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ダンサーズ症例ケース

タグ:「バレエのケガ」の記事一覧

長引くアキレス腱痛 グランパドゥドウのリハーサル中にアキレス腱に痛みを感じたHさん。
リハーサル中も、終わってからも治療に通ったそうです。 『5回も鍼に通ったんですが、痛みがとれないんです』と来院されました。
 
アキレス腱周囲は、コラーゲン線維の多い腱になっているため、血流の多い筋肉よりも確かに治りは遅いこともあります。 けれど、発症から2ヶ月を過ぎ、治療もしているのに痛みがとれないのは何か他の要因があるはずだと考えるべきです。
 
一つは、オーバーユース。 炎症があるのに、治りきらないのに踊ることで更なる負荷がかかり、炎症を繰り返す。本番が迫っているとどうしても、こういうことになりかねませんが、彼女の場合は、本番が終わった後、しっかり休みをとったのだそうです。そしてその間も治療をしていた、なのに、2ヶ月過ぎても痛みがとれず、歩いたり、階段を降りるときに痛みが出る、とのこと。
歩く時に痛みが出るケースは、かかと体重になっていることが考えられます。確かに彼女の場合も、その傾向はありましたが、後ろにひどく体重をかけているわけでもない。
 
アキレス腱痛など、腱の炎症では、バレエ鍼灸でも、特に最初の段階から、施灸をすることが多いのですが、今回もまず施灸から始め、鍼の治療を加え、様子をみました。 が、いつもなら出てくるはずの反応が足りない。そこで2回目の施灸で変化を診ました。
10代、20代だとこの段階でほとんど痛みの度合いが減り、ポワントにしてもフレックスにしても大丈夫になることが多いのですが、今回は違いました。
 
Hさんも『他の治療でも、難治、と言われたんです』と言っていたのですが、このような場合、難治を考える前に、もう一つ診るべきところがあるんです。そこが、一般の治療院と、バレエダンサー専門のバレエ治療院との差です。
 
 
 
ポワントワーク、特にグランパドゥドウを踊る中で、足や脚には大きな負担がかかります。一回のリハーサルで全てが出来上がるなんてことはなく、何回も同じパートを繰り返す。特に男性と組むアダジオでは、ポワントでずっと立っているプロムナードや、アラベスクバランスなどがたくさんあります。
うまくパートナーシップが出来上がるまで何度も繰り返すうち、ポワントをはいている足部、足首はバランスを取ろうといろいろ動くんですよね。 それを考えて、足部の他の箇所を診てみると、原因はかかと近くにありました。
 
ここは、Hさんの主訴としてはあがっていなかったところ、けれど、触れてみると炎症があり、触られた途端痛みを訴えました。
 
 
アキレス腱痛を引き起こしていたのは、屈筋支帯でした。
 
 
 
足部には沢山の筋肉の腱が走っています。それらの腱を護る仕組みとして、甲側やくるぶしに伸筋支帯、屈筋支帯が走っているのです。 彼女の痛みの元は、内側にある屈筋支帯だったのです。
ここに施灸と鍼の治療を加えたところ、劇的に痛みは減り、抑えても、伸ばしても痛みを訴えなくなりました。
 
もちろん、屈筋支帯、アキレス腱周囲だけでなく、大腿部、下腿部のコリも緩めています。 アキレス腱につながる筋肉は、下腿部から始まりますし、下腿部がうまく機能していない場合、その負担は大腿部にもいくからです。
 
アキレス腱痛の治療、というと、焦点のアキレス腱とその関連筋肉を診るだけが多いのですが、クラシックバレエ、しかもポワントワーク特有の動きは、そのムーブメントを分かった上での治療が必要になっていきます。 殆どの傷は発症から約一ヶ月もすれば、治っていくものです。オーバーユースもなく、治療もしているのに痛みがへらない、増えるばかりと悩んでいる方は、舞台前でも、公演後でも、お問い合わせください。
 
 
 
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Posted at 10:30
3年前の捻挫が原因?と言われて来院したMさん。
バレエの解剖学的に診てみると、捻挫というより距骨の問題ではないかとみていましたが、その後スポーツ整形で画像診断を受けたのだそうです。
                             
その結果、やはり距骨突起でした。よかったことは、三角骨までとがったり、骨折したりしてはいなかったこと。これは良い結果です。
 
今後大切なことは、前回も報告したように、痛みを取る治療と、痛みを作らないカラダ作りです。
足だけで踊っていると、いつまで経っても痛みはとれません。解決するカギは上半身。腕と体幹がしっかり上に引き上げられていれば、足への負担は確実に減っていきます。
 
同じように三角骨に悩んでいたケースで、成長と共に体幹がしっかりしてきて、手術しなくて済んだ中学生のケースもあります。
 
子供の頃からの足の指だけで立つクセ、膝を曲げてでもポワントで立とうとするクセを解消していくことがポイントです。
 
三角骨障害に悩んでいる方は、まずご相談ください。
 
 
 
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Posted at 10:24
くるぶし周りが痛くてポワントで踊れないと言って来院したMさん。その捻挫は3年前だそうです。『これまで何軒かの接骨院に行ったけれど、甲がでにくいのは捻挫が原因だと言われてきたんです。』とおっしゃったのはお母さま。

はい、確かに数年前の捻挫の処置がよくなく、その後足部を痛め踊りを止める決意をした大カンパニーを辞める決意をしたダンサーさんを治療したことがあるので、そういう可能性もあるでしょう。けれど、診てみると痛めたという足首部分の皮下や皮膚に大きな差があるようには感じられません。3年前に痛めて、それが治らず未だに靱帯がゆるいというなら、もっと足首はふらふらしていてもおかしくはないのですが、そうでもない。

けれど、痛みがでる方のつま先を伸ばしてもらうと痛みがでる。
そこで、よく診ていると、問題なのはその伸ばし方でした。

ジュニアに多い(実はジュニアだけでなくシニアにも多いのですが)、足趾に力を込めて丸めて伸ばす伸ばし方をしている。そのため甲がでにくくなっているのですが、たとえ、そういうケースだとしても、私が補正してつま先を伸ばしていくとほとんど痛みを伴わずつま先が伸び、甲がでていきます。

実際のところ、つま先を伸ばそうとするとアキレス腱やくるぶしが痛いと言う場合、伸ばし方に原因があることが多く、その場合、炎症があっても骨に問題があることはまれです。

ただ、今回は違っていました。どう違っているかと言うと、補正しながら正しくつま先を伸ばさせていこうとしても、踵周囲でロックがかかり、それより先に伸びる余地がとても少なかったのです。

こういうケースはごく少数ですが存在します。
そして、その原因の多くは距骨の突起にあります。

 三角骨障害、バレエ、原因、治療
こちらの記事でも書いていますが(三角骨障害)ジュニアからずっと踊っていてポワントに移行した時にきちんと立てないと言う場合、距骨の突起が底屈(ポワントにすること)を阻害している可能性もあります。この距骨突起は誰にでもあるのですが、突起の形によって、バレエでいうつま先をのばしてポワントで立つための動きに制限がかかるのです。

距骨に特徴がある生徒の中には、痛みがでずそのままずっと踊ってしまう子が少なくなく、その結果、数年後に三角骨ができる、そしてできた三角骨が骨折したと言う例は山のようにあり、あんじゅでも何例も治療とトレーニングをおこなっています。


残念なことに一般の医療施設ではバレエやダンスの症例を数多く診ている訳ではないので、くるぶしの痛みを数年前の捻挫が原因と診断してしまうこともあります。

今回のケースではまず、痛みがでている箇所(実際は前距腓靱帯でななく)後脛骨筋腱とアキレス腱直上に施灸をし、合わせてふくらはぎ、スネの筋肉の緊張を緩める施術をおこないました。

そして大切なのは、距骨の突起に特徴があってもしっかり立てるところを探して立つ練習。そのポイントは上半身の強化です。こちらは、トレーニングメニュー【ターンアウトアップ+プラス】でおこないます。
 
 
長引くバレエ、ダンスのケガについてはこちらにお問い合わせください。
 
 
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Posted at 10:27
筋肉もまだまだ柔らかな年代であるはずの10代20代。それなのに、 骨盤周りが固まって腰が痛い、というケース。 一体何が起きているのでしょうか?
 
若い世代の腰痛の原因は、レッスン量、リハーサル量に比例して起きるケースが少なくありません。コンクールや発表会のリハーサル、初めてのPDDへの挑戦など、通常のレッスンより踊る量が増えたり、新しいことに挑戦している時は、どうしてもカラダへの負担が増えてしまうからです。 特に、アティチュードやアラベスク、エカルテからのトゥール、早いバッチュなど、テクニックが高度になればなるほど、骨盤やトルソーの安定が欠かせないのですが、気持ちや目はどうしても足ばかりにいきがち。
 
その結果、足の上に位置する腰椎には大きな負担がかかります。 他にも、気温や冷房などの影響も考えらます。更に、生理周期によるホルモンバランスの変化も関係はあります。 でも、もっと大きな要因があると診ています。 それが長時間の座位。
 
いくらレッスン量が多いからと言っても、日常生活や学校の授業では、立っているより座っていることが多いはず。その座位が実は、腰に負担をかける大きな要因になっているのです。 長時間の座位が健康を損なうと、一時期話題になりましたが、バレエを踊っている若いジュニアのカラダにも長時間の座位は、大きな影響を与えています。
 
この年代で腰痛を抱えるジュニアのほとんどに、長座で腰が立たない状態になっている。年代がうえの大人ならいざ知らず長くバレエを踊ってきている10代20代で座っている時に骨盤のラインが後ろに流れ、結果、脊柱の下部(第11、12胸椎〜第5腰椎まで)が丸くなってしまっていることが本当に多い。
 
この状態に気づかないで、ストレッチやレッスンを続けた結果、筋肉自体は柔軟性があるのに骨盤周囲の筋肉がガチガチに固まってしまうのです。 本人も『なんだか腰が重いな。。。』とは感じていて、マッサージを受けたりストレッチをしたりみるけれど余り変わらない、、、、 そうこうしているうちに、大きなリハがあったり、高度なテクニックを何度も自習したり、PDDの練習が続いたりした後、どしんと腰に重い鈍痛が走り、腰周りが固まり、さらに上の背中や、時には膝にかけてまでガチガチに固まってしまうのです。
 
実際に治療で診てみると、腰回りの筋肉、特に骨盤横、大転子周囲の筋肉が薄っぺらくなっています。 筋肉はちゃんと血流が流れていると本来柔らかいのですが、まるで乾燥肉のようになってしまっているのです。更に、ケースによっては、腸骨稜(骨盤の上のライン)、仙骨の周囲に炎症が出ていることもあります。
 
 
バレエ鍼灸
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
硬くなった筋肉には緩みがないのに、更に負担をかけると筋肉を包んでいる筋膜や、骨盤周囲の靭帯や腱が引っ張られて結果、炎症を起こしたりします。 腰の鈍痛にヒリヒリした痛みやつっぱるような痛みが加わったりしている時は、炎症が起きている証拠。 そのまま治療をせずに踊り続けると、ある日突然、腰周りが全く動かない事態が起きるのです。
 
それも、レッスンやリハーサルが終わった後や、時には大きな舞台が終わってホッとした後などに動けなくなる、ということが少なくありません。 若い世代だと、ある程度我慢できるところまで踏ん張ってしまう、ということもあり、気づいた時には、脊柱にも側弯がでていることもあります。
 
 
急性腰痛やぎっくり腰は、さまざまな段階で来院するケースがありますが、大切なのは、鈍痛から鋭い痛みなどに変化した時に、我慢せずに治療をいれることです。 炎症が少なければ少ないほど、治りも早く、リハーサルやレッスンにも短期間で戻れますが、炎症の度合いが大きいと、より時間がかかってしまうからです。
 
生理時の痛みとは違う、踊りすぎた時の鈍痛とも違う、その痛みを見逃さないこと。踊っていると、どうしても一時中断することがしにくいのは、よく解ります。いつもだと寝れば治った痛くなくなるから、も充分解ります。 けれど、1ヶ月、3ヶ月、時には半年我慢してしまうケースも少なくありません。舞台直前にどうしようもなく痛くなってしまう、と肝心の舞台がうまくいかないことになりかねません。 今のカラダの状態を自分で把握して必要なケアや治療をいれることが大切です。
 
 
 
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Posted at 10:03
足首の痛みがとれないと来院されたKさん。最初はバネ指から始まったそうです。内果、外果周囲、伸筋肢帯にも炎症が出ていました。
 
足首の症例はこの前にも挙げましたが、多くはアキレス腱や靭帯、伸筋支帯などに炎症が出ているケースで、バレエ鍼灸で炎症を取り除き、足首の可動域を調整することで治っていくのですが、この方のケースは少し違いました。
 
Kさんの場合、治療後に調整をしても、どうしても今一つの部分があったのです。
その原因は足首よりもっと前、足指でした。
 
痛めた側の指に故障箇所があり、自由に曲げ伸ばしがしにくくなっていたのです。整形外科の先生は、この部分についてはあまり注目されなかったそうでしたが、足首の症状としてはそうなるのでしょう。
 
ただ、ことバレエでは小さな関節一つでもズレるとアプロンやラインに影響が及びやすいムーブメント。指の一つが自由に曲げ伸ばしできないということは、=足裏全体でしっかり床をつかみにくい状態をもたらしかねません。
 
 アキレス腱・三角骨・外脛骨・鍼灸スペースあんじゅ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
                       
足裏で床がつかみにくいのですから、当然、その上のカラダ、関節も安定しませんよね。その状態でも全身のコーディネーションがあるから踊ってこれたのですが、プロになるとこなさなければならない量は格段に増えます。足首はその結果だったのです。
 
一つの関節におきたケガは、その後その一つ上や下の関節にも影響を及ぼしやすい。以前にも紹介しましたが、このようなことがバレエやダンスではおきるのです。(足首の痛みが膝痛に繋がる)
もちろんこれは、どのスポーツでも同じなのですが、こと、最小限の力でジャンプやステップをこなさなければならない女性ダンサーの場合は、大きな影響をもたらすことになりかねないのです。
 
治療は、炎症を抑えること、関係のある筋肉の緊張をとること、そして、指の治療も行いました。関東ではなく、遠方からお越しになったので、滞在期間中、複数回治療を行い、指については、かかりつけの先生に話すようにお伝えしました。
 
バレエの足首のケガについては
 
 
 
 
Posted at 10:21
バレエ学校の試験の後、足首が痛くなって来院したRさん。
来た時には、足首だけでなく膝痛も訴えていました。
 
問い合わせがあった時は、捻挫とありましたが、足部を診ると、よくある捻挫(踝の外側にある前距腓靭帯)ではなく、踝の内側、しかもかなり足底に近い部分(後脛骨筋)に炎症が残っていました。
 
膝痛、足首、原因、バレエのケガ
この筋肉・腱は足の指を内側に曲げる筋肉で、足のアーチを作る大切な筋肉なのですが、彼女の場合、足の指の力がとても強いため、バレエシューズでもポワントでもこの筋肉をつめて踊っていたようです。
 
彼女にはもう一つ特徴がありました。それは、膝のハイパーエクステンション=X脚。この脚はバレエ向きと言われますが、実はコントロールするのは難しいのです。X脚の場合、膝蓋骨をしっかり上に引き上げることがポイントなのですが、見た目きれいな脚なため、コントロールを忘れてしまうと、膝が奥に入ってしまうのです。
 
しかも、足首にケガがあると、足底からのアプロンにズレが生じやすい。膝には、大きな炎症はありませんでしたが、しっかり治療を行い、お皿が上がりやすいように調整しました。
 
X脚や膝蓋骨が緩いタイプは、コントロールが難しいのですが、足指が強いとその力だけで踊れてしまったします。けれど、学年が上がり複雑なパが増えていくと、コントロール不足からケガになることも少なくありません。
 
X脚や緩い膝蓋骨など、自分のカラダの特徴は、10代半ば位にはちゃんと把握しておくことが大切です。そのまま続けることで、靭帯を損傷する、というケースにも発展します。
 
 
捻挫、足部の痛み、アキレス腱痛、そして緩い膝からくる膝痛など、はしっかり治療し、コントロールできるようにしていきましょう。
 
治療についてはこちらを  >>>バレエ鍼灸   
 
ボディーコントロール・トレーニングについては こちらをご覧ください。
 
 
 
 
Posted at 10:32
膝は曲げたり伸ばしたり、膝下は回旋したり複雑な動きをするため、お膝のお皿(膝蓋骨)を中心に、何重にも腱や靭帯が張り巡らされています。又、体重をしっかり受け止めるために大腿骨と膝下の骨(脛骨)との間に半月板が挟まっています。
 
元からカラダの柔らかいダンサーの中には、この膝蓋骨が緩くて膝が左右にぶれやすいタイプが少なからずいます。
 
両方の脚が5番でいる時は安定していても、ジャンプやアレグロのパは、軸脚と動作脚に分かれて踊る。つまり、片足で着地することがとても多い。しかも、ビッグジャンプの着地では体重の何倍もの荷重がかかります。
 
多種多様な動きを含むコンテンポラリーダンスの場合、ふとしたことでうまく重力をコントロールしきれなかった時、膝への負担がかかりすぎることもあります。
 
踊る量が半端ないダンサーや教えで長時間立ち続けている先生の中には、緩い膝に負担がかかって、半月板が傷ついてしまうことがあるのです。本人はそんなつもりはなかったと言うレッスン内容で傷がついてしまうケースもありました。
 
半月板は外側と内側の半円状になっています。
 
 
半月板損傷、バレエ治療院あんじゅ
今までに診た中で、繰り返す刺激に損傷していた半月板が消滅していたという例もありました。他、半月板に亀裂が入ったり、ささくれのようにめくれたり、割れてしまうケースもあります。
 
損傷度合いによってオペが必要になってきますが、血管で栄養されている外側の損傷の場合は比較的軽症と考えられ、オペをしなくて済むことがあります。いずれもしっかり画像診断を受けることが大切です。
 
半月板の損傷時には、大抵の場合、膝周囲の靭帯や腱にも炎症が出ており、これが痛みの原因である場合もあります。
 
診断を受けた後は、適切な鍼灸治療を受けることで回復は劇的に早くなります。
 
更に、しばらく通常のレッスンができないため、脚の筋肉が少しずつ衰えていってしまうのも見逃せないポイント。ここを軽く見てレッスンに復帰すると、筋肉のバランスが取れず又膝に負担がかかってしまうことになります。
 
他、ジャンプの着地でケガをした場合など、復帰したレッスンでジャンプをする度に、恐怖心がおき、そのわずかな心理的な負担からカラダのバランスが崩れ、痛めた箇所に負担をかけてしまう、というメンタル的な葛藤が起きることもままあります。
 
大切なのは、
1)画像診断をとり、現状を把握すること。
2)適切な治療を受けて、膝周囲の炎症を取り除くこと
3)レッスン、リハーサルへの復帰を念頭に置いた適切な筋トレを行うこと
です。
 
心理的なストレスがかかっている場合は、なかなか自分で解消できない場合もありますので、バレエ治療院でも東洋医学的・西洋医学的な面からアドバイスとしています。
 
実際ケガをしてみると、そう言えば、ああいう時にいつもここが崩れやすい、脚だけで飛んでいたなど、ケガをしたからこそ見直せることに沢山気づけます。
 
実は、そういう視点こそがとても大切。現状をしっかり見つめ直し、治療やトレーニングを加えながら復帰すると、ケガをする前よりカラダの感覚が鋭くなっていくことが少なくありません。
 
ケガをマイナスに捉えないで、色々な視点を取り入れていくことで、踊るカラダのバランスはとりもどせていきます。
 
バレエ治療院あんじゅは、治療でトレーニングで、解剖学講座で、半月板損傷から回復を願うダンサーのサポートをしています。
 
膝痛の治療は   >>>バレエ鍼灸
 
 
 
 
膝痛を克服してバレエに戻っていくための解剖学講座は   >>>バレエにアナトミー
 
 
 
Posted at 11:45
3、4歳からバレエをつづけていても、早い子で、10歳〜11歳、遅くても13、4歳で伸び悩みが出てきます。
 
例えば、コンクールの評価シートで、つま先が伸びていない、膝が伸びきらない、アンドゥオールができていないと指摘される、とか、ディヴェロペやアラベスクをすると股関節や腰が痛くなるなど。又、せっかくコンクールで賞を取ったのにその後直ぐケガをするなど。
そのようなジュニアを診ると、股関節、膝関節、足首の関節に必ずと言っていいほど、捻れがあって、その状態で踊っているのです。
 
治療では、炎症がある部分や筋肉の組織が硬くなっているところを中心にバレエのラインを取り戻せるように治療しますが、傷は治っても、捻れや歪みをそのままにしていると、結果、また同じところを痛める結果になる。そのため、いつも「関節を揃えて、歪みや捻れをなくして立つこと』を伝えています。
 
というのも、内側と外側のくるぶしをしっかり平行にたてて、ポジションに立っていないジュニアがほとんどだからなのです。そして、そういうジュニアにO脚で悩んでいる子が少なくないのです。
 
くるぶしは、膝下の骨、脛骨と腓骨の末端なのですが、この二つには高さに差があります。外側の骨である腓骨の終わり=外くるぶしと、内側にある脛骨の終わり=内くるぶしの高さは一緒ではなく、外くるぶしの方が下に位置しているため、どうしても重心が外に流れやすい。この高さに差があるからこそ、足首が回るのですが、この構造が、足首が安定しない原因にもなってしまうのです。
 
※下の写真の内側と外側のくるぶし、その高さを比べてみてください。
 
O脚矯正、足首
 
高さに差があるけれど、差がないようにしっかり引き上げて立てるようになればいいのですが、1番、5番のポジションにするとき、足部や脚だけで、締めて固めて立ってしまうことが少なくない。けれど、そうやって踏ん張って形だけ、脚を開いているように見せていても、結局関節に捻れが残ったままだと、きちんとしたアンドゥオールにはならない。
 
更に、不安定な足部で立って膝を伸ばそうととするため、膝押しが加速して、脚全体が外後方に流れてしまう。これがO脚を加速させる原因となるのです。
 
10歳前のジュニアはまだまだ筋肉も柔らかく、対応性があるので、ごまかして立っていてもなんとなくできてしまうし、外から見ても、できているように見えてしまうことがあります。けれど、お尻をモゴモゴ動かしてポジションを作っていたり、踵をずらして立つ、踊るクセが直らないまま成長すると、レッスンそのものが太ももやふくらはぎの筋トレとなって、O脚をつくってしまうだけでなく、中高生になると太くて丸い脚になります。
 
更に、揃ったくるぶしで立っていない状態でポワントをはくと、ボックスで安定しないため力を入れて立つことを覚えてしまいます。
 
そうすると、少し難しい振りを踊るようになると更に力で押して立つクセが加速し、本来持っていないはずの三角骨ができ、骨折になってしまったりするケースになるのです。
 
こうなってしまうと、どんなに訓練を積んでも、上級のテクニックに行き着けないことがほとんど。
 
どうしても5番に入れたい気持ちは、同じくバレエをやっているものだからこそ、すごく理解できます。けれど、捻って立って踊っていても、結局は、バレエのラインを育てることにはつながりません。
 
ターンアウトアップ+プラスでは、『きちんと立てる、踏めるカラダ』のための見直しをしています。それが、バレエ本来の美しいラインを作っていく土台になるのです。
 
O脚改善については、こちらからお問い合わせください。
 
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Posted at 23:48
膝の痛み ①  [2013年10月27日]
◇よくお問い合わせいただく症状
よくあるお問い合せの一つが膝の痛みです。スネから膝の外側が痛い、グランプリエの途中で痛い、グランプリエで膝が曲がりきらない、膝の内側が痛い、などなどいろんな痛みをかかえて問合せがきます。

大抵は、画像審査で骨には異常ないと言われるケースがほとんどです。けれど、膝の中が引っかかるような感じで痛くて踊れない…中にはこういう声もあります。


◇実際にお聞きする声

ジャンプの着地でヤバって感じたんです、、、次の出番には大丈夫ですよね。。。。
プリエをすると膝のところに違和感がずっとあって。骨がどうにかなったのかと調べたんですが、何ともないと言われて。でもずっと膝が痛いのです。
◇何故起こる?膝の痛み
バレエ・ダンスを踊っていると一度は感じる膝の痛み、違和感。これはどうして起こるのでしょうか?

最初のケースは男性ダンサーに多いパターンです。以前、あるダンサーさんに『どうして舞台を降板したの?』と聞いたことがあったのですが、その答えは『リハーサルで古傷に痛みが出て、ジャンプが飛べなくなったからだよ』でした。ジャンプは男性ダンサーの見せ場的なテクニックの一つ。リハーサルが続いて負担が掛かることも大変多いのです。

この他多いのは、プリエをした時に痛みを抱えているケース。こちらは女性に多い症状です。こういう症状がある時、ご本人は気づかない内に太ももと膝下にねじれがおきていることがほとんど。バレエのプリエは膝と足の方向は同じでなければならないのですが、これがうまくいっていない時に膝に負担が掛かかり痛みを起こさせるのです。

◇鑑別のポイント
膝痛の時も注意しなければならない基本はやはり部位の特定。
そして炎症の程度を診ることも大切です。

膝の構造には沢山の筋肉・靱帯・骨が関わっているので、
同じ膝の痛みと言ってもどこが痛いのかで、原因となっている筋肉や
腱も違ってくるのです。

A 膝上  大腿四頭筋  ・・・男性>女性
B 膝下  大腿四頭筋の腱・・・男性>女性
C 膝外  腸徑靱帯・ハムストリング・・・女性≦男性
D 膝内  内側のハムストリング・関節の裂隙・・・女性>男性
E 膝裏  股関節・・・女性>男性

体重を支えるため脚の筋肉には大きな負担が掛かります。そのためジャンプ系の多い男性の場合、膝上や膝下に痛みが出るケースが多い。

膝の外や膝の内側が痛い場合、太ももの筋肉も硬くなっています。これは膝にかかる負担を脚の筋肉でカバーしようとしているせいなのです。又、膝痛の場合、腰にも硬い固まりがあるケースがとても多い。つまり、膝痛は、骨盤周囲筋の硬さから始まっていたというケースも多いのです。なので、膝だけを部分的に処置しても治らないのです。更に、ひとり一人の骨格や筋肉はそれぞれ違うため、ねじれがおきている場合、膝のどこに負担がいくかは、それぞれ違ってくるのです。

今回も、長くなってきたので、分けてお届けします。次回は、膝の構造から、注意が必要なポイント、バレエ的なポイントの視点から
書いていきますね。
 
 
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Posted at 18:48
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