・踊っている時にはなんかとなるけれど、終わったらじーんと痛くなる…
・朝起きて踏み出したらぐっとつまって痛い…
・ジャンプの着地で痛くなりそうで…
こんな悩ましい膝痛から解放されるには何が大切でしょうか。
結局これが一番大切です。
サポーターで保護する、レッグウォーマーで温める、テーピングで補強するは悪くないです。
けれど、それは一時的な対処法にしておく方がオススメ。
というのも、膝という関節の特徴があるから。
それは、一番曲げ伸ばしされる関節だと言うこと。
曲げ伸ばしがスムーズにいかないから固まってくる
↓
固まった膝の関節のまま曲げ伸ばしを続ける
↓
曲げ伸ばしがしづらくなる
↓
曲げ伸ばしがスムーズにいかないから固まってくる
↓
曲げ伸ばしがしづらくなる
↓
痛みが発生する
こういう段階になっていくからです。
つまり、痛みが出ている時には、既に関節は固まっているのです。
膝は真ん中にある関節です。
道路の真ん中が渋滞していたら、その前後もドンドンつまってきますよね。
これと同じことが起きるのです。
膝の上か下(股関節もしくは足関節)もうまく動かしづらい…になっていく。
それは、『股関節・膝関節・足関節の三大関節を捻らずに曲げ伸ばしをすること』
これに尽きます。
これはバレエだけでなく、他のどのダンスも同じ。フィギュアスケートでもこの3つの関節を捻って滑っていたらジャンプの着地は安定しません。
マラソンでも同じ、特にフルマラソンとなると脚はぱんぱんになっていきます。
つまり曲げ伸ばしがしにくくなる。
そんな時に三つの関節を捻っていたら完走には行きつきません。
だから、動いても痛くならないように治療が必要なんです。
その次に大切なことは、曲げ伸ばしする脚の筋肉のリセットです。
痛くなった原因のほとんどは捻りやねじり。
長く捻って使ってきた膝は関節だけじゃなく、筋肉も捻って曲げ伸ばしする記憶が定着しています。
『ここが真っ直ぐですよ』とラインを修正すると、ほぼ全員が『思ってるところと全然違う…』という反応になります。
そしてご自分の真っ直ぐをやってもらうと、捻るんです。
つまり
特に膝は曲げるのが宿命のような関節。
ずっと捻って、真っ直ぐからズレたところで使ってきた時間の積み重ねがカラダには定着しています。
それをリセットすることが大切なんです。
膝という関節の特徴をよく押さえてしっかり痛みをとる
そして、曲げ伸ばししやすいように、膝に関わる筋肉の使い方をリセットする
これが悩ましい膝痛から解放されるために大切なことなんです。
これはジュニアのオスグッドも同じです。
そして
半月板障害や膝関節症に也かかっているケースでも同じ。
すんなり曲げ伸ばしができるようになるからこそ、膝のラインが伸びてくるのです~
膝の痛みをとるメニュー
膝をスムースに動かすためのリセットメニュー
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange