『こんなに軽くなるとは思いませんでした』と驚きの声を上げてくれたのは、Sさん。
『じゃあ、どんな風だと予想してたの?』と聞いてみました。
そうしたら、『痛みが少し取れるくらいにはなるだろうな、って感じだったんです』 でした。
彼女のケースは、アキレス腱痛でしたが、骨折をした後、踊りに復帰したけれど、踊っている内に骨折したところよりアキレス腱が痛くなったそうです。 骨折自体は外科医からも、踊ってOKと言われていたのですが、やはり、大きなケガの後にしっかりつま先が伸びるには段階があるのです。
アキレス腱の周囲だけ治療をするのでは、大きなケガの後は足りません。というのも、足首から足部にかけてはとても複雑な骨のつながりがあるからなんです。
下腿に加え、大腿もそして、足指を緩めることも大切。 その後の感想が上の言葉でした。
痛みが出ていること=どこかに歪みが出ていることが多いのですが、その大元が骨折、というケースも多く診ています。
中足骨、腓骨など、踊りが原因とばかりは言えないものもあります。骨折後の、微妙な歪みは残さない、そのためにも早めの治療が肝心、悩んでいる方はご連絡ください。
投稿者プロフィール
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市川淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
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一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師
2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。
2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。
2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。