6月にはいって分散登校の合間にバレエジュニア達がトレーニングにくるようになりました。
多くのジュニアがこの2ヶ月間、オンラインレッスンを受けていたようですが、実際のレッスンとの違いを味わっているようで、『家でやるのとスタジオでは全然ちがいます』とスタジオでのびのび踊れる喜びを語ってくれています。
反面、自粛前とはカラダの感覚が違うことも味わっています。私自身も今週レッスンを再開し、スタジオで踊ってみて、その違いを改めて感じています。私の場合は、何度もブレイク(バレエ中断)があるので、想定はしていた分はありますが、ケガでお休みという場合を除いて、2ヶ月もスタジオでレッスンできないという全世界的に全体未聞は状況はこれまでなかったので、踊りたい気持ちと思うように動きにくい感覚のズレは仕方のないことだと思います。
バレエ・ダンスよりオープンに動画をあげているフィギュアスケートは、特に氷上は陸上と全く違うので、ジャンプの調整が大変のようです。カナダ出身のフィギュアスケーター、ローマン・サドフスキー選手の動画では、ジャンプの調整をしている様子を見せてくれています。
トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】 【アーティスティックスポーツジュニアの開脚改善】では、まず全体的な体力・筋力を診てから個別のトレーニングに入っています。
体力を診るのには、軽いジャンプやソッテで移動、素振りやエアー縄跳びなどをすると器具などを使わなくてもおおよそ分かります。今週来たジュニアはほぼ大丈夫でした。嬉しいことに、お休み前におこなっていたトレーニングメニューを多くのジュニアがこなしてくれていたのです。
トレーニングの内容はそれぞれ違うのですが、メインは体幹を強くするための内容です。それをオンラインレッスンだけじゃなく続けてくれていたことで、ズレやブレを修正するのにもそれ程時間がかかりませんでした。
みんなすごいです!!!
更に発見がありました。この2ヶ月間でカラダが成長して、以前は安定しにくかったエクササイズがスッと抜けるようにできるようになっていたのです。
子供の体型と成長は、本当に個性があって、5年生なのに3年生くらいの体型、4年生なのに6年生くらいしっかりした体格など様々です。その中で、ゆっくりと成長するタイプは、学年があがる毎に難しくなっていくレッスンのカリキュラムが少し負担になってしまうということも起きてしまいます。
日本では年齢・学年にあわせたクラス構成が多いのですが、お教室によって4年生から6年生まで一緒とか、6年生から中学生まで一緒というお教室も少なくないからです。
カラダは一気に成長してくれないため、まだぐにゃぐにゃな体型・姿勢で上のお姉さんと一緒の内容をこなすという事は結構あります。体幹が細くて、薄くてキープするのが大変なタイプには、サイドプランクや背筋や腕の上げ下ろしなどなど、体幹を育てるためのエクササイズを組み合わせておこないますが、カラダが成長してくるとこれらのエクササイズも安定しておこなえるようになってくるのだと改めて痛感しました。
できれば一人ひとりにあわせた内容をレッスンで提供してほしいと思いますが、現状ではそれが難しい。そこをあんじゅではサポートしています。
中でも、エクササイズを続けるだけでなく、自分なりに組み合わせを考えて続けていたジュニアがいたのは嬉しかったです。
この自分でこれとこれを組み合わせると調子がいい、と気づく、この発見は成長のステップだからです。
言われたことをずっと続けるのは悪くはないのですが、自分でどこが調子が悪いのかを把握することは、カラダのコントロールにつながっているからです。動画でローマン選手がおこなっている調整とは、こういうことでもあります。
2ヶ月のお休みも無駄にはしなかったKちゃん、よくここまできてくれました。更に一歩先にいけるようにサポートしていきますよ~
バレエ治療院あんじゅでは、カラダの成長に合わせて踊りやすくなるカラダ作りをサポートしています。
まだまだ開脚が苦手、ディヴェロペで脚があがり難くなったなど、成長過程でカラダが変わる女子には一歩越えるのに停滞してしまいやすい時期があります。
今は世界的に全員が再開組。レッスン・練習を再開した時に違和感を感じているなら今は、逆に一歩を超えるチャンスにもなりますよ。
バレエ・新体操
◆左右開脚の脚の開きが違う
◆アラベスクやパンシェの脚の上がり方が右と左で違う
◆ピルエットの右回り・左回りでやりにくさがある
◆左右の5番で踏んでいる感覚が違う
コンテンポラリーダンス・ジャズダンス
◆軸の安定間が右左で違う
◆右回りより左回りのターンのキレがいまいち
◆脱力した時にどうしても左にブレる
チアダンス・フィギュアスケート
◆キックの時腰に違和感がある・反り腰になりやすい
◆ジャンプして開いた脚が左右均等にならない
◆スパイラルで軸足がインに入ってしまう
◆バックルで右より左肩が内にはいってしまう
などなど、手脚を自由に使いこなして踊る・演技をするには、カラダのコントロールが肝心。今のうちに微妙な差を修正しておきましょう。