アキレス腱が痛いのがなかなか治らなくて、ポワントがはけない…
腰が痛くてアラベスクがあげづらい…
レッスン中に痛みを感じると、最初はよくてもだんだん気になってきて踊るづらくなります。それがずっと続いている時は要注意ですよ。
痛みがある、しかも翌日に解消されず続く時は、どこかに負担がかかっているサインです。そのままずっと踊り続けて、気がついたら三角骨になっていた、ヘルニア一歩手前になっていたと言うケースもあります。
痛くて踊れない状態が続いているなら、しっかり先に治療をしましょう。
バレエ鍼灸は、痛いところだけでなく、バレエの解剖学的に診て関連性がある部位含めて治療をするので、短期間で治っていけます。
大切なのは、ケガや痛みになることを繰り返さないこと。
来院する方を診ると、共通する問題点があります。
それは
骨盤が立てられない!
こと
コラムで何度もなんども書いていますし、開脚本にもそのことは書いています。
ケガの根底には、この骨盤の位置がすごく関係しているのです。
何度も言ってますが、骨盤は、中途半端な半円形をしています。骨的には坐骨が下を向いているから、立っている時には、坐骨の位置(ベクトル)が下におりている、と思いがちですが、実際にはそうではないことが…
例えば反り腰。
レッスンだけでなく、日常生活で腰が重いと感じやすいタイプは、反り腰になっていることが多くみられます。更に、ふくらはぎにがパンパンになっている人は、後ろ体重になりやすいので、これも骨盤が後ろに引けやすくなります。
骨盤の理想的な位置は、前にも後ろにも左右にも傾いていない=中間位、です。
どう言う状態が中間位かというと?
長座で腰を立てられている
ところが本当にこれが苦手な人が沢山いるのです。
普通に生活している人なら分からないではありませんが、苦手な人が踊っている人にあまりにも沢山いるのです。
長座で骨盤を立てられないと踊ってはだめ、と言うことではありませんが、踊っている内にカラダに負担がかかっていくのです。その負担がどこにかかるかというと、その人の一番弱いところなのです。
現在は、いろいろなトレーニング法やコンディショニングが紹介されていますよね。時間がない中そういうトレーニングをするからには、ある程度やった効果を期待しているはず。
腹筋をしてもをしても下腹が引っ込まない、背筋をしても肩があがるのが解消されない、と言う場合は、トレーニングをしている姿勢を見直すことが大切です。
アキレス腱痛で来院したAさん。アキレス腱痛の原因は足指(趾)にありました。
本来は、キレイなX脚ラインなのに、指に力を入れて立つクセがついていて、結果膝を押して立っている。
そしてやはり、開脚に支障が出ていました。
本でも紹介しているエクササイズに加えて、背筋のエクササイズなどをおこなったあと、しっかり開くとそのまま寸ありカエルの形になって、開脚も修正されました。
その後立つと、本来の脚のラインが復活しました。
ね?やっぱり骨盤を立てて開脚することは基本なのです。
もう一度、自分の骨盤の位置を見直してみよう。開脚はそのバロメーターになりますよ。