東京都渋谷区代々木2-23-1-572
バレエ治療院あんじゅ
090-9362-0080
休診:金・日・祝

高いスパイラルと柔らかい膝の関係 フィギュアスケート編

バッジテスト合格のお知らせいただきました。

 

年末にトレーニングを受けたフィギュアジュニアHちゃん。無事、バッヂテスト5級に合格したそうです。

『もう一個上の級を取ると、ノービスに行けるので頑張ります』

 

とお知らせいただきました。

小学生二三年生だと、まだまだカラダが自体はできあがっていません。けれど多くのジュニアが3,4歳からフィギュアスケートの練習をしているので、ジャンプやバックル、スパイラルなどのテクニックの形をとることはできます。

多くの方が、カラダが柔らかければ上記のテクニックは、そのうち身についていくものだと思っているようなのですが、なかなかうまくは身につかないケースも出てきます。その原因の一つにカラダのタイプがあります。

 

比較的脚がまっすぐであれば、ブレードにも乗りやすいし、ジャンプの着地で膝を曲げて降りてくる時に安定したポジションにくるのですが、全員がこういう脚のタイプという訳ではありません。そしてジュニアは、子供本来が持っているカラダの適応力を駆使して、膝が内側に入っていようが力を使って着地するようになっていくのです。この状態で長く競技の練習をしていると、練習量が増えた時に膝痛になる可能性が考えられます。

 

来院するジュニアの中には、何故こういう脚のラインになっているのだろう?と首をかしけたくなるような状態の子もいます。子供とは言え、アーティスティックスポールをするジュニアは【負けたくない】【絶対飛ぶんだ】【できないのは悔しい】という気持ちがとても強く、それがカラダの歪みになってしまう場合もあるのです。

 

Hちゃんも、膝の上がとても硬くなっていて、膝周りの硬さが邪魔をしてスプリッツ(前後開脚)やスパイラルでうまく脚が伸びにくい状況でした。このケースでは脚の硬さを解すことも大切ですが、下半身を支える上半身をしっかり鍛えることが肝心です。

 

クラブによっては、基礎トレーニングは各自に任されているところが少なくなく、彼女も取り組んでいる内容は、ほぼ脚を伸ばすものばかり。これではどうしても上体を強く保って滑ることは難しくなります。初来院から続けてきたのは、上半身で支えながら脚の筋力をつくっていくダイナミックストレッチです。来院する日程は練習や合宿などの合間に不定期でしたが、二回目、三回目と続けてトレーニングを受けにきていると、練習の成果が見についてきているのが分かります。

 

そして、来院時に、少しずつ難度をあげて、しっかり足(=ブレード)に体重をかけながら、脚を後ろに高く上げていく練習をしていった結果、スパイラルで脚を上げた時にカラダのブレが少なくなってきました。

 

フィギュアスケートジュニア、スパイラル改善

 

今回のバッジテスト5級合格も練習を続けてくれた成果です。

 

前回のコラムでも解説しましたが、膝の曲げ伸ばしについては、どうしても表側にある大腿四頭筋に負荷がかかりやすくなっていまいます。そうすると、反対にスパイラルでは脚が伸びにくくなる。ジャンプでも安定した柔らかい膝でいることが、きれいなスパイラルを作ることにつながります。

投稿者プロフィール

市川 淑宥子(ようこ)
市川 淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師

2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。

2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。

2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。