。そのため甲がでにくくなっているのですが、たとえ、そういうケースだとしても、私が補正してつま先を伸ばしていくとほとんど痛みを伴わずつま先が伸び、甲がでていきます。

実際のところ、つま先を伸ばそうとするとアキレス腱やくるぶしが痛いと言う場合、伸ばし方に原因があることが多く、その場合、炎症があっても骨に問題があることはまれです。

ただ、今回は違っていました。どう違っているかと言うと、補正しながら正しくつま先を伸ばさせていこうとしても、踵周囲でロックがかかり、それより先に伸びる余地がとても少なかったのです。

こういうケースはごく少数ですが存在します。
そして、その原因の多くは距骨の突起にあります。

三角骨障害、バレエ
こちらの記事でも書いていますが(三角骨障害)ジュニアからずっと踊っていてポワントに移行した時にきちんと立てないと言う場合、距骨の突起が底屈(ポワントにすること)を阻害している可能性もあります。この距骨突起は誰にでもあるのですが、突起の形によって、バレエでいうつま先をのばしてポワントで立つための動きに制限がかかるのです。

距骨に特徴がある生徒の中には、痛みがでずそのままずっと踊ってしまう子が少なくなく、その結果、数年後に三角骨ができる、そしてできた三角骨が骨折したと言う例は山のようにあり、あんじゅでも何例も治療とトレーニングをおこなっています。


残念なことに一般の医療施設ではバレエやダンスの症例を数多く診ている訳ではないので、くるぶしの痛みを数年前の捻挫が原因と診断してしまうこともあります。

今回のケースではまず、痛みがでている箇所(実際は前距腓靱帯でななく)後脛骨筋腱とアキレス腱直上に施灸をし、合わせてふくらはぎ、スネの筋肉の緊張を緩める施術をおこないました。

そして大切なのは、距骨の突起に特徴があってもしっかり立てるところを探して立つ練習。そのポイントは上半身の強化です。こちらは、トレーニングメニュー【ターンアウトアップ+プラス】でおこないます。
 
Posted at 10:27
足首のケガについて  [2018年04月01日]
さて、2018年も新学期が始まります。
 
1月から3月までで新しくいらしたクライアントの分析をしてみました。
中でも多いのが、足首のケガアキレス腱痛三角骨や外脛骨、種子骨の痛みもあり全体の割合でいうと、23.2%でした。
 
その内訳をみると、なんと77%が2000年生まれ以降のバレエジュニアでした。
そして、ケガの要因はと言うと、やはりポワントワークなのです。中には、つま先を伸ばしたい甲を出したいと、ラバーバンドをグイグイやりすぎたことによる足首の炎症もありましたが、ほとんどはきちんとポワントで立てていないことが原因。
 
ポワントでケガ
 昨年、ユースアメリカングランプリの事務局が早すぎるポワントワークについて警鐘を鳴らす記事を出しました。まだ筋肉や骨がしっかり育っていない子供のうちに、ほぼ全体重のかかるトウシューズは、腱や靭帯だけでなく骨にまで変性をもたらしてしまう危険性もはらんでいます。
 
この10年くらいの子供の体力は、先生方がバレエを始めた頃の子供の体力と比べると大きく下がっている傾向にあります。学校だけでなく家庭でも大きくカラダを使うことが減り、体幹だけでなく腕や指の力がとても弱い子供が本当に多いです。
 
ポワントワークは、しっかり訓練を受けたプロのダンサーでも、オーバーワークになればケガの原因になるテクニックの必要なバレエの要素です。成人したダンサーの場合は、おかしいと思った時に自分でケアをしたり、必要に応じて適切な治療をしたりしますが、カラダの感覚がまだ未発達な特に小学生の場合、多少痛くても『どうしてもはきたいから、我慢して続けてしまう』ことが起きやすいのです。
 
3、4歳からずっとお稽古をしていて、自分だけポワントをはけない、というのはバレエジュニアにとっては何よりもツライことなのですが、まだまだカラダ全体でしっかり引き上げて踊ることができていないケースでポワントをはくことは、実はとても危険です。
 
アキレス腱など、軟部組織であれば回復もしますが、扁平足からの外脛骨などが進んでしまうと普通に歩くのも痛くなったりしますし、三角骨が骨折になり除去するオペをしてもオペ痕による痛みから解放されない、などのケースも過去ありました。
 
お教室の先生方には、ぜひ、ドゥミの訓練をしっかり見てあげて欲しいと思います。お教室の中を爪先立ちして膝を曲げて歩き回るクセのあるジュニアは、ドゥミができていないケースが少なくありません。そういう子の多くが上半身と腕が繋がっておらず、ふらふらしながら踊ってしまいます。
 
10歳前後の子供の目は、一番目に入るものに集中する仕組みになっており、大人と同じものの見方がまだまだできないのです。ポワントをはくときには、ポールドブラでしっかり支えることの重要性を見直すことをお勧めします。
 
ご家庭では、ポワントをはいた日には、足首から下を冷水で冷やす、などアイシングをすること、そして、ふくらはぎは温めたり、マッサージをするなどして硬くならないようにしてあげてください。
マッサージは、ぎゅうぎゅう押すのではなく、足の下から上へ、流すようにさすってあげることが大切です。
 
10代の内に骨を痛めてしまうと、それ以降、ずっとその状態でいることになります。そうなると一番やりたかったバレエで楽しくなかったり、やりたいことができなくなってしまう。
 
そうならないように、先生方、お母さまにはバレエジュニアを守ってあげて欲しいと思っています。
鍼灸スペースあんじゅでは、ケガなくバレエを続けることをサポートしてます。
 
 
アキレス腱痛、三角骨障害など足首の治療については  >>>バレエ鍼灸
ポワントの立方などパーソナルトレーニングは >>>ターンアウトアップ+プラス
お教室の先生方向けには >>>バレエの解剖学
お教室で解剖学を学びながらフロアバレエに挑戦する出張講座については >>>解剖学+フロアバー
Posted at 10:19
3、4歳からバレエをつづけていても、早い子で、10歳〜11歳、遅くても13、4歳で伸び悩みが出てきます。
 
例えば、コンクールの評価シートで、つま先が伸びていない、膝が伸びきらない、アンドゥオールができていないと指摘される、とか、ディヴェロペやアラベスクをすると股関節や腰が痛くなるなど。又、せっかくコンクールで賞を取ったのにその後直ぐケガをするなど。
そのようなジュニアを診ると、股関節、膝関節、足首の関節に必ずと言っていいほど、捻れがあって、その状態で踊っているのです。
 
治療では、炎症がある部分や筋肉の組織が硬くなっているところを中心にバレエのラインを取り戻せるように治療しますが、傷は治っても、捻れや歪みをそのままにしていると、結果、また同じところを痛める結果になる。そのため、いつも「関節を揃えて、歪みや捻れをなくして立つこと』を伝えています。
 
というのも、内側と外側のくるぶしをしっかり平行にたてて、ポジションに立っていないジュニアがほとんどだからなのです。そして、そういうジュニアにO脚で悩んでいる子が少なくないのです。
 
くるぶしは、膝下の骨、脛骨と腓骨の末端なのですが、この二つには高さに差があります。外側の骨である腓骨の終わり=外くるぶしと、内側にある脛骨の終わり=内くるぶしの高さは一緒ではなく、外くるぶしの方が下に位置しているため、どうしても重心が外に流れやすい。この高さに差があるからこそ、足首が回るのですが、この構造が、足首が安定しない原因にもなってしまうのです。
 
※下の写真の内側と外側のくるぶし、その高さを比べてみてください。
 
 
Ballet Cllinic Ange
高さに差があるけれど、差がないようにしっかり引き上げて立てるようになればいいのですが、1番、5番のポジションにするとき、足部や脚だけで、締めて固めて立ってしまうことが少なくない。けれど、そうやって踏ん張って形だけ、脚を開いているように見せていても、結局関節に捻れが残ったままだと、きちんとしたアンドゥオールにはならない。
更に、不安定な足部で立って膝を伸ばそうととするため、膝押しが加速して、脚全体が外後方に流れてしまう。これがO脚を加速させる原因となるのです。
 
10歳前のジュニアはまだまだ筋肉も柔らかく、対応性があるので、ごまかして立っていてもなんとなくできてしまうし、外から見ても、できているように見えてしまうことがあります。けれど、お尻をモゴモゴ動かしてポジションを作っていたり、踵をずらして立つ、踊るクセが直らないまま成長すると、レッスンそのものが太ももやふくらはぎの筋トレとなって、O脚をつくってしまうだけでなく、中高生になると太くて丸い脚になります。
 
 
更に、揃ったくるぶしで立っていない状態でポワントをはくと、ボックスで安定しないため力を入れて立つことを覚えてしまいます。
そうすると、少し難しい振りを踊るようになると更に力で押して立つクセが加速し、本来持っていないはずの三角骨ができ、骨折になってしまったりするケースになるのです。
 
こうなってしまうと、どんなに訓練を積んでも、上級のテクニックに行き着けないことがほとんど。
 
どうしても5番に入れたい気持ちは、同じくバレエをやっているものだからこそ、すごく理解できます。けれど、捻って立って踊っていても、結局は、バレエのラインを育てることにはつながりません。
 
ターンアウトアップ+プラスでは、『きちんと立てる、踏めるカラダ』のための見直しをしています。それが、バレエ本来の美しいラインを作っていく土台になるのです。
 
 
 
Posted at 23:48
足が痛い、、、
レッスン後、リハーサル途中、教え中にも、つま先を伸ばそうとするとなんか変、プリエをするとズキンとくる、痛くてポワントで立てない、、、という時ありますね。
 
バレエの3大障害、足首、膝、股関節。中でも、足首、足部の障害を見ていきます。
 
症状で診ると
 
捻挫、
腱や滑液胞の炎症、
神経圧迫、
骨変性、
 
などがあり、ケースによって治癒に時間がかかることもあります。
例えば、大腿四頭筋に大表される筋肉はタンパク質の成分が多く、血流も多いため比較的治りが早いのですが、足部に多い靭帯や腱はコラーゲン線維が多く、治癒に時間がかかることも少なくありません。
 
では
 
場所で診てみましょう
 
 
バレエのケガ 足首 バレエ鍼灸あんじゅ
 
足首周囲
①前距腓靭帯(捻挫)
②伸筋支帯 (捻挫)
③長趾伸筋炎 (腱鞘炎)
④アキレス腱炎 (腱鞘炎)
⑤アキレス腱周囲炎
(長腓骨筋腱炎・後脛骨筋腱炎・長母趾屈筋炎)(腱鞘炎)
⑥三角骨炎(三角骨分離)(骨折・骨変性)
 
足部
⑦有痛性外脛骨、(腱鞘炎の一種)
⑧モートン症候群、(神経圧迫)
⑨ショパール関節炎、(関節炎炎)
⑩足首の滑液胞炎、(滑液胞の炎症)
 
指=趾
⑪外反母趾、(骨変性)
⑫内反小趾、(骨変性)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Ballet Cllinic Ange
 
スネの前から外側にある筋肉で7つ、スネの後から内側にかけてある筋肉で6つ、足部には13の筋肉があり、とても複雑かつ精緻な造りをしています。
指へ行く腱が走っている甲側はコラーゲン線維が多く、足底は、脂肪組織もあり甲側と比べると筋肉成分が多くなります。
そして、足部には、指の骨(第1〜第5趾)、足部の骨(中足骨・楔状骨など足根骨・踵骨、距骨)と細かい骨があり、たくさんの腱が付着しています。
 
プリエやジャンプ、ポーズでカラダを支える一番の土台である足部。
そのため、着地時の衝撃や捻り、リノに引っかかる、他のダンサーのカラダの一部との衝突など、思わぬ負担がかかることが少なくなく、足部のケガが少なくないのです。
 
甲側を走っている腱やくるぶし周りの靭帯などコラーゲン線維が多い組織は、マッサージの刺激では簡単には柔かくなりにくい。
 
セルフケアとして、指を含め、足部の関節を緩めること、そして踊った直後は衝撃を受けた熱をとりのぞくために、冷水をかけるなどアイシングをすることが大切です。
 
筋肉成分の多い足底は、ボールなどをゴロゴロさせて柔らかくほぐしておくのはオススメです。。けれど、ボールの固さには気をつけましょう。日本では、未だ、ぎゅうぎゅうするマッサージや強い指圧が少なくありませんが、筋肉や筋膜が柔らかいダンサーのカラダにはtoo muchな刺激。逆に足底の筋肉が疲弊していまいます。これは海外の理学療法の先生方は10年も前から提唱していますよ。
 
そして、痛みが長引く時、触ってヒリヒリする炎症が出ている箇所には適切な治療が必要です。
超音波なども効果が出ていますが、消炎鎮痛剤やロキソニンテープだけでは対処しきれないのが足部のケガ。
バレエ鍼灸のお灸が炎症は、靭帯、腱の炎症だけでなく、三角骨による痛み、滑液胞にできた炎症にも高い効果をもたらします。
 
 
 
運動学的に構造的に、足部には大きな負担がかかりやすいため、ケガも多いのですが、実はそれだけが原因ではないことが、バレエ鍼灸10年の臨床で分かっています。
 
それについては、新たにコラムで紹介します。
Posted at 12:07
アキレス腱周囲の痛み以外に、三角骨による痛みを抱えての来院が今月だけでも3件ありました。全員10代前半のバレエジュニアです。

三角骨とは、私たちが元々持っている骨ではありません。本来は、距骨という骨の一部分。(参考① 外脛骨・三角骨による痛み
それが、なぜ問題になるのかというと、これがあると"ポワントをはくたびにアキレス周囲に痛みを感じる"、"つま先を伸ばそうとすると痛くなる"を繰り返すからなのです。

バレエでは、綺麗に伸びたつま先が美の象徴です。
そのため「もっとつま先を伸ばそう」とがんばるし、レッスンでもそれを指示されます。その度に痛みを感じていると、痛みを避けようとバレエ本来の動きとは違うクセがついてしまうかもしれません。そうなったら折角のレッスンもテクニックの向上になるどころか、元も子もなくなってしまいますね・・・

アキレス周囲がずっと痛い・・・変だな、と思って調べて見ると『三角骨ですね』と診断され、治療は鎮痛剤か湿布で終わることがほとんど。なぜ出来てしまったのか?痛くなるのはなぜか?は教えてもらえません。

先にも言ったように、この骨は、関節の変性で作られる余分な骨=骨棘(こつきょく)ではなく、あくまでも距骨という骨の一部です。(参考②【ほとんどの場合、三角骨は距骨後突起が疲労骨折して出来ます】『ダンステクニックとケガ』大修館書店 ダンステクニックとケガ 初版p134、3.12より)
 
では、なぜ本来ないはずの骨が出来てしまうのでしょうか?それも10代のバレエジュニアに。
これまで、多くのジュニアを診てきた結果判ってきたこと、それは彼女たちの現在の環境との関係が少なくない、ということです。

 
1)若干、早いポワントデビュー
2)体重が軽いため、筋力がたりなくても、トウシューズになれてくると立てるようになる
3)甲を出したいとつま先を伸ばそうとするあまり、アキレス腱をつめてしまう
 
 
 
 


手元にある国際ダンス医科学会の資料によると、トウシューズをはき始める時期のガイドラインの第一番目にこうあります。
【決して12歳以下ではないこと】

けれど、現在の日本の現状はこれとは違っています。レッスン歴にもよりますが、幼少期から習いだしたケースで、おおよそ10歳、小学校4年生くらいになるとき始めることがすくなくありません。

10歳は、まだ筋力がトウシューズをはくのに充分でない場合でも体重が軽いため、それが筋力をおぎなって立てるようになっていきます。踊りを習っているということは、運動神経も優れている場合が少なくありません。これらがあいまって、一年も経てば楽々踊ってしまうケースがほとんどです。しかし、この年齢がクリティカルなポイントになるケースがあります。それは成長期にあるため骨が柔らかいからです。

どういうことか、具体例で診てみましょう。

3歳からバレエを習い始めて、10歳でトウシューズをはき出したAさんが、たまたま、距骨の後ろに少しでっぱりがあったり、とがっていたりすると、トウシューズのレッスンを繰り返すことが成長期で柔らかい骨の負担となり、後ろの一部が分離したり、骨折になっていた。これが三角骨です。

全員がそうなる訳ではなく、又、ポワントデビューから何年でそうなるかというものではなく、痛みを感じ出した時に、すでに骨折がおきている可能性も指摘されています。最初は原因が思い当たらないため、はき始めから3、4年、人によっては10年たって初めて判るということもあります。

実は、トウシューズの構造とも関係あります。ソールの部分やポワントボックスはバレエシューズよりずっと硬く作られていますよね。そのシューズでつま先を伸ばすのだから、力がいります。単純に甲側の指で伸ばそうとすると、それが三角骨を作ってしまう要因になりかねないのです。特に、足指の力の強いジュニアに、その傾向が多いと診ていますが、そのままの使い方が身につくとハンマートゥやアーチの薄い足を作ることになります。

解剖学的に診ると、爪側の指を伸ばしても甲が出ることにはならないのですね。。。それどころか、それがアキレス腱を詰めるに動作になるため、その周りに痛みをもたらすのです。


そう言っても、海外のバレエ学校やスクールと同じガイドラインを実践することは今の日本の現状ではとても難しい。
これらの状況を受け、今回お伝えしたいのが以下のアドバイスです。

 
ⅰ)アキレス腱周囲に痛みを感じていたら、レッスン後は冷やすなど、ケアをまめにする
 
ⅱ)3ヶ月以上痛みが続いた場合は、画像診断を受ける

ⅲ)炎症をとりのぞくための治療をうける

ⅳ)炎症が収まったら、つま先の伸ばし方を修正する
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アキレス腱周囲の痛みが、すべて腱の断裂や三角骨であることはありません。まず、日々のレッスンでのケアをきちんとしていきます。それは骨や筋肉が育つ大事な成長期にあるからこそ重要です。
 
・ヒリヒリする痛みや熱をもった痛みには、氷や冷水で冷やします。
・お稽古場の水でぬれタオルをつくって冷やすそれだけでも違います。
・硬くなったふくらはぎは、足首や膝の関節をほぐしてからストレッチをしましょう。

痛みがオーバーワークによるものなら、これで充分、対応可能です。
けれど、痛みが3ヶ月以上続く場合には、画像をとって確認することを考えてください。
お子さんの骨の現状を知っておくことはとても重要なポイントです。

しかし、治療となると湿布だけでは足りません。
アキレス腱周囲炎でも三角骨でも、必要なのは局所の炎症を抑えることです。これについて、あんじゅでは、鍼とお灸をつかったバレエ鍼灸で対応します。比較的早く判れば、2~3回の治療で炎症が収まるので、痛みも引いていきます。

そして、大切なのはここから先。

炎症と痛みが収まっても、同じ使い方をしていると再発の可能性が高くなります
だからこそ、深部足底筋をつかったつま先の伸ばし方を習得することが大切です。特に内くるぶしの下にある後脛骨筋がきちんと使えるようになること。それが強いポワントワークを支えてくれるのです。

治療院では、足首の角度や動き、伸ばし方などをチェックするのですが、深部足底筋が正しく意識できるようにサポートすると三角骨があっても痛みを感じません。つまり、
骨の変形がすべて痛みをもたらしているのではないのです。
けれど、骨折による分離になってしまうと、場合によって手術が必要になることもあります。

そうならないように、できる事が沢山あります。大切なので繰り返しますね。
 
 
日頃の疲れを長引かせないこと

痛みを抱えたまま、がまんしないこと
 
治療時期が早ければ治りも早い
 
指を伸ばしても甲は出ない、と理解して根気よく修正すること
 
 
 
 
 
 
 
 
です。

バレエジュニアの現状からみた三角骨による痛みの代表例を紹介してきましたが、これで全てではありません。一人ひとりのカラダはちがっているので、その個性による使い方が原因の場合も少なくありません。

治療が必要な場合、関連して気になることがある場合、ご連絡ください。
 
Posted at 17:58
外脛骨・三角骨による痛み  [2015年03月22日]
足部の骨の変性による痛み、障害
 
有痛性外脛骨は、舟状骨の変性によって、痛みを生じる症状。三角骨は、踵の骨の上にある距骨の変性によって痛みを生じる症状です。

足の内側、くるぶしの前周辺が痛くて踊れない状態が長く続いている場合、二つの症状が想定されます。一つは、アキレス腱周囲に炎症が起きているケース、そしてもう一つの可能性がこの有痛性外脛骨です。
 

有痛性外脛骨

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
深いプリエをした時、タンジュでつま先を伸ばした時など、踵の上に痛みがあって、ルルヴェで立つのも痛くてつらくなっている場合、考えられるのは、アキレス腱炎、もしくは有痛性三角骨の可能性が考えられます。
これら以外、楔状骨に変性が出たダンサーもいます。
 
 
 
 三角骨
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何故このような痛みが起きるのか?の前に、足部の構造を見てみましょう。
 
足部の構造
 
足部の骨は大腿・下腿と比べてやや複雑な構造になっています。

かかとを構成する骨の前に5つの骨が並んでその先に足指の骨につづいていく構造です。何故こういう構造になっているのか。それは、足の指一本いっぽんを動かし、足部全体が回るように動かすためなのです。
この両方を可能にする足部の骨、これらがまとまって働くとしっかりと体重を支えてくれる、バレエの軸を支える重要な一部になるのです。
 
 
 足部の構造
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
実際には、軸は足だけで支えるのではないけれど、フルポイント、ドゥミの時、この足部には大きな重力がかかります。

軸がズレて、重力が支えられるラインから外れたらどうなるでしょうか?バレエ美本来のラインからずれてしまいますね。加えて、一部の骨に大きな負荷がかかることになる。それが痛み→ケガになっていくのです。だから、レッスンで軸はまっすぐね、と言われるのですね。
 
 
ケガになっていく要因
どういう時に重力の方向がズレるのか?をみていきましょう。
 
かかとをグッと前に出したい、ポワントで立つならもっと甲を出したい…踊っていたらそう思いますね。
かかとが前に出るのは、足部から股関節までのラインがつながっていてアンドゥオールするから、その結果かかとが前に出るのであり、足底から股関節まで軸がつながっているからしっかりポワントで立てるのです。

きれいなラインを目指したいのは誰も同じ。けれど、カラダ全体でなく、外から見た形だけを真似て足先の一部だけで開こうとする、立とうとすると足部の負担が増えてしまいます。
 
 
《足部に負担がかかりやすいタイプのチェック項目》
 
◇グリシコなど比較的硬めのポワントをはいている
◇足指の力が強いタイプ
◇甲が出ていてポワントで立ちやすいタイプ
◇体重はそこそこ軽いのに、ふくらはぎがパンパン
◇スネの前の筋肉が硬くで指も入らない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アキレス腱や足部の骨にトラブルを抱えやすいタイプには、こういう方が少なくありません。

14歳くらいまでは、体重が軽いのでポワントでもくるくる回れるし、ジャンプも高く飛べたりします。けれど、足指のチカラや甲にのる踊り方を変えずに踊っていくとどうなるか。本人も気づかないうちに足部への負担が積み重なっていきます。それが長く続いた結果、ストレッチしても硬いふくらはぎや、スネの前の筋肉が硬くて指が入りにくい状態になっていきます。

だからといって全員が有痛性の外脛骨や三角骨になる訳ではありません。治療で判ってきているのは、このような状態です。

レッスン量の増加、睡眠不足、体調管理不足からくる注意散漫、などが重なって踊っている時じくがズレて足部へ余計な力がかかってしまった、また、日常生活で階段を踏みはずした、フト滑ってしまった時に足部に外的圧がかかった、などです。

又、骨は大きさや形にバリエーションがあり、たまたま距骨の形が出っ張っている人や、舟状骨の角が少し外に出ているタイプの人がこの症状になってしまうケースがあります。

いずれも、皆さん初めのうちは痛みがあるので少しレッスン量を減らしたり、テーピングをして踊ったりするのですが、外的圧がかかって痛みがでている状態は炎症がある証拠なので、ほとんど役に立たないことが多いです。

 
有痛性外脛骨・三角骨・楔状骨の治療
 
実際の治療はどうおこなっていくのでしょうか?

先ず、痛みが長くつづく場合は、画像所見をとることが大切です。その結果、骨に分離が認められる時はオペが必要になってきます。
では、骨が分離していないのに痛みがあるのはどうしてなのでしょうか。それは、周辺を走っている筋肉の腱を変性した骨が圧迫しているため炎症がおきているからなのです。

なので、分離していない場合の治療は、この炎症を抑えることが第一になります。

画像所見では、微細な炎症は撮らないことが少なくありません。その場合、痛み止めを出されて休みなさいと言われるのがほとんどですが、炎症がある限り、ポワントをはくと痛みが出るし、痛くてドゥミやポワントにできない状態が続きます。
バレエ鍼灸で使うお灸と鍼の効果は、足部表面に残る炎症を確実に抑えます。

加えて、足指の腱につながる筋肉をほぐしていくことも重要なポイントです。アキレス腱炎や周囲炎でも同じですが、足部に痛みを抱えるダンサーは、膝下の筋肉や内転筋がとても硬くなっています。

更に必要なのは、足部に負担をかけない足の使い方に戻してあげること。炎症が収まって筋肉もほぐれてきても、以前のままの立ち方だと、再び負担がかかって痛みが再発することになるからです。骨の個性で患った場合でも同様に、負担のかからない立ち方に見直すことは、長く踊っていくためには必要です。

足の使い方、立ち方の土台はバレエの解剖学とフロアバレエ、バー・アスティエ。複雑なストレッチやリハビリと違って、ダンサーが長く馴染んできたバレエのパなので分かりやすいし、セルフケアの手法にもなります。
 
いずれにせよ、痛みをかかえて我慢していても解決にはなりません。早めに適切な治療をすれば踊り続けることは可能です。
 
 
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Posted at 10:02
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