新体操やフィギュアスケート、チアダンスでは背中を大きく反らせる基礎訓練が行われたりします。
全員一緒に行うクラブもありますが、時間がない場合にはいくつかのパターンを自分でやってくるようにと言われます。
どちらの場合でもこの背中をそらすストレッチを続けて腰を痛めるジュニアが出てきます。
一見すると単に背中をそらすだけと見えてしまうこのストレッチ。
背中をそらすので、縦開脚から背中に力を入れて後ろに持ってこようとする。
けれど、それだけではどうしても大きく背中を反らせることができないので、顎を上げて頭をぐっと落とします。
この頭を落とす仕草が、腰が痛くなる原因の1つです。
頭の位置
ジュニアといっても、頭部はそれなりの重量があります。
40キログラムの体重だと約4キログラムの重さがあります。
頭は本当に重いのです。なので顎を上げた途端に後ろにがくっと落ちてしまう。
4キロの重量をどこかで支えないといけません。そのために腰や背中に大きな負担がかかります。
背骨周りの筋肉がとても発達しているタイプや大人の場合だったら腰が重いという程度で済んだかもしれません。
ただ、小学校低学年から中学1年2年までのジュニアの場合、多くは背骨まだ柔らかく、その周りの筋肉もさほど強くはありません。
強くもない筋肉なのに、重さを支えるために負荷がかかる…
他にはお尻から腰、背中、首までガチガチになっていて、肩まで下がらない、、というケースもありました。
今回の施術では、まず腰から下の関節(膝・足首・足のゆび)を緩める施術をしっかり行いました。
関節がかたまっていると膝のラインがまっすぐにならず、足首に力がはいってしまいます。
その後は、背中を反らせるストレッチを修正していきます。
・背中を反らす動きを修正
・頭を支えるために意識する場所を修正
・腰に負担がかからないポジションの取り方に修正
一つひとつの段階を確認しながら進めます。
結果、1回の施術で痛みは取れました。
『今回一回でここまで変わるとは思ってませんでした。
アスリート系の整体に10ヶ月かかったのに、、あれはなんだったんでしょうか…』
帰り際に口をついて出たお母さまの一言ですが、アスリート系の整体がダメだというのではなく、バレエや踊りと多くのスポーツは違うということなのです。
背中を反らせて腰が痛い時はこちらへご相談ください
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