『中をつかってます!』
『モモがぷるぷるするのは間違ってたんですね。』
モモの内側がつっぱって『特にアラセゴンにすると痛くて…』とYさん。
痛いけれど、炎症がない場合はバレエ整体で整えていきます。
<目次>
ももの内側、裏側がつっぱる原因とつけまつ毛で解説
つけまつ毛と人のカラダの違い
つっぱりやすいモモの筋肉を伸ばすポイントとは
例えばつけまつ毛
上まぶたに乗せた後微調整するじゃないですか。
この時、もうちょい目尻の方にもってきたいからとつけまつ毛の端っこを持って引っ張ったら外れたりしますよね。
ソレと似ています。
つけまつ毛の目頭側をそっと押さえてから端っこを少し外に微調整すると収まりがよくなったりする。
つまり、外に引っ張っていくと中心からズレて更に圧がかかるので外れる。
目頭側をそっと押さえていれば、中心からズレていないので、少し目尻側に微調整できる。
お化粧の時には、皆さん何気なくやっているこの微調整。
なのに、脚を横にあげる(前でも後でも同じです)となると、中心からズレているのに気づかずに脚をあげる傾向があるんです。
つけまつ毛は生きているものではありません。しかも小さい、短い。
人の脚の筋肉は生きているもので、長さも長い。
つまり、ある程度の耐久性はある。けれど、毎回のレッスンで中心からずれて「外に引っ張ってあげる」を繰り返していたとしたら?
なんか今日は硬いな…
伸びにくいな…
つっぱってるな…
こんな声が自分で聞こえていたら、ほぼ外側に引っ張っている状態が診られます。
でも中心からズレているんだと気づけないで外に引っ張ってあげていると、引っ張られる脚を支えようとモモの内側、裏側の周りの筋肉が力で踏ん張るようになる。
踏ん張るために骨盤周りの筋肉がガチガチになってしまう。
脚はつけまつ毛のように簡単には切れたりしないけれど、カラダを守るために固まるのです。
脚は大腿部といって股関節で骨盤とつながっています。
そして骨盤はカラダの中心にあります。
脚を外にひっぱって横にあげていると必ず骨盤のラインが歪みます。
だからファーストステップは
骨盤のラインを整えること
その次のステップが
カラダの中心から脚を動かすためのリセット
です。
プロのカンパニーダンサーさんでも調子がダウンしている時にはリセットが必要になる。それくらい、脚をひっぱってもあげたいという「気持ち」の強さはすごいんです。
このリセットをしっかりしてあげると、中心から脚を動かすしやすくなります。
冒頭の「モモがぷるぷるするのは間違ってた」といえばいえるけれど、あんじゅの見解は「もったいない!」です。
カラダの中心から脚を動かせるようにリセットすれば、つっぱらずにあげられる。
あなたも味わってみませんか?
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange