10代は成長期です。つまりカラダの変わり目。
元もと踊るためにカラダはつくられていないので、踊っていようが滑っていようがカラダは関係なく成長していきます。
では踊りや演技で必要な柔軟性とはなんなのでしょうか?
筋肉そのものが軟らかく伸びる
筋肉がつく関節の可動域が高い
ことです。
ただ、元もと筋肉の質(タイプ)も柔らかすぎるとカラダを支えられません。
・ポジションについても体幹がグラグラする
・脚をあげようとすると胸が反り返る
脚の筋肉の質が柔らかいタイプが多いダンサーだと、膝蓋骨がゆるゆるで膝痛になりやすかったりします。
関節をつなぎ止めている靭帯が軟らかいタイプだと、コンテンポラリーダンスなど多様な動きをするのは得意です。
関節自体が動きやすいので、支えることが大変で、関節そのものに負担がかかります。
つまり軟らかすぎる柔軟性は諸刃の剣にもなるのです。
では、
カラダの各パーツをしっかり自分で(ここ大事)支えながら、カラダの中から手脚が緩やかに伸びていく
こと
つまり
張る力が大切
これを伸ばしていくことがポイントです。
カラダ自体をしっかり支えて(張る)、その中でより伸びる手脚をつくっていく。
芯がある上での柔軟性
ここが大切です。
柔軟性がない、後もう一つが足りないと感じている人はこの張る力を見直す、のがオススメです。
人のカラダには個性があります。
そして成長と柔軟性は必ずしも正比例しません。
・O脚で大転子が回りにくい
・腕の長さが大人並みにあって重くて上半身があがりにくい
・足のゆびのながさが極端に斜めで安定して床が踏みにくい
個々の個性があっても柔軟性をあげていくことは可能です。
その土台になるのはやっぱり開脚なんです。
・横も縦もしっかり骨盤が立つこと
・上半身がグラグラしない、丸くならないこと
そこが安定してくるとつけ根から回すことができるようになってきます。
そうすると
・アラベスクの脚の角度が上がってくる
・後ろカンブレでお腹が抜けない
・ポンポンをもつ肩があがらない
・横開脚は、脚をグイッとおして横にもっていく
・スプリッツは上から体重をかけて伸ばす
・Y字やI字バランスで手で足を引っ張る
力で伸ばそうとすると筋肉は反発します。そして逆に縮もうとする。
余計関節を固める方向にいきます。
脚だけをみないことが大切です。
カラダ全体の張る力をつけることを考えましょう。
しっかり立った上半身をつくることに目を向けましょう。
そうするとその人の可動域が生きてきます。
開脚を変えたい
柔軟性に悩んでるなら
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【院長プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
○毎月一回フロアバレエクラス開催中
カラダが引き上がって脚が軽くなっていきます。一緒に踊ってみましょう~
○トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】と【バレエの解剖学】から開脚の本ができました。
『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○踊りやすい、動きやすいカラダについて解剖学の外部講師活動もおこなっています。(活動レポート)