「え、まさか、こんな風にカエルになったことないです」
これは、遠方からいらしたOさんの感想です。
20歳まで習っていたバレエを3年前から再開。
ぶち当たったのは
「硬くなってしまったカラダ」
接骨院で(一応バレエ系といわれて行ったそうです)推奨されたストレッチをしても硬さがとれない。
そうこうしているうちにハムストリングスを痛めてしまったそうです。
これはバレエ再開組にあるある、な状況です。
頭の中には以前の記憶がある
でもカラダは反応しない…
このなんとも言えないもどかしさを味わった方は少なくないでしょう。
周り全員が自分より柔らかいように見えてしまう…とお聞きしたこともあります。
いったいなぜこんな風にカラダは硬くなるんでしょうか?
大人になればなるほどカラダは硬くなってきます。
それは、動きのバリエーションが極端に減ることとも関係があります。
歩くだけじゃない、しゃがむのでもいろんな姿になり、飛んだり跳ねたり、カラダをねじったり、いろんな動きをするのが子供時代です。
四方八方に手足を伸ばして動かしていたけれど、成人するとそのような動きは激減します。
カラダはいろんな動きによって自然と伸ばされているんです。
それが座りっぱなし、人によっては仕事で立ちっぱなし…
これでは動きのバリエーションはあまりありません。
そういう日々の結果、筋肉は休んでしまうのです。
でも、Oさんのカラダは、しっかり片方ずつパッセになり、最後にはカエルになりました。
そして、バーを使ったリンバリングをおこなうと、このようにしっかり伸びました。
ポイントは、姿勢です。
何度も書いていますが、ストレッチやエクササイズの効果をアップするコツは、行っている「姿勢」にあるんです。
これは、以前バレエを習っていた方以外でも同じような結果を引き出せるポイントです。
カラダが伸びない
ストレッチやっているのに思った効果が出ない
方にオススメなのは、いろんな動画を探すことではなくて、自分のストレッチの姿勢を見直してみること、なんです。
あんじゅの大人専科アンドゥオール・プラスでサポートしていますよ。
大人バレエのストレッチ改善例 こちらも参考にしてください。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事は、長年バレエジュニアのターンアウト改善を診てきた筆者が、今一番ホットな大人でバレエ・ダンスを踊る方向けに書いています。カラダを固めずにターンアウトするコツ、筋肉を伸びやすくするコツの他、膝が伸びない、ターンアウトしにくい、脚があがらないなど踊りにくさの原因とその解決法を紹介します。