・足裏がつる
・足裏が痛くて歩くのもぎこちない
こんな症状が出ていたら、足底腱膜炎の可能性が考えられます。
足裏は多重構造になっています。その一番底を支えているのがこの足底腱膜。
この部分に痛みが走っている段階は、その上にある筋肉がとても硬くなっているケースが多々診られます。
今回のケースでは、痛みがあるのは母趾側のかかとでした。
1.後ろ体重になっている
2.ジャンプの着地の強い衝撃をかんじていた
この中で1.の後ろ体重になっているケースがとても多く診られます。
特に、膝を伸ばしたいからと後ろに押す「膝押し立ち」を続けていると重心が後ろでポジションに着くクセがつきます。
そのまま踊りつづけて大丈夫な場合もありますが、体重増加やレッスン量の増加、日常生活でたくさん歩いた、体育の授業でマラソンがあったなど、いろんな条件が重なった末に足裏が突っ張るになる。
その後歩いても痛みが出てしまうということは、足底腱膜に炎症が発生していると言うことになります。
治療は、まず痛みの出ている部分、今回のケースではかかとの炎症を取り除くこと。
そして、硬くなっている膝下、さらに大腿部の筋肉をゆるめることも大切です。後ろ体重でいるタイプは膝周り股関節周りがガチガチになっていることが多いからです。
歩いたり、ジャンプしても痛みが出なくなれば治療は終わり。次に大切なのは、後ろ体重を修正すること。
かかとや足裏への負担をかけないカラダづくりが大切です。
治療は、バレエ鍼灸で、カラダづくりは、整体もしくはターンアウトアップでサポートしています。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange