オペのため長い間入院すると膝の曲げ方も忘れていた…とインストラクターの言葉です。同じように人は痛みがあると回避しようとしてちょっと楽な歩き方をするようになっていきます。それが長く続くと一般的に歩く筋肉が休んでしまう。その状態では踊りに戻るのはとても大変です。今回は踊りに戻っていくためのバレエ・ダンスリハビリをご紹介します。
【悩み】長く痛みと付き合い、歩く・動くことに自信がなくなっている
【原因】痛い期間が続くと、体は“普通の歩き方”そのものを忘れてしまう
【発見】外へ逃がす歩き方や脚を振る歩き方など、負担の大きいクセが身についてしまう
【対処】一般リハビリ+ダンサー特有の重心の乗せ方・方向転換・片脚移動を修正
【変化】「膝が軽い」「体重をかけても怖くない」と、踊る動作が戻り始める
【提案】ダンス復帰には、生活動作だけでなく“踊るための動き”をリハビリに加えることが不可欠
長い痛みにつきあっているとこんなことありませんか?
痛くなるとかばって歩いてすごく疲れる…
痛くなるかもと思って力を抜いて立ってしまう…
痛い時は歩き方が変になる…
この痛い時期が1,2週間ほどならいいのですが、一か月、三か月、半年以上となるとあることが起きます。
それは
いつも痛いのに疲れてしまう…これはよくお聞きすることです。
それ以外に何が起きるか?
普通に歩くこと、を忘れてしまう
え?歩くことを忘れる?
と思った方はあまりピンと来ないかもしれませんが長期入院などしてずっと寝てばかりいると、歩き方がぎこちなくなってしまいます。
股関節のオペしたクライアントのダンサーさんからお聞きしたんですが、オペの後、ヘッドから立ち上がろうとして『膝をどうやって曲げていたのか、カラダが忘れてしまっていたんです』だそうでした。
人のカラダは使わないと動かし方を忘れてしまう、そういう仕組みがあるんです。
オペ以外に長い間痛いのにつきあっているとこんな風に歩くようになります。
外に外して歩く
脚を振り回して歩く
これは歩いているけれど普通の歩きではないです。
そのためにの、股関節や骨盤周りや膝、足首に負担がかかります。
そうするとその負担を何とかしようとさらに歩き方が変わっていく、、、
その結果、普通に歩くということが分からなくってしまうんです。
そのために一般の病院にはリハビリがありますが、そこでおこなわれている内容をまず取り上げますね。
・椅子から立ち上がる
・膝を曲げて伸ばす
・曲げた膝に負荷をかける
これらのエクササイズや筋トレは風つの生活を取り戻すためには、大切ですが、これだけではダンスには戻りづらいです。
バレエ・ダンスに必要なの動きとは
・片足から片足、片足から両足、両足から片足への重心移動
・前後、横、斜め、後ろ、上下、ウェーブなどさまざまな方向に動くこと
これらがあって初めてダンスになるからです。
でもそこは一般のリハビリでは扱ってくれません。
何故なら、「日常生活に戻る」のが一般のリハビリだから。
ただ、バレエ、ダンスに戻りたい、踊るのが動くのが日常だったんです、という方には それだけでは足りない。
大人専科アンドゥオール・プラスでは、ケガ後のダンスへの復帰をサポートしています。
今、3人の方がダンスへの復帰を目指してリハビリのトレーニングに取り組んでいます。
膝が軽いです
これなら体重かけても怖くないです
歩くためのリハビリ+バレエ・ダンスの重心移動を加えた歩きの修正。
更に重心、体重移動、更に回転系の重心コントロールまで、バレエ・ダンス専門治療院だからこそできるサポートがありますよ。
バレエ・ダンスへの復帰トレーニングはこちらのメニューで対応しています。
>>>大人専科アンドゥオール・プラス
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
▶ プロフィール詳細はこちら
▶ Instagram:ballet.ange
本記事は、長年バレエジュニアのターンアウト改善を診てきた筆者が、今一番ホットな大人でバレエ・ダンスを踊る方向けに書いています。カラダを固めずにターンアウトするコツ、筋肉を伸びやすくするコツの他、膝が伸びない、ターンアウトしにくい、脚があがらないなど踊りにくさの原因とその解決法を紹介します。
