の記事を5月初めに挙げました。
今回は、その記事の続きで「水が溜まって腫れぼったい時、その水は抜いたほうがいいのか」についてバレエ治療院あんじゅとして、これまでの治療歴なども併せて書いていきますね。
膝痛が消えないのが長くなると、膝の周りが腫れぼったくなってきます。この腫れぼったいと言う状態は膝周りに水が溜まっている状態です。
この水が溜まっている状態と言うのは、膝に今ある傷を直そうとするカラダの反応で、膝に炎症がある状態です。
ケガをした膝に水が溜まるかは人によってケースによってまちまちで、場合によっては溜まった水が膨らんで、滑液胞炎になる場合もあります。
けれどあんじゅで診てきた多くのケースでぼてっとした膝の炎症(水が溜まっている状態)は、治療後には収まってすっきりしています。
では溜まっている水は抜いたほうがいいのか、ですが、人によって、ケースによってまちまち、というのがあんじゅの回答です。
なんだか曖昧な答えなのですが、本当にケースによって違うからです。
あんじゅにいらした方の中には絶対抜いたほうがいいと整形外科に言われて抜いたけれど、結局痛みが残って膝の曲げ伸ばしがしにくくなったと言うケースがあります。
また滑液胞炎の治療を受けていたクライアントさんに「この状態まで治療が進んでいるので、一度水を抜いて、そこから又治療をしましょう」とこちらから提案したケースもあります。このケースでは水を抜いた後、ラスト一回で滑液包炎は治りました。
膝の関節には曲げ伸ばしがしやすいように滑液胞と言う袋のような保護システムがあって、その中に入っている水分成分が滑液
なのです。
つまりもともと水はあるんです。
膝の運動をなめらかにするために、膝の周りに水がある状態が、膝により大きな負担が深かった際にできた傷を治そうと集まった水が溜まっているのが膝の腫れです。
炎症があると滑液胞の中の水はネバネバしてきます。元はサラサラしている水分成分がネバネバになるので余計腫れぼったくなるのです。
傷が治らない間は水が溜まってくる可能性があります。だから、水を抜いたけれどまた水がたまる、が起きるのです。
つまり水を抜いただけでは膝回りにある傷の治療にならないことの方が多いのです。
もともと踊り続けている方々は膝周りの筋肉もしっかりしています。
だからこそ大切なのは、
傷を治療し筋肉の硬さを緩めることで足の筋ポンプ作用を活性化させること
です。
筋肉の働きがしっかり戻ってくれば(膝の曲げ伸ばしが楽になれば)水はけは格段によくなります。
これまであんじゅで治療してきた膝痛ではほぼ100%で膝の腫れは収まり水が溜まった状態から改善されています。
腫れぼったい膝でプリエがしにくい、ジャンプで膝の痛みがとれない方は、ご相談くださいね。
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