急に腰が痛くなった、その時にどう対応するのか、について書いてきました。
今回は、その後についてご紹介します。
痛みの度合いをチェックする
これ結構大事なポイントです。
急に腰が痛くなっても、翌日、翌々日にはほぼ痛くなくなった、というケースなら大丈夫と考えていいでしょう。
痛みのもとは、筋肉に大きな負担がかかった範囲が広く、そのために腰回りの筋肉がギュッとつまったようになったのだろうと推測されます。
注意が必要なのは、翌日もその翌日もどうしても痛みが取れない、変わらない、それも1ヶ月経っても痛みがあまり変わらないというケースです。
その時は、セルフケアではもう間に合いません。
何らかの治療を加えることが重要です。
ここを疎かにする人が少なくありません。
ジュニアの場合は、うまく言えないケースもあるので、家庭でお稽古場で様子がおかしい時は、きちんと聞いてあげてください。
大人は、プロフェッショナルだとしても、リハーサルが…レッスンが、、、と言って治療を後回しにする人が少なくありません。
特に
舞台が控えている人はこの「治療」を軽くみないこと
舞台が間近に迫っていると、リハーサルに頭がいき、踊り続けてしまう人がとても多いのです。
もちろん、準備は必要です。
でも、痛いのを我慢して続けても、痛みの元になっている部位は治りません。
痛いのが続いているのに我慢した結果、こんなことになったという例があります。
あんじゅでは、以前のケガについても、初診時に聞いているのです。
けれど、本人が案外忘れていて、何年も経ってから、「え?その話聞いてなかったですよ。。。」ということが本当に多々あります。
痛みってなくなってしまうと、忘れちゃうものなんですよね。
今回、急に腰が痛くなった、という例でその場での対処法、その後どうすればいいのか、を紹介してきましたが、腰だけではなく、膝痛も、股関節痛も、アキレス腱の痛みも同じこと。
痛みはカラダからのサイン。
直ぐなくならない痛みは、どこかに原因があることを教えてくれています。
その声を無視しないで、ケア・治療をすることが、踊りを続けるポイントですよ。
>腰が痛い…どうすればいいのか ① その場ではどうすればいいの?
>腰が痛い…どうすればいいのか ② 家に帰るまではどうすればいいの?
>腰が痛い…どうすればいいのか ③ その翌朝はどうすればいいの?
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange