『こんなに軽くなるとは思いませんでした』と驚きの声を上げてくれたのは、Sさん。
『じゃあ、どんな風だと予想してたの?』と聞いてみました。
そうしたら、『痛みが少し取れるくらいにはなるだろうな、って感じだったんです』 でした。
では、そんなに軽くなった要因はどこにあるのか?
彼女のケースは、アキレス腱痛でしたが、骨折をした後、踊りに復帰したけれど、踊っている内に骨折したところよりアキレス腱が痛くなったそうです。
骨折自体は外科医からも、踊ってOKと言われていたのですが、やはり、大きなケガの後にしっかりつま先が伸びるには段階があるのです。
・今ある痛みの原因をしっかり聞くこと
・関連のある部位もしっかり診て治療を入れること
です。
アキレス腱の周囲だけ治療をするのでは、大きなケガの後は足りません。というのも、足首から足部にかけてはとても複雑な骨のつながりがあるからなんです。
下腿に加え、大腿もそして、足指を緩めることも大切。 その後の感想が上の言葉でした。
痛みが出ていること=どこかに歪みが出ていることが多いのですが、その大元が骨折、というケースも多く診ています。
中足骨、腓骨など、踊りが原因とばかりは言えないものもあります。骨折後の、微妙な歪みは残さない、そのためにも早めの治療が肝心、悩んでいる方はご連絡ください。
>>>電話:090-9362-0080
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、足首捻挫・アキレス腱痛・三角骨障害など足の治療で、約20年のバレエ・ダンス専門治療院の院長として治療をしてきた筆者が、原因と改善法を解剖学的に解説します。