前後にすらっと伸びた脚、大きくそらせた背中のラインをくずさずボールをキャッチする新体操の大技があります。
この姿になりたいのに…と前後開脚・スプリッツで悩むところをピックアップしてみます。
この4つの苦手のうち、一番多いのは「骨盤」です。
脚を前後に伸ばしても骨盤が斜めになっていると、脚の向きがインにはいってしまいます。
更につけ根に力がはいってハムストリングスががちがちになります。
その状態で脚を伸ばしつづけるのは大変です。
その結果
膝をまげてハムストリングスの力みを抜く
肩を上げて腰を後ろに引いて腰に乗っかるようにする
これが左右開脚だと腰を後ろに引いてもそこまで骨盤が後ろに回ることは少ないです。
前後開脚だから「骨盤が回ってきてしまう」のは
後ろの脚にひっぱられているから
です。
前後に伸ばしているが故、腰から上が後ろに引けると後ろに伸ばしている脚に腰が引きずられていく。
前に伸ばした脚は比較的伸ばせたとしても、後ろ脚はどうしても膝が曲がりやすいです。
曲がった膝では骨盤を立ててなるべく横を向けるようにしておくには相当の力がいります。
だからくるっと腰が回って斜めや縦になるのです。
あんじゅがずっと言い続けていることそれが
脚だけを考えないで腕と体幹もしっかりつかって脚を伸ばす
です。
そのためにチェックする項目はいろいろあります。
です。
一人一人のカラダをチェックしてから、足りないところを補う。
ストレッチの方法を直すだけでなく、筋トレを行うこともあります。
その結果、このように変わってきます。
春休みは前後開脚をマスターするいいチャンスですよ。
脚だけを見ないできれいな開脚を目指しましょう。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、著書『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』の筆者が、骨盤を立てるエクササイズと開脚改善のポイントを解説します。