今週、私もレッスンに復帰しました。
スタジオでレッスンするのってこんなに違うんだとつくづく感じましたよ。
自粛期間スタジオはクローズドされていたので、代わりにオンラインレッスンを受けていたのが助けになってくれました。確かにやっていて良かった!と思っています。
けれど、スタジオの空間に自分の身が置かれた状態で踊るのとは、全然違う。
いや、ほんとに違いますよね。
何度もレッスン中断を経験しているので、ある程度のことは予測していたのですが、実際にレッスンに戻って感じたこと、そしてこの自粛期間中に温めていた新しいメニューについても少しご紹介します。
【Contents】
感染防止のため人数制限があったはいえ、前後左右に他の人が居て同じアンシェヌマンで動く、これは家で一人で動いているのとは大きな違いがありました。
新しい行動様式には、筋トレは自宅でオンラインを使ってというものもありましたが、筋トレとクラスはレッスンは同じじゃない。
先生が出すアンシェヌマンは、毎回同じようで個々の組み合わせは違っています。
音楽は同じでもリズムのとり方が違っていたり、
アンクロワではなく前後左右が変わったり
インカントアウトカウント、回数も違う。
バレエのパの基本は、100年以上経っている今でも土台はほとんど変わりませんが、こんなにヴァリエーションがあるですね。
そして目の前に生徒たちに今日のカラダの状態を見て内容を作ってくれているんだと、つくづく感じました。このあたりは、来週のバー・アスティエのクラスの参考にしたいと思います。
そんな今週の気づきでしたが、この期間やっていてよかったと感じたことを紹介します。
一つは、ドローインと背筋。
そしてもう一つは、これ、
バーの代わりになるような支えなしでグランプリエをすること。
ドローインを続けて、インナーマッスルが目覚めていくのが分かりました。インナーマッスルは文字通りカラダの深いところの筋肉なので意識しにくいのが難点なのですが、ドローインはその深いところの感覚に働きかけていけるんです。
そして、バーなしのグランプリエ。
このヒントはNYSバレエワークアウトです。このバレエエクササイズの基本はバーを使いません。そのため、腕をしっかり保っていないといけないんです。バーなしなんて、と思うかもしれませんが、実際にやってみるとバーがない分体幹をキープしようとカラダが反応するようになっていきました。
参考になるのはこちらの映像。
日本では、唯一青山にあるStudio24がこのエクササイズを継承してくれています。
このバーなしでタンジュやデガジェ、グランバットマンをするバレエワークアウトをするうちに、自分の自主トレでも同じことをすればいいんだと気づいたのが5月。今では、朝行っている自主トレの定番メニューになりました。
グランプリエは、子供の頃また大人で再開した最初の先生のクラスで子供クラスの内容そのままにやっていたことを思い出します。
今受けているクラスでは、最後のレベランスで時々行なうことがあっても、時間の関係でやっていないことも。ジュニアに聞いてみても、今のクラスではあまり取り入られていないようです。
カラダがまだできあがっていないジュニアにグラグラさせならグランプリエをやらせるよあり、別のアンシェヌマンを組むのはありだと思います。
私も最初、久々にやってみたとき、これはダメじゃない、、と言うくらいぐらついたので、わざわざやらせなくてもの考えも分かりますが、今結果的に感じていることは、グラつくのは【脚だけでグランプリエをしている証拠】ということです。
これは私がこの何年もずっと言っていることにつながってます。
何かうまくいかないことの原因は、脚だけ足だけで踊ろう、演技しようとしているから❗️
まさにこれなんですよね。
腕と体幹でカラダを支える感覚をどうつかむか、を意識して続けていたら、私の場所がだんだん分かってきました。
お教室の先生方、是非、センターでのグランプリエを取り入れてみてほしいです。
この自粛期間で得た感覚、気づきは解剖学的に分解して、トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】と【新体操・フィギュア・シンクロジュニアの開脚改善】に取り入れています。
そしてこの自粛期間中にいろいろ試した結果、気づいたのがボディコントロールの力学。その要素が『この形ならバレエ整体にも入れられる』と判りました。
その『要素』とはドローインが目覚めさせてくれるインナーマッスルのつながりです。
バレエ・ダンスでは骨盤のプレースメントが重要なのは分かってはいても、手脚が動くと骨盤を安定させるのが難しくなっていく。手脚を自由に動かすために、どうやって骨盤を安定させるか?そのヒントがドローインにあったのです。
5月12日以降、受けていただいた方々の施術後のスタイルや感想から、プロからジュニア、子供の頃から長く続けていた人だけでなく、大人から始めた人も含め、幅広い範囲の方に受けてもらえるメニューになると大きな手応えを得ています。
踊りたいのに踊れないと言う体験を全ての人が味わったこの2ヶ月。踊るカラダのバランスを取り戻すのに必要なタイミングで新しいメニューをお届けします。
現在ホームページの再改修を行っています、今しばらくお待ちくださいね。