「革命がおきました!!」
いかにもな感想をくださったのは、『ベルサイユの薔薇』、『エリザベート』の作品が知られる宝塚の女優さん、タカラジェンヌさんでした。
現役の彼女が望んでいたことは「カラダのキレ」。
でも、考えるとおかしいですよね。
宝塚と言ったら、年間公演数の多さでいったら日本一であろう劇団です。長い間舞台にたっているのだから当然、鍛えられてきているはず・・・・
学校を卒業した後ももちろん基礎レッスンは欠かさないけれど、実際は舞台のためのリハーサルがほとんどになっていく。
そのうち、だんだんと「何かが違う、何か足りない…」感じを持つようになるのです。これはプロの皆さんが共通して口にすることです。
実はカラダは同じように見えても日々、年々変化しています。体重や体型が変わらないから、去年と今年が全く同じという訳ではないのですね。
それに、毎回同じ作品を踊る訳ではありません。振付家も違います。その中で、毎回同じレベルのパフォーマンスを維持しなくてはいけない。
いえ、ほとんどのダンサー、パフォーマーは、維持だけではなく、常に更に上を目指しています。
そしてそういう時こそが「踊るカラダそのものを見直す」タイミングなのです。
セッションでは「体幹とは何か」の解剖学的な解説を交えて、一人ひとりのバランスを見直していきます。
さすがはジェンヌさん。その後の舞台稽古で確実に違いが現れたようで、それが冒頭の一言でした。
踊るからバレエボディを見直すメニュー
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、コンクール成績アップ、留学を希望するジュニアのターンアウト改善を指導してきた筆者が、ターンアウトしにくい原因とその解決法を紹介します。