バレエの5番。
どうしてもこの5番に入れたくなりますよね。
『もっと5番締めて』
『5番に入れて』
ってレッスンでは言われますから。
あんじゅも経験あります。
『5番は5番だから、もっとしめて』と厳しく先生に言われたことがあります。
今ではそれも思い出で、先生がなぜそう言うのか?そしてその時にどんな反応がカラダに起きるのか?がわかっています。
体験とバレエ治療院約20年の臨床歴から少しご紹介したいと思ったのは、インスタでも紹介したトレーニングの一コマがきっかけです。
1 つはジュニア編
2つ目は、再開組編
3つ目は大人から 始めた方編
です 。
かなり長くなる予感がするので、1つずつ分解して紹介していきますね。まず
3,4歳の頃から習い始めたジュニアの場合、まだカラダがしっかり安定していないのが普通です。
その中でも、1番から5番までを習って習得するしていく。
この過程で全員がワガノワプレのお子さんのようにはいきません。カラダには個性があるからです。
例えばつま先。
これがかなりの典型的な例です。
小5や小6でつま先が伸びないとあんじゅにくるジュニアには共通している点があります。
『ギュッとつまった足のゆび先』
です。
つま先を伸ばす=足の指をギュッと縮めること、ではないです。
でも幼児の頃ってとても難しいんですよ。
お母さんなら分かりますよね。
『シャンとしなさい』って伝えてもなかなかお腹ぽっこりが直らない
-懸命なあまり姿勢を直すと反り腰、、
つま先も同じことです。
一生懸命に伸ばそうとして、ほぼ足のゆひに力が入る。
そして、この縮まるのがクセとなってカラダに残ると、学年があがってから、解きほどくのに、時間かかったりします。
このカラダに染み付いたクセがクセ者なんです。それは例えばつま先だとつま先だけでは済まないからなんです。
クセと言うのが、実はカラダのパーツだけではなくて、人の脳と関わっているからなんです。
つま先と脳?何が関係あるの?
いえいえ、つま先ではなくて
【クセ】が脳と関わっている
んです。
もちろん、幼児の頃から、小学生低学年の頃から、理想的なつま先の伸ばし方が、すっとわかりやすいタイプもいます。
実はそれはその子が持っているカラダの個性でもあるんです。
ところが、とても恵まれたカラダの個性を持っていてもレッスンを続けていく中で、つま先、もっと伸ばさなきゃと力が入っていくと、方向性が変わってしまう場合もあるのです。
実は、これも脳の仕組みなんです。
カラダを動かすのは脳の仕組みととても関係があるからなんです。
特に指先やつま先など、体の先端にある部分は、特にこの脳とのつながりが深いのです。
以前紹介したこちらのコラム
長年ハンマートゥでつま先が固まってしまったジュニアですが、少しずつ成長してそれが違うんだと気づけたときにふっと変わったんです。
それもまた脳の仕組みなんです。
そして、5番も同じなんです。
5番に入れようとするからきつきつになる。
けれど、5番に入れなきゃと言う記憶がカラダの中に染み付いていると、どうしてもそちらのほうにカラダが向いてしまう。
人間にはそんな脳の仕組みがあるんです。
まず今回はカラダのいろんな部位を動かすのには、実は脳との深いつながりがあるんだよと言う部分をざっくり解説しました。
次はバレエ再開組編になります。
これもまた脳との関係がポイントになるんです。
難しい言葉を使わずにわかりやすく紹介していきますね。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、バレエの解剖学の外部講師として活動する筆者が、踊るためのカラダの仕組みや動きの仕組みをわかりやすく解説します。
