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バレエ治療院あんじゅ
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甲がでない ポワントで立ちきれない (2)

バレエの甲、ポワント
甲についてバレエ専門治療院の院長から診た、バレエ解剖学講師から診た内容を紹介しています。
今回はその第2回目。

 

医学的な解剖学の視点で診る『甲』とは?バレエの解剖学・バレエアナトミーから診るとどうなのか?について書いていきますね。

◆解剖学的視点
足の甲を構成しているのは、足部でいうと距骨から舟状骨、楔状骨までの部分です。距骨は、下肢の骨(脛骨と腓骨)の下にあり、足首が回転する時の軸になっています。この距骨の形にはヴァリエーションがあります。

この距骨から楔状骨までのラインが、出っ張ったようにが並んでいる、そういうラインだと、しなやかに反って甲が出ていると見えるのです。

 

足の甲

で、先ほど、骨の形は一人ひとり違っていて、ヴァリエーションがある、と言いました。そうなんです。誰ひとり同じ形をしている訳ではないんです。そして一人の個人をとっても左右違ってたりする。

ひとり一人のカラダの構造、骨の形、並びはそれそれ違っているので、甲の形も違ってきますよね!

でも、ここでおきる疑問もあります。

Q ダンサーさんは、皆さん足がすっとのびて甲が出てきれいに見えます。
これは、どういうことなんですか?

彼女たち・彼らに共通しているところは何なのでしょうか?どこなのでしょうか?
バレエの解剖学的に診てみましょう。

◆バレエの解剖学・バレエアナトミーの視点
先ほども言いましたが、プロのダンサーさんの甲は、『豊な足』の結果なのです。男女変わらずどのダンサーさんもとても『分厚い足』をしています。そしてそれはバレエ学校に在籍し主役をやるようなバレリーナの卵達にも共通しています。

こちらの写真を見てみましょう。
100年に一人と言われたダンサー S・ギエムの足です。
ラインの美しさがパッと目にはいると思いますが、注意して見て欲しいのは、足の厚み。すごくないですか?
大リーグのイチロー選手もそうですが、優れたスポーツ選手の足部も厚みがあります。

 

ダンサーの甲

 
 
 
 
この厚み、何でできているか?

 

そう、それが主に足から足底に走っている筋肉なのです。長年のレッスンで鍛えられた筋肉は、足底からググッと骨を持ち上げて足を支えている。だから足に厚みが出てくる。足底からしっかり持ち上げられているので、甲に高さが出てくるのです。

そして子供の頃から足部を鍛えていくと、それぞれの足の骨も太く成長していくのです。ダンサーさんの足の骨の特徴は、一本一本に厚みがある。これがダンサーに共通する甲・足のラインなのです。足が豊なので、ラインも美しく見えるのです。

甲をつくる足の筋肉は↓

甲を支える筋肉たち

 

足の後ろから、内くるぶし・外くるぶしの外を通って足裏にいく筋肉達、これがとても大切なのです!!!

◆鑑別のポイント
さて、一回目に出てきた脛骨と距骨。この角度はだいたい150度くらいあるのですが、稀にこの角度が狭い場合もあります。

そうするとポワントをはきこなすのは少し難しいかもしれません。実際にどうなのかは、動かしたりなどして診てみないと分かりませんが、こういう場合は、更に足部から上に向かう引き上げ=アプロンで立つことが大切になってきます

 

でも、そうでないのに、足首が硬いという場合は、骨の問題というより、筋肉やカラダの使い方の問題ということが多いのです。つまり、足の裏足底の筋肉が使えていないということ。

ということは、何を意味するか?
それは、レッスン、トレーニングを積んで足を豊かにしていく、つまり、甲をしっかり支える筋肉を育てていくことが、バレリーナの美しい足部をつくっていくことになる、のです。

第2回目はここまで。次回、最終回では、じゃあどうすればいいのか?について書いていきますね。


甲がでない ポワントで立ちきれない①