今年4月から、チェアバレエエクササイズに取り組んでいます。
2013年からフロアバー(Barre au sol)バー・アスティエクラスの勉強をスタートし、翌14年から月一のクラスとトレーニングメニューが始まったのですが、今年2020年新たにチェアバレエエクササイズの勉強をスタートさせました。こちらは一般社団法人日本バレエワークアウト協会の代表稲垣さんが開発され、大学院で体験者の検証結果などを研究されているエクササイズです。
勉強しようと思ったきっかけはいろいろあるのですが、一番はバレエやダンスを習っていなくても無理なく挑戦できるエクササイズだということです。今回は、活動レポートとしてチェアバレエエクササイズ講座について報告します。
【Contents】
◎どうしてチェアバレエエクササイズを勉強しようと思ったのか?
文字どおり椅子に座っておこう運動プログラムです。そして筋トレパート・脳トレパート、更にダンスパートも含まれているエクササイズです。
なあんだ、それなら他にもある、と思う方もいるかもしれませんが、このエクササイズの土台は、ニューヨークスタイルバレエワークアウト。
現在日本のみで資格取得コースを展開しているバレエワークアウトですが、元々の発祥は本場ニューヨーク・シティバレエ団の芸術監督であり、元バレエ団プリンシパルで有名な振付家ジョージ・バランシンの一番弟子とも言われるダンサーが開発したニューヨークシティバレエワークアウトなのです。
このエクササイズについては、2012年よりインストラクター更新研修を担当することとなり、その度にエクササイズコースを受けていたという点で、今回の資格取得研修を受けることができました。
基本は、椅子に座っておこないますが、プログラムの流れはNYSバレエワークアウトと同じで、途中、筋トレコースが組み込まれています。
又、参加者の運動経験などを診て、オプションとして振り付けをいれることもできる内容です。筋トレパートは、参加者の体力などに合わせ、立ったり椅子の背を使ったりしておこなうなどヴァリエーションも考えられていて、4月28日29日両日、その両方を体験・演習をおこないました。
音楽は、基本はバレエ音楽を使いバレエのアームスを沢山いれてあるので、脚と腕の組み合わせは脳トレにもなる。カラダを動かしているうちに筋トレにも脳トレにもなってバレエの雰囲気も味わえる、すごくいいとこどりのエクササイズだと思いませんか?
それは、現代の生活で危惧されている座りっぱなしの生活、これによる不良姿勢を改善するのにとてもいい内容だからです。
あんじゅのバー・アスティエクラスのクラスでも椅子でのエクササイズをおこないますが、基本は床に座ってプリエ・脚を開いた2番・長座でつま先を伸ばす6番のスタイルから、カラダを回旋させてアティチュードにもっていく動きを座って寝ておこなう内容があり、運動経験が少ないタイプだと、この足を開いて床に座るからスタートするのはとても大変だと感じてきたからです。
3,4歳からバレエ・新体操・フィギュアスケートを続けているのに、骨盤を立てて床に座れないジュニアが沢山います。大人だと更に骨盤を立ててプリエで座るのは大変になります。
継続的に運動をした方がいいと医学的に考えられている人の中には、いろいろ挑戦してもなかなか続かない、という方も大勢いるようです。運動習慣がないままその後を迎えてしまうことを考えると椅子に座り(安全に)しかも着替えをしなくても(気楽に)挑戦しやすいエクササイズというのは参加するハードルが低いと思います。
椅子に座っておこなうと言っても、骨盤を立てた状態でおこなうのが基本で、骨盤を立てていられるような運動の組み合わせにもなっているので、動いているうちにいつの間にか腰が立ってくるのを自分自身でも体感しました。これ、すごく重要なポイントなのです。
椅子にどっかり、後ろにもたれて座らない習慣を育てる、これは結構大変なのですが、このエクササイズで初心者にも取り組みやすい環境を提供できるのはとても重要だと思っているのです。
このエクササイズについてはまだまだ勉強途中であること、そして現在の日本の環境を考えると展開するのは少し先になると思います。けれどあんじゅとしてトライしてみたいことがあるのです。
それは、【バレエの動きで動いてみたい運動初心者のクラス】
チェアバレエエクササイズは、パラレルの動きと足とつま先を揃えて少し外に足を置くのが基本ポジションなので、バレエで一番難しいターンアウトをあまり考えることなく取り組むことができます。大人バレエでカラダを酷使している方の少なからずに、気軽に始めて楽しくなってしまって止めたくない、けれど脚を開くのが大変、と言う方が沢山います。その手前の段階で、バレエの動きを取り入れながら、筋トレ効果にもあるエクササイズがあったら助けになるのではないかと考えているのです。
2008年の開業以来、基本はバレエ・ダンスを踊っている方、アーティスティックスポーツをしているジュニアのサポートをしてきましたが、2020年は、カラダを動かすこと、動くことの大切さは痛感している方が増えていると思います。外出自粛で外に出られないとなって始めて動きたくなったと言う人もいるのではないかと思います。
カラダを動かした後は気持ちもさっぱりします。ダンスは精神状態の改善にもなる事実は、かつて所属していた『ダンスセラピー協会』でも言われていることです。
この状況が落ち着いてくることを願って、新しい取り組みの準備を続けていきます。