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バレエ治療院あんじゅ
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スプリッツの左右差の根底にあったのはオスグッド

オスグッドの治療、バレエ治療院あんじゅ
スプリッツに左右差がある、といって来院するバレエジュニアは少なくありません。苦手なのはカラダが硬いからだと、できない理由を柔軟性に求めて更に伸ばし続けることが少なくありません。
開脚改善のため沢山のジュニアを診ていると、左右開脚、前後開脚が苦手な理由が=柔軟性の不足、だけではないことに突き当たります。そしてカラダは単に柔らかければいい、と言うものではない、ということにも突き当たります。

ほとんどのケースでは、上半身がふにゃふにゃ、手の指がふにゃふにゃ、肩がポコンと上にあがっていて脚だけでがんばろうとする子が多いので、背筋やカエルなどをやりながら上半身をつかう意識を目覚めさせていき、腕や背中のエクササイズと首をつけるエクササイズをおこなうことで少しずつ改善され、早い子だと1回のセッションで克服出来る子もいます。

 

中にはどうにも改善が診られないというケースが出てくるのですが、今回来院したジュニアの場合、診ていると左の股関節のつっかかりがとれにくいのです。

 

人のカラダは100%左右対称ということはほとんどなく多少の左右差は誰もが持っています。それはカンパニーダンサーでも同じこと。股関節ヒップソケットも全く同じ方向についているという訳ではないのです。

 

ただ、股関節に多少の左右差があっても、上記のエクササイズを繰り返しているうちに、小学生だと(他、おおよそ20歳以下までだと)少しずつ左右が揃ってくることがほとんどなのです。それは得意な脚ばかりやって苦手な方があまりやらないうちにバランスが崩れていたり、苦手な方の体幹と腕がつながりにくかったりするからで、セッションでは苦手な方向を先にやったり、苦手な方の肩を開かせることを中心にしたりして取り組むとほぼ揃っていくのです。

 

けれど、なかなか効果がでにくいというジュニアもいるのです。そのような場合、エクササイズを続けてやらせるだけでなく、カラダ全体をよく注意して診る必要があります。
それが今回の症例で、伸びない理由にある膝の症状があったのです。

 

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Mちゃんは場合、2,3ヶ月で4㎝も背が伸びた状況にあり、小学5年生にして既に156cmもありました。となるとどうしても成長痛がでても不思議ではない状況。よく診ていると、前や横に移動するエクササイズの時に足をすっているし、更に、立っている時に左脚に寄って立つ率が多いのです。

 

そこで彼女にこそっと理由を聞いてみると『右のお膝が痛いの』ということでした。オスグッドだったのです。

 

Mちゃん自身は『膝が痛い』ということをお母さんに話しているつもりでしたが、『左のスプリッツがうまくいかない』ということの方が強く伝わってしまっていたようです。

左がうまくいかないのは、右の膝が痛くてうまく使えないため、左の股関節に体重をのせて立つクセがつき、結果、体重がのかかっている左股関節の方がつまく伸びずスプリッツの左右差につながってしまっていたからだったのです。自分のカラダを正確に把握して両親や先生に伝えるということは、小学生ではとても難しいこと。

 

改めて、立ち姿、座り姿などからもしっかり診る必要性を痛感しました。
原因が判ったので、トレーニングは一時中断し、施灸をおこなってから、椅子に座っての上半身のエクササイズに切り替えて診ました。立つことに上半身が大切だというのは、小学生のジュニアには理解はしにくいのですが、そのエクササイズの後、椅子から立ち上がると膝を曲げて伸ばしても痛みが出ないことから、すこ~しカラダでつかんでくれたようです。

 

短期間で身長が伸びたジュニアでも膝痛にケースとそうでないケースがあるので、誰もが注意すべきと強調するものではありませんが、左右差がある時、痛いところがあるかないか、ご自宅でしっかり聞いてみてくださいね。

 

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投稿者プロフィール

市川淑宥子(ようこ)
市川淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師

2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。

2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。

2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。