ロシアに留学中のバレエジュニアAさんが夏休みで帰国しています。
先日お母様からメールでご報告いただきました。
『帰国しました。
ロシアでは、市川先生から習ったトレーニングを続けていました!そのせいか、怪我は全くなく(風邪もひかずに)1年間のカリキュラムが終われました。
後期は校内コンクールに選抜で出れまして、ロシア人以外留学生部門で2位をもらえました。後期の実技試験の成績も割と良かったのですが、細かい欠点が多いのが悩みです。
まであと3年頑張りたいので、改善策・現地でのセルフトレーニング等々、帰国の間にご指導下さい。』
冬休みの一時帰国の際にも、ターンアウトアップを受けに来ていたAさん。随分スタイルが変わっていました。でも、彼女の希望はもっと先にあってそのためにもっとカラダを変えていこうと頑張っています。
ターンアウトアップでは、それぞれのバレエジュニアにそっておこなっている内容も実に様々になっています。その点も含め、今のページでは伝え切れていないので、リニューアルを検討しています。
簡単にまとめてみると
10歳前後のジュニア
・スプリッツやカエルが苦手
・ポワントで立ちきれない
・プリエが硬くて開きにくい
プレコンに出るためのカラダの使い方を知りたいと言う要望もあります。
中学生のジュニア
・アキレス腱の硬さ
・つま先や甲が伸びない
・背中が硬くて反れない
高校生
・発表会で踊るヴァリエーションやパドドゥの振りで苦手な部分を補強する
・体型の変化で崩れてしまっている軸を取り戻す
踊るカラダは筋肉だけではなく、脳神経との関係がとても大切。留学する、オーディションを受けるなどプロになることを選ぼうと選ぶまいと、踊るカラダの感覚をかえていきたいなら、18,9歳までのトレーニングがとても大切。これは脳の発達過程との関係があるのです。
踊るカラダを見直すためのメニューはこちらからご覧ください。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、コンクール成績アップ、留学を希望するジュニアのターンアウト改善を指導してきた筆者が、ターンアウトしにくい原因とその解決法を紹介します。