踊り続けたい!をサポートする治療院|フロアバレエ指導歴9年の院長がケガや痛み苦手を解消していきます|東京・代々木・バレエ治療院あんじゅ
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腰が痛い時の対処法③

急に腰が痛くなって大変…どうしよう。。。。

となった時にその場でどうするか?からスタートした連載。

さて、今までは急に稽古場で出先で舞台でみまわれた腰の痛みに、その場で帰るまでに、家に着いてからどう対応するといいのかについてご紹介してきました。

痛みによっては、場所によっては、緊急対処してよく朝に軽くなっていない…という場合も少なくありません。

その時にどう対応するかも実は大切です。

休息が必要なケースとそうでないケースとは

休めない場合にどうするか?

今ある痛みを継続させないために必要なこと

バレエレッスン、バレエ治療院あんじゅ

休息が必要なケースとそうでないケースとは

学生でも、仕事をしながら踊っている大人の方でも、教師・インストラクターでも、ダンサーでも、何らかの予定があるのが日常です。

よく朝起きた時に前日の腰の痛さがびっくりする程軽くなっていた!というケースもあります。

その場合でも少し用心して動き出すことがポイントです。

この時も思い出してほしいのは「呼吸」です。

ゆったりとした深い呼吸には、背骨に関わる筋肉を緩める働きもあるので、お腹の底から頭の上に抜けていくような呼吸を思い出してやってみましょう。

その後も慌てて動き出さず調子を確かめながら動くと思うので、ある程度動けていればその日の予定をこなすことは大丈夫でしょう。

問題は、「ヤバイ」動けない。という状況の時。

目が覚めた時からカラダが固まっている…寝返りが打てない。。。お尻がガチガチ…
状態も起きてしまいます。

こうなるとどうしても慌ててしまいますが、やはり呼吸を思い出しましょう。

ゆっくり吐いて吸ってを繰り返して、首や腕・肩、足や太ももに息が入って軽くなるようなイメージをしてみるとカラダの真ん中にある腰もすこーし動かしやすくなります。

そして、ゆっくり動き出した時のカラダの反応を観察して、どうしても動けない場合にとる手段は、「休む」ことです。

どうしても動けない時に何がおこっているか?は、先に書いた「筋性防御」です。

腰回り背中、骨盤周り、ケースによっては首の後ろも一斉み守り固めることで一番大事な背骨を守ろうとしているのです。

骨盤と脊柱は仙腸関節でつながっている、バレエ・ダンスのケガの治療、バレエ治療院あんじゅ
筋性防御は、神経の走っている脊柱を
守るための反応です

これは本当にどうしようもない、というケースでもあるので、一番重要なのはカラダを休めること。

そして、家に帰っておこなったのと同じような処置をして休みましょう。

繰り返しますね。

・痛みのあるところは冷やす
・その周りの硬くなっているところは温める
・骨盤の上の方をベルトなどで固定しておく
・痛みが出そうな時は呼吸を思い出す

    です。

    では次は休めない場合についてはどうするか?です。

    クラス指導を休めない時にどうするか、バレエ治療院あんじゅ

    休めない場合にどうするか?

    学校や会社・バイトは休むことができるケースが少なくありません。

    リハーサルがあっても先のことを考えて、理由を話して休みをとることが第一選択だと考えます。

    動けないカラダでリハーサルに出ても、稽古場で座ってみていることが逆に腰回りを固めてしまう場合もあるからです。

    一番多く耳にするのは「普通のレッスンに我慢して出てしまう」パターンです。

    これは、腰を痛めた翌日ではなく、翌々日から数日後の場合が少なくないようです。

    レッスンを休むのが怖い…

    という感覚は分からないではありませんが、2020年4月~5,6月まで緊急事態宣言のためレッスンを受けられなかったという経験をほとんどの人が味わっているはずです。

    オンラインでクラスを受けていたという人も沢山いたと思いますが、実際のレッスンからは離れざる得なかった。

    その時のことを思い出しましょう。

    数日様子をみるために休みをとることは、決して後退にはなりません。

    逆に呼吸法を見直すチャンスに変えることもできます。

    急な腰痛になった翌日にどうしても休めないパターンは「教え」が多かったりします。

    実は私も経験があります。

    4年半前の10月、アスティエのクラスの数日前に肩を痛めてしまったことです。

    バー・アスティエクラス2014、バレエ治療院あんじゅ
    2014年の尚美学園大学でもワークショップの様子

    このクラスは私が主催でおこなっているので、代替教師をお願いすることが難しい状況でした。

    この時は、見本をアスティエ歴の長い方にお願いして、私はできる範囲で動いて、動きを修正する部分を重点的におこないました。

    この様に助教になる方がいる場合は指導ができても、そうでないケースの方が多々あるはずです。

    この時は、思い切って休講にすることも必要だとあんじゅとしては考えています。

    これはその指導者の年齢や経験、主催なのか、クラスの参加者などによっても違うので一概には言えません。

    急性腰痛だけど指導をしなければいけない時どうするか?

    ・骨盤の上の方をベルトなどで固定しておく
    ・痛みが出そうな時は呼吸を思い出す

    をやってみましょう。

    さてちょっと長くなったので、最後の項目は、次に紹介していきますね。

    とにかく急な腰痛になっても慌てないで対処できるようになってほしい。

    そのための方法をご紹介しています。

    これは、何も腰痛だけではありません。

    急に訪れる膝痛、股関節痛、捻挫なども同じです。

    慌てずに対処することで、痛みを継続させないで踊りに復帰する。

    これが大切です。

    今ある痛みを継続させないために必要なこと

    につづく

    >腰が痛い…どうすればいいのか ① その場ではどうすればいいの?

    >腰が痛い…どうすればいいのか ② 家に帰るまではどうすればいいの?

    >腰が痛い…どうすればいいのか ④ 痛みが続いたらどうすればいいの?


    【著者プロフィール】

    市川淑宥子(ようこ)
    バレエ治療院あんじゅ院長
    日本バレエワークアウト協会理事
    芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員

    鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師

    2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。

    ○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
    フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催 
    インスタグラム ballet.ange  

    バレエ治療院あんじゅプロフィール