ダイナミックストレッチで、殿部が上がらず左右にしっかり伸びた開脚の完成
今週も、開脚を改善させたいジュニアのトレーニングを行っています。
その中で気になるのが2つ。
ひとつは、『先生が上から乗っかってくるのが怖くてカラダが伸ばしにくい』というジュニアの言葉です。これは審美系スポーツの練習で行われ続けているのですが、器械体操の練習でもはやはり同じなのですね、、、というより器械体操の方がずっとそうなのかもしれません。
けれど上から乗っかられるのは子供としては怖い訳ですよ。先生の方が体重はあるのですから。怖さを感じると人はカラダを固めて守ろうとします。それはカラダの自然な反応。それなのに更に伸ばせ、というのは大人でも難しいです。
上から乗られる怖さが逆に筋肉の伸びを邪魔してしまっている
上から降りてこなくても、押さなくても、10代のジュニアなら充分伸びていくのびしろはあるのです。筋肉を固めさせず、動かして関節周りの筋肉をほぐせば、可動域は広がっていきます。
あともう一つ気になるのは、小5小6の受験生。中学受験で勉強体制になると、途端に姿勢が崩れてしまいます。3、4歳からバレエや新体操を習ってきても、背中を丸くして机に向かっていたら骨盤後傾がクセ付いてしまいかねません。
勉強時間が増えて姿勢が危うくなってきているのに、じっと脚を伸ばすストレッチだけだとどうしても脚は伸びにくい。なぜなら、
骨盤が後傾しているから
です。これは、先程挙げた、カラダを固めるのと同じ状態と言っていいのです。
だからこそ、オススメはダイナミックストレッチです。股関節周りの筋肉や脊柱起立筋を動かすことで、関節周りをほぐし、動かしやすくさせれば可動域も広がっていきます。
開脚で悩んでいるジュニアにすんなり伸びる感覚を味わってほしいです。
ダイナミックストレッチによる開脚の方法を紹介しているのがこの本です。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、著書『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』の筆者が、骨盤を立てるエクササイズと開脚改善のポイントを解説します。