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ダンサーズ症例ケース

ダンサーが悩むケガの症例と治療について紹介しています。
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アキレス腱痛  [2018年09月14日]
10年前、5年前よりも多くの情報が公開されていて、ダンサーだけでなく、小学生でも手軽にしりたいことを調べることができる状況になっていますが、やはり、バレエ的なつま先の伸ばし方をしっかりつかめている生徒は少ないのだ、と改めて感じています。
 
「レッスンだけでなく、歩く時も痛かったんですが、今終わったら痛くないです」 両方のアキレス腱が痛いと来院したKさん。
 
一番痛みが出るのはアキレス腱直上だそう。 確認のために、ベッドの上で自分でつま先を伸ばしてもらいました。 案の定、写真上のような伸ばし方になっていました。(こちらの写真は参考写真です)
 
バレエのつま先、ポワント
ここで、診なくてはいけないのが、距骨のところで引っかかりがあるのかないのか?です。なので、私が補正をしながら伸ばしてみると、この写真のようにしっかり伸びていきます。
 
しかも、私が補正して伸ばす時はアキレス腱には痛みが出ませんでした。 彼女は、このところ痛みマックスだったそう。なのに、アキレス腱直上に明らかにあるはずの炎症症状はほとんどありません。
 
この状況はどういうことかと言うと、距骨突起によるアキレス腱痛ではなく、又、ジャンプの着地やフェッテの練習などからくる衝撃によるアキレス腱の炎症ではない、ということ。 つまり、つま先の伸ばし方やポワントの立ち方に足りないところがあり、その負担がアキレス腱にきている、状態なのです。
 
アキレス腱直上や内側、外側に明らかな炎症症状が出ている時は、まず治療が必要です。 炎症をそのままにしておいても、3週間ほどあれば収まっていきますが、その間レッスンやリハーサルをすれば、炎症のある部分に更に負担がかかり、炎症が広がるだけでなく、痛みからかばう動きが始まり、足首より上のふくらはぎや膝、時には股関節、腰にも痛みが出る可能性があるからです。
 
 
炎症がさほどではない時は、お灸だけで済むこともあります。それは、実際に状態を診てからでないと判断できません。
 
炎症がなく、でも痛みが出るのであれば、今度は何故痛みになるのかの原因を見つけることが必要になります。 そのためにいくつかの動きを診るのですが、多くの人が踵重心になっている傾向があります。
歩き方も軽くなく、ペタペタ歩いている、、、バレエを踊っているのにですよ⁉︎そこで、年齢的に必要があれば歩き方を修正することから始める場合があります。
 
Kさんも歩き方を修正すると、歩いても響いていた痛みはなくなりました。
 
いかんせん、バレエを踊る人は、生徒のみならず、ダンサーですら膝を曲げることは悪、とでも思っているのかしら?と感じざるえないくらい、脚を伸ばして歩こうとしています。それが固めて伸ばしていることになっていても気づいていない。
 
膝関節は、元々曲がるようにできている関節です。それは人の動きとして自然なことであり、バレエでもプリエでは、ちゃんと膝を折りたたんでつかいます。 バレエで膝をしっかり折りたたむことは、次のパのエネルギーであり、そこから全てのパが生まれるのですよね。だからこそ、自然に軽く膝の曲げ伸ばしができるようになることこそ、大切なはずです。
 
けれど、多くの人は、膝が伸びていることだけを重視しているようにみえます。 膝を伸ばしたいなら、トルソーを引き上げていればいいのに、それを忘れて落ちた上体で伸ばそうとする。その結果、体重は後ろに傾き、歩き時にはペタペタ歩きになっている、これでは本末転倒ですよね。
 
歩き方が変わってくると腰も少し上がってきます。
けれど、実際に足の踏み替えなどを見せてもらうと、腰は全く上がらず、足だけでやっている。 うーーーーんん、いったいどうなっているんだろう???? そういうケースが多発しているのです。
 
ある意味、カラダと動きを関連づけていく作業、いわゆるコーディネーションが目覚めていない、もしくはおやすみしている人が本当に多いです。 これが長いケガによるブランクがある場合なら多少理解はできるのですが、ずっと踊り続けている人に少なくない、しかも、こと、10代にとても多いのです。 大人になっても踊り続けている人、また再開した人に色々悩みがあってうまく踊れない理由は、カラダの変化だけでなく、このようなつなぎの悪さにもあるのではないか、と思います。
 
とにかく、骨盤を立てて座ることができない、これは、ジュニアだけでなく、大人のダンサーや教師にもいたりします。もちろん、ダンサーや先生であれば、踊る時には違うのでしょうが、何気ない座りの時に腰が落ちているままを許している人が少なくありません。 ケガをするきっかけはいろんなところに潜んでいますが、もしかすると、リハーサルや舞台上のアクシデントやパートナリングだけでなく、普段の姿勢の緩みが知らず知らずつもりつもってケガを招いているのは少なくないのです。
 
骨盤を立てて座れないと、フロアバレエのエクササイズは、やってもリハビリやトレーンニングにはつながりません。
そのため、最近は、シンプルな筋トレやスストレッチをして、カラダの感覚を目覚めさせ、動きをカラダをつなげられるような工夫をしてます。
 
特に膝を外に向けようとする、立つときは押して後ろに引いても伸ばそうとする、足首がグラグラしても甲をだしてドゥミをするなど、見た目だけにとらわれていることが多い。
 
それが証拠に修正する時に多くの人が、目で確認しようとするんです。
 
カラダには重心やラインをコントロールするセンサーがいっぱいあって、バレエやダンスはそれをフルにつかう必要があるのに、自分の目で見ないとラインが確認できないのであれば、舞台にでることはできませんよね。舞台には鏡がないのですから。
そういう意味でも、多くの人がカラダのセンサーを使いきれていない、と感じます。
 
アキレス腱痛の完治は、痛みや炎症を抑える治療だけでなく、痛みが出ないラインに立ってつま先がコントロールできるラインの修正もとても重要だと考えています。
 
Kさんの場合は、炎症が少なく、体重も軽い10代だったので、トレーニングメインで行いました。
その結果が上の感想です。
 
アキレス腱の痛みは、我慢していても簡単に治らないケースが少なくありません。それは筋肉と違う腱のは特性にあります。いつまでも続く痛みが更に別の箇所に広がると確実に踊りの質にも影響がでてきます。 早めの対処を心がけましょう。
 
アキレス腱痛の治療についてはこちらへ(痛みの度合いで、治療かトレーニングか分からない場合は、その旨を書いてください)
 
Posted at 10:38
アキレス腱周囲の痛み以外に、三角骨による痛みを抱えての来院が今月だけでも3件ありました。全員10代前半のバレエジュニアです。

三角骨とは、私たちが元々持っている骨ではありません。本来は、距骨という骨の一部分。(参考① 外脛骨・三角骨による痛み
それが、なぜ問題になるのかというと、これがあると"ポワントをはくたびにアキレス周囲に痛みを感じる"、"つま先を伸ばそうとすると痛くなる"を繰り返すからなのです。

バレエでは、綺麗に伸びたつま先が美の象徴です。
そのため「もっとつま先を伸ばそう」とがんばるし、レッスンでもそれを指示されます。その度に痛みを感じていると、痛みを避けようとバレエ本来の動きとは違うクセがついてしまうかもしれません。そうなったら折角のレッスンもテクニックの向上になるどころか、元も子もなくなってしまいますね・・・

アキレス周囲がずっと痛い・・・変だな、と思って調べて見ると『三角骨ですね』と診断され、治療は鎮痛剤か湿布で終わることがほとんど。なぜ出来てしまったのか?痛くなるのはなぜか?は教えてもらえません。

先にも言ったように、この骨は、関節の変性で作られる余分な骨=骨棘(こつきょく)ではなく、あくまでも距骨という骨の一部です。(参考②【ほとんどの場合、三角骨は距骨後突起が疲労骨折して出来ます】『ダンステクニックとケガ』大修館書店 ダンステクニックとケガ 初版p134、3.12より)
 
では、なぜ本来ないはずの骨が出来てしまうのでしょうか?それも10代のバレエジュニアに。
これまで、多くのジュニアを診てきた結果判ってきたこと、それは彼女たちの現在の環境との関係が少なくない、ということです。

 
1)若干、早いポワントデビュー
2)体重が軽いため、筋力がたりなくても、トウシューズになれてくると立てるようになる
3)甲を出したいとつま先を伸ばそうとするあまり、アキレス腱をつめてしまう
 
 
 
 


手元にある国際ダンス医科学会の資料によると、トウシューズをはき始める時期のガイドラインの第一番目にこうあります。
【決して12歳以下ではないこと】

けれど、現在の日本の現状はこれとは違っています。レッスン歴にもよりますが、幼少期から習いだしたケースで、おおよそ10歳、小学校4年生くらいになるとき始めることがすくなくありません。

10歳は、まだ筋力がトウシューズをはくのに充分でない場合でも体重が軽いため、それが筋力をおぎなって立てるようになっていきます。踊りを習っているということは、運動神経も優れている場合が少なくありません。これらがあいまって、一年も経てば楽々踊ってしまうケースがほとんどです。しかし、この年齢がクリティカルなポイントになるケースがあります。それは成長期にあるため骨が柔らかいからです。

どういうことか、具体例で診てみましょう。

3歳からバレエを習い始めて、10歳でトウシューズをはき出したAさんが、たまたま、距骨の後ろに少しでっぱりがあったり、とがっていたりすると、トウシューズのレッスンを繰り返すことが成長期で柔らかい骨の負担となり、後ろの一部が分離したり、骨折になっていた。これが三角骨です。

全員がそうなる訳ではなく、又、ポワントデビューから何年でそうなるかというものではなく、痛みを感じ出した時に、すでに骨折がおきている可能性も指摘されています。最初は原因が思い当たらないため、はき始めから3、4年、人によっては10年たって初めて判るということもあります。

実は、トウシューズの構造とも関係あります。ソールの部分やポワントボックスはバレエシューズよりずっと硬く作られていますよね。そのシューズでつま先を伸ばすのだから、力がいります。単純に甲側の指で伸ばそうとすると、それが三角骨を作ってしまう要因になりかねないのです。特に、足指の力の強いジュニアに、その傾向が多いと診ていますが、そのままの使い方が身につくとハンマートゥやアーチの薄い足を作ることになります。

解剖学的に診ると、爪側の指を伸ばしても甲が出ることにはならないのですね。。。それどころか、それがアキレス腱を詰めるに動作になるため、その周りに痛みをもたらすのです。


そう言っても、海外のバレエ学校やスクールと同じガイドラインを実践することは今の日本の現状ではとても難しい。
これらの状況を受け、今回お伝えしたいのが以下のアドバイスです。

 
ⅰ)アキレス腱周囲に痛みを感じていたら、レッスン後は冷やすなど、ケアをまめにする
 
ⅱ)3ヶ月以上痛みが続いた場合は、画像診断を受ける

ⅲ)炎症をとりのぞくための治療をうける

ⅳ)炎症が収まったら、つま先の伸ばし方を修正する
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アキレス腱周囲の痛みが、すべて腱の断裂や三角骨であることはありません。まず、日々のレッスンでのケアをきちんとしていきます。それは骨や筋肉が育つ大事な成長期にあるからこそ重要です。
 
・ヒリヒリする痛みや熱をもった痛みには、氷や冷水で冷やします。
・お稽古場の水でぬれタオルをつくって冷やすそれだけでも違います。
・硬くなったふくらはぎは、足首や膝の関節をほぐしてからストレッチをしましょう。

痛みがオーバーワークによるものなら、これで充分、対応可能です。
けれど、痛みが3ヶ月以上続く場合には、画像をとって確認することを考えてください。
お子さんの骨の現状を知っておくことはとても重要なポイントです。

しかし、治療となると湿布だけでは足りません。
アキレス腱周囲炎でも三角骨でも、必要なのは局所の炎症を抑えることです。これについて、あんじゅでは、鍼とお灸をつかったバレエ鍼灸で対応します。比較的早く判れば、2~3回の治療で炎症が収まるので、痛みも引いていきます。

そして、大切なのはここから先。

炎症と痛みが収まっても、同じ使い方をしていると再発の可能性が高くなります
だからこそ、深部足底筋をつかったつま先の伸ばし方を習得することが大切です。特に内くるぶしの下にある後脛骨筋がきちんと使えるようになること。それが強いポワントワークを支えてくれるのです。

治療院では、足首の角度や動き、伸ばし方などをチェックするのですが、深部足底筋が正しく意識できるようにサポートすると三角骨があっても痛みを感じません。つまり、
骨の変形がすべて痛みをもたらしているのではないのです。
けれど、骨折による分離になってしまうと、場合によって手術が必要になることもあります。

そうならないように、できる事が沢山あります。大切なので繰り返しますね。
 
 
日頃の疲れを長引かせないこと

痛みを抱えたまま、がまんしないこと
 
治療時期が早ければ治りも早い
 
指を伸ばしても甲は出ない、と理解して根気よく修正すること
 
 
 
 
 
 
 
 
です。

バレエジュニアの現状からみた三角骨による痛みの代表例を紹介してきましたが、これで全てではありません。一人ひとりのカラダはちがっているので、その個性による使い方が原因の場合も少なくありません。

治療が必要な場合、関連して気になることがある場合、ご連絡ください。
 
Posted at 17:58
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