「ここがあるから安心です。接骨院で診てもらって確かに良くはなるんですが、どうしても足りないんです。踊っているうちにあちこちが気になって、やっぱり あんじゅじゃないとって思うんです。先生自身が踊っているから、本当にピンポイントに痛いところや硬いところが分かってもらえて、終わった後に全身楽に なっているから、助かります」
Kさんが今回いらした原因は「ぎっくり腰」。
彼女は毎年パ・ドゥ・ドゥを踊るほどの実力をもっている方。しかも『ぎっくり腰ってクセになるって言われたんですが本当なんですか?』と別の治療家さんがそう話していたそうで心配していました。
そうなんでしょうか?
治療家さんは男性の先生が少なくありません。そしてほとんどの方がバレエやダンスを踊った経験がありません。なので気づけないことが多々あるのです。
それは、女性特有のカラダの使い方、そして、そのことがバレエを踊る上でマイナスポイントになりなねない構造が解剖学的にあるからです。
ぎっくり腰には、いろんな原因がありますが、起きている状況は「骨盤周囲の筋肉の筋繊維に炎症が起きていて、腰の筋肉に強い緊張が出ている」こと。
そのため、腰をかがめたり、ひねったりすることが出来なくなります。そうなると、カンブレどころかプリエもしづらくなってしまいます。
けれど、ぎっくり腰だからって、腰だけの問題ではないのです。
もちろん、骨盤周囲にある炎症を抑えることは治療の最大優先事項ですが、それだけでは足りません。
踊るには、トルソーである体幹と腕の関係がとても大切。
女性は、年齢とともに、この関係が少しずつ衰えていき、コントロールしにくくなってしまうのです。(余談ですが、ジュニアの場合、成長途中の過程で体幹を腕のコントロールが不足することが少なくないのですが、体重が軽いため急性座骨神経痛にはなりにくいのです)
これは、同じ女性として、又同じようにバレエを踊るものだからこそ気づけたポイントでもあります。
このようなケースでは、治療以外にコントロールが不足している体幹と腕のエクササイズをアドバイスしました。
エクササイズといっても、レッスンでおこなう基本のポールドブラに、どの筋肉を意識するのか、どの骨を意識するのかの視点を加えた内容なので、わざわざ別のエクササイズを覚える必要はありません。そして、これが治療効果を高める秘訣であり、且つプロからも信頼をいただけるオリジナルなバレエ鍼灸の基本でもあります。
2008年にバレエのための治療としてバレエ鍼灸を始めて、来年でなんと10年目になります。2018年には鍼灸スペースあんじゅも10周年を迎えます。これまでにプロからジュニアまで数々の方の治療に携わり、治療件数ものべ13000件(2023年現在)に及んでいます。
バレエのケガの治療は
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