昨日は、バー・アスティエクラスでした。
クラスではまず、骨盤を立てて座ることから始めて呼吸、上半身のスクエアを安定させるエクササイズと進みます。
踊れる人が多かったので最初はサクサク進んだのですが、途中、あるあるがおきました。
脚のティベロやフェッテアティテュードになってくると、上半身が解放されなくやってくるんです。
これは私も体験したので、本当に気持ちは分かるんですが、問題の原因は脚。フロアバレエと言っても、やはり脚の動きが多いんですね。
ムーブメントが複雑になっていく=脚の働きがスムーズである、が理想。
うまくいかない背景にはこれがあります。
脚のことばかり意識して動くようになってしまう
でもまだ座ってのエクササイズではそれほどバラバラにはならないんですが、床に寝て行うエクササイズだと、カラダの切り返しがうまくいかない。
ここで、言っておきますね〜
昨日参加者さんは、10代と20代の他、いずれも長く踊っている方々。カラダが使える人たちなんです。
でも、寝て行うエクササイズで、カラダの切り返しがうまくいかず苦労している。
寝るエクササイズでもあるあるがあるのです。そう
脚が最初に動き出す
んです。
これは、バレエでもチアダンスでもジャスダンスでもよくあること。
踊りはどうしても脚のテクニックが多いので、どうしても脚に気をとられるのは仕方ないんですが、脚を動かすために、脚に力を入れて踏ん張っても滑らかに動かない訳です。
ビリヤードでもおはじきでも、玉を動かすためには、別のものが要る。
ビリヤードだとポールで突くもう一つの玉、おはじきは手で弾くもう一つの玉。
これが踊りで言うと上半身。
こうやって分解して、別の例を出して話すと皆さん納得⁉︎『そうだったのか!』になるのに、動きになるとどうしても上半身が抜ける。
なので、繰り返し繰り返し、しかも意識してやることが必要になってくる訳です。
脳に新しい回路を作っていくことが大切
です。
昨日は、皆さん動ける人だったので、ヴァリエーションも幾つかやって、上半身のスクエアをキープすることにトライしてもらいました。
後、見逃せないのがこれ。
スムーズな動きを妨げているのが、足の指先の力み
小さい頃から長く、つま先を伸ばしさないと何度も何度も言われ続けているため、多くの人が足の指に力を入れてしまうんです。
もう、これは一種トラウマじゃないかと、と言うくらい足の指先が解放されない。もちろん、つま先を伸ばすためには、最終的に足の指先にまでコントロールする必要はあります。
でも、つま先を伸ばすのと、足の指先に力が入っているのとでは、全然中身が違うんです。
今、いろんな動画が出ていて、ダンサー達のつま先トレーニングが見られるので、ジュニアや大人から始める人の中には、それを見て真似る人も少なくないと聞きますが、根本は現場、つまりお稽古にあると思うのです。
どの先生もつま先を伸ばして、と言いますが、足の指先に力を入れて丸めろとは言っていないですよね。
先生の足はそんな風に動いていないんですから。
ただ、それがうまく伝わらないことが多いんだと最近特に感じることがあります。
先月出張講座に伺ったお教室では先生の指導が徹底されていて、参加してくれた中高生全員、足の指先には力は入っていませんでした。
この足の指先に力が入るが続くこと、アキレス腱周囲炎や三角骨の原因の一つではないかと診ています。
それだけ、これら足首の症状を抱える人は、足の指先に力を入れて伸ばしているのです。
それを続けてもケガにならない人もいますが、大抵は太ももやふくらはぎがぱんぱん、と言うかガチガチなケースが多く、脚がそれだけガチガチだと、当然アンドゥォールだってやりにくくなります。
足の指先に力を入れると、必然的にかま足になります。そのためさらに力を入れてふんばって脚を外に向けようとする、、、、
このスパイラルから脱出するには、足ではなく、その上の大腿部じゃなく、上半身に意識を持っていくこと、です。
優れた踊り手は、腕がしなやかで上半身がしっかりしている。そこに目を向けて欲しいと本当に思います。
つま先のトラウマから解放されるには何が必要か?それは視点を変えること、です。
あんじゅは、踊るカラダの視点を変えているサポートをしています。
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