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バレエ治療院あんじゅ
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長引くアキレス腱の原因 ダンサーズ症例集

アキレス腱痛、アキレス腱周囲炎、バレエ治療院あんじゅ
長引くアキレス腱痛 グランパドゥドウのリハーサル中にアキレス腱に痛みを感じたHさん。
リハーサル中も、終わってからも治療に通ったそうです。 『5回も鍼に通ったんですが、痛みがとれないんです』と来院されました。

 

アキレス腱周囲は、コラーゲン線維の多い腱になっているため、血流の多い筋肉よりも確かに治りは遅いこともあります。 けれど、発症から2ヶ月を過ぎ、治療もしているのに痛みがとれないのは何か他の要因があるはずだと考えるべきです。

 

一つは、オーバーユース。 炎症があるのに、治りきらないのに踊ることで更なる負荷がかかり、炎症を繰り返す。本番が迫っているとどうしても、こういうことになりかねませんが、彼女の場合は、本番が終わった後、しっかり休みをとったのだそうです。そしてその間も治療をしていた、なのに、2ヶ月過ぎても痛みがとれず、歩いたり、階段を降りるときに痛みが出る、とのこと。
歩く時に痛みが出るケースは、かかと体重になっていることが考えられます。確かに彼女の場合も、その傾向はありましたが、後ろにひどく体重をかけているわけでもない。

 

アキレス腱痛など、腱の炎症では、バレエ鍼灸でも、特に最初の段階から、施灸をすることが多いのですが、今回もまず施灸から始め、鍼の治療を加え、様子をみました。 が、いつもなら出てくるはずの反応が足りない。そこで2回目の施灸で変化を診ました。
10代、20代だとこの段階でほとんど痛みの度合いが減り、ポワントにしてもフレックスにしても大丈夫になることが多いのですが、今回は違いました。

 

Hさんも『他の治療でも、難治、と言われたんです』と言っていたのですが、このような場合、難治を考える前に、もう一つ診るべきところがあるんです。そこが、一般の治療院と、バレエダンサー専門のバレエ治療院との差です。

 

 

ポワントワーク、特にグランパドゥドウを踊る中で、足や脚には大きな負担がかかります。一回のリハーサルで全てが出来上がるなんてことはなく、何回も同じパートを繰り返す。特に男性と組むアダジオでは、ポワントでずっと立っているプロムナードや、アラベスクバランスなどがたくさんあります。
うまくパートナーシップが出来上がるまで何度も繰り返すうち、ポワントをはいている足部、足首はバランスを取ろうといろいろ動くんですよね。 それを考えて、足部の他の箇所を診てみると、原因はかかと近くにありました。

 

ここは、Hさんの主訴としてはあがっていなかったところ、けれど、触れてみると炎症があり、触られた途端痛みを訴えました。

 

アキレス腱痛を引き起こしていたのは、屈筋支帯でした。

 

足部には沢山の筋肉の腱が走っています。それらの腱を護る仕組みとして、甲側やくるぶしに伸筋支帯、屈筋支帯が走っているのです。 彼女の痛みの元は、内側にある屈筋支帯だったのです。
ここに施灸と鍼の治療を加えたところ、劇的に痛みは減り、抑えても、伸ばしても痛みを訴えなくなりました。

 

もちろん、屈筋支帯、アキレス腱周囲だけでなく、大腿部、下腿部のコリも緩めています。 アキレス腱につながる筋肉は、下腿部から始まりますし、下腿部がうまく機能していない場合、その負担は大腿部にもいくからです。

 

アキレス腱痛の治療、というと、焦点のアキレス腱とその関連筋肉を診るだけが多いのですが、クラシックバレエ、しかもポワントワーク特有の動きは、そのムーブメントを分かった上での治療が必要になっていきます。 殆どの傷は発症から約一ヶ月もすれば、治っていくものです。オーバーユースもなく、治療もしているのに痛みがへらない、増えるばかりと悩んでいる方は、舞台前でも、公演後でも、お問い合わせください。

 

バレエ・ダンスのケガの治療、バレエ鍼灸、バレエ治療院あんじゅ

 

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投稿者プロフィール

市川淑宥子(ようこ)
市川淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師

2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。

2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。

2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。