受験が終わってさぁバレエのお稽古がたくさんできる~と思っていたら、このコロナウィルス感染拡大予防で休校。しかもお教室までおやすみ、、、このままではレッスン不足を解消できない、とあちこちのバレエジュニアが困っています。
先生の中には動画を配信している方もいますね。それも一つの方法だと思いますが、日頃行なっている筋トレやエクササイズにじっくり取り組む、という方向もありますよ。
小学生だと、踊る方が楽しいので、どちらかと言うと地味なトレーニングには目がいかないことも少なくないんですが、バレエの基本姿勢には、体幹だけでなく、腕や肩甲骨周りの細かい筋肉、お尻の奥にあるターンアウト筋も大切。
あんじゅでは『骨で踊る』と言っていますが、これはあくまで基本の姿勢を作るための土台をこう表現している、ということです。
現在、トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】を受けているジュニアには、学校やレッスンに行けないことによる体力、筋力不足を補うような筋トレメニュー、ポワント・ドゥミの感覚を育てる足のエクササイズを行なっています。
筋トレメニューは、背筋と腹筋がメインです。背筋と言っても単に背中を反らせて高く上げるだけ、と言うのではありません。
アラベスクやアティチュードをキープする時に大切なポイントを小学生のジュニアでも理解できるようにイメージや道具を使って行なっています。
すると、トップの位置からしっかり背中を落とさず床に戻ってこれるようになってくるんです。背筋は単に高く反らせばいい、と言うわけではありません。特にクラシックバレエでは、脚を支えるのにとても大切です。
しっかりを脇で支えるコーディネーションが出来ている背筋、これが軽く高くあがる脚には不可欠。
是非、背筋のトレーニングを見直していきましょう。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、コンクール成績アップ、留学を希望するジュニアのターンアウト改善を指導してきた筆者が、ターンアウトしにくい原因とその解決法を紹介します。