指導の先生に、『踏めるようになってきたね』と言われたんです。自分でも踏む感じが出てきて、ホッとしています。これまでに他のところにも行ったのですが、二回通って、違うなと。バレエのことを分かってくれているし、全身を診てもらえるのが助かります』
今月末、パフォーマンスを控えているMさん。
パフォーマンスの前はどうしても、レッスン量、リハーサル量が増えます。その分どうしても、カラダには負担がかかっているんです。レッスン中、リハ中のふとしたパで、痛めることも起きてしまうのが、舞台直前。
けれど、それ以前に、ケガにつながるカラダの歪みが潜んでいること頑張って多いのです。Mさんにも、頭部に歪みがありました。
ジュニアでもそうなのですが、頭部に左右、斜め、前後など、歪みを抱えている人が少なくありません。言い換えると、頭部に 出ていると、ケガにつながっていく、と言えます。
そしてケガになる箇所は、その人の弱い関節に出てくることが少なくありません。
踊るカラダは、足や脚だけで成り立つのではありません。そして、何処かにアンバランスを感じている人は、早めにメンテナンスを取り入れる勇気も大切ですね。
投稿者プロフィール
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市川淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
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一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師
2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。
2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。
2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。