昨日紹介したジュニアの開脚改善で、こんな声をいただきました。(スプリッツでつまづく原因)
まさか開脚できるとは思わなかったです。しかも一回でずっとカラダが硬いからと思っていたんですが、違っていたのですね。
そうなのですが、ほとんどのケースで、左右開脚やスプリッツができない理由は、カラダの硬さにある、と思うのですね。確かにそういうケースもあります。例えば、受験でブランクがあるケースや大人で再開した人など、は以前のカラダとは別物になったようにカラダが硬くなっているのを実感する人が少なくありません。
けれど、幼稚園の年少で始めているのに、未だにできない、という場合、本当にそれがカラダの硬さだけが原因なのかを診る必要があります。みんな一緒の練習では、一人ずつ細かくみてもらうことが難しい状況にあります。加えて、自分以外の仲間ができているのをみて余計に力が入ってしまう、ということもあります。子供ながら、自分だって負けたくない、という自負心はとても強いから、逆に踏ん張って真っ赤になって自主練するということも起きてしまいます。
そうやって上から乗っかったり、脚をグイグイ押したりして、万が一できたとしても、そのやり方だととてももったいないことが起きてしまうのです。そう、特にカラダに変化が訪れる小5、小6になって、いつもより脚が伸びにくい、カエルもやりづらくなってくる、そういうケースは少なくありません。いつまでも6・7歳のカラダで居続けることはないからです。
その時大抵は焦って余計に引っ張るんですよね。本当にもったいないです。開脚、スプリッツで開きづらいと感じたときこそ、カラダを見直すチャンスなんです。
一人ひとりのカラダは、たとえ可動域が多少狭くても、開くポイントがちゃんとあります。その開くポイントは、引っ張ったり押したりする力技では見逃しにくい。ちゃんとカラダの声を聞くことが大切なのですが、ジュニアではなかなかその声を聞き分けるのが難しかったりします。
カラダにはそれぞれの個性があります。
驚くほど手足が長いタイプ、どうしても趾(あしゆび)の力が抜けないタイプ、体幹が細くてグラグラしやすいタイプ、肋骨はしっかりしているのにお腹がぽっこり出てしまうタイプ。それぞれのタイプにも、ちゃんと開くポイントはあるのです。
特に、新体操、フィギュアスケート、シンクロなど、アーティスティックスポーツでは技の土台に開脚が含まれているので、ジュニアにとっても脚が開かないのは大問題。大切なのは、焦らないこと、そして力で解決しようとしないことです!
あんじゅでは、無理なく開脚できるカラダへのサポートを行っています。