踊りや演技だけでなく日常生活でも大切な膝。
両膝が痛くて来院されたSさんのケース、何が原因で右も左も痛くなったのか?
踊りに戻っていくために大切なことなど紹介します。

来院時「私の膝、、どうなっちゃうの・・・?階段もきつくてどうしようかと思っていたのに…」
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治療中「右は腫れなくなってます。左もすごく軽いです。まだあきらめなくていいんですね」
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治療からリハビリへ「ここまで変わると思ってませんでした」
こちらは両膝に痛みがでていたSさんの実際の声です。
膝痛で多いのは、右か左どちらかの膝が痛いケースなのですが、Sさんは両方の膝が痛くなっていました。
膝痛は、太もも筋肉に負荷がかかったことから始まることがほとんど。
踊る量の増加
Sさんの場合も発表会のリハーサルがかなり大変だったそうです。つまり踊る量が増えたことが原因になります。
加えて、Sさんは膝のお皿(膝蓋骨)がゆるくて左右に動きやすいタイプだったのです。
このケースについては以前にとりあげていますが、やはり膝のお皿がゆるいタイプの人は注意が必要だと考えます。
膝蓋骨と言う骨については、解剖学のコーナーでとりあげているので、参考にしてください。
膝のお皿がゆるいタイプの方は、自分の膝がゆるい、ということに案外気づかないで踊り続けるケースが少なくありません。
けれど、踊る量が増えたり、脚の筋肉が衰えた時に、このゆるいタイプの場合は膝痛を起こしやすいのです。
膝痛にならないためのポイントは、股関節から下の3大関節を揃えること、です。
股関節と膝関節と足首の関節面を3つそろえたライン、つまり脚がいっぽんにつながっているところでプリエができればいいのですが、膝のお皿がゆるいタイプは膝のお皿が左右に動きやすいので、膝の遊び(揺れ)がおきてしまう。
なので、最終的に大切なのは、しっかり痛みをとったあと、リハビリとして、それぞれの関節を揃えたところで、膝の曲げ伸ばしができるように「屈筋と伸筋(筋肉)のリセット」をすることなのです。
Sさんのケースでは、最初はバレエ鍼灸による治療がメインでスタート。
炎症が減ってきて日常生活やジャンプなしのレッスン後でも膝が腫れなくなってくるのに一ヶ月ほどかかりました。
そして痛みがでなくなってきたら、リハビリを加えていきます。
リハビリは一般の整形外科で行われているのとは違います。
想定は、日常生活に戻る+αがあること。
立つ、膝を曲げる伸ばすなど一般的な生活動作だけでなく、ターンアウトする、脚をあげる、回転するなど踊りや演技に戻れるカラダに整えることが最終目的です。
それを、バレエ整体・ドローインプラスで行っています。
バレエの解剖学を土台に、関節面のズレをしっかり修正して、膝の曲げ伸ばしから、床を踏む押す力を取り戻せるように整えていきます。
参考に動画をアップします。
こちら↓は写真ですが、上の伸ばし方と下の伸ばし方では脚のライン、上がり方に差が出ています。

膝を伸ばしたいからと膝を押すと逆に膝は伸びない
という例です。
上は縦(パラレル)で膝の曲げ伸ばしをしている状態です。
膝を伸ばそうと脚の力で押しているのが上。
膝を伸ばすよりも膝を抱えて遠くに伸ばそうとしているのが下です。
上では膝のお皿(膝蓋骨)が若干浮いてしまうのが見てとれます。
普段の生活ではこれでもいいのですが、実際のレッスンやリハーサルでこれをやり続けていると、3つの関節が揃いにくくなって、膝の揺れがおきやすくなります。
両膝が痛くなっても踊り、演技には復帰できます。
まず、痛みをとりましょう。それから踏める、曲げ伸ばしするための筋肉のリセットをしましょう。
あんじゅがサポートします。
膝痛治療 >>>バレエ鍼灸
膝痛のリハビリ >>>バレエ整体
膝の痛みについては他にもコラムで紹介しています。
こちらのページからご覧ください。
【専門領域】
筋肉中心の解剖学では解釈しきれないアンシェヌマンやステップを踊りやすくさせるアプローチが持ち味。(内部感覚+文化背景とBarre au Solのペタゴジーが土台です)
プロの極限まで使われたカラダ、ジュニアの成長期による変化からくるやりにくさ、大人の女性が気づきにくいカラダの変化によるやりにくさを診てきました。
