2014年に始まったフロアバレエ、バー・アスティエクラス、まる6年続いています。
床に座って寝ておこなうこのエクササイズ、生まれはフランスで、土台になっているのはクラシックバレエです。現在アスティエの講師は100人を越える程増えていますが、バレエ治療院の院長としての経験を土台にしているあんじゅのクラスは、今こんな風におこなっています。
最初は、チェアバレエクラスのように椅子に座っておこなっています。これも2年ほど続いています。
その理由は、骨盤を立てた状態でエクササイズをすすめるためです。
最初からいきなり床に座ってプリエの状態は、日本人の骨格にはきつかったりします。股関節がつまってしまうのでつい、腰を後ろに引いてエクササイズをつづけても、本来の目的からずれてしまいます。
(2015年6月芸術家のくすり箱セミナーでのクラスのようす)
この
骨盤を立てる
はとっても重要なポイントです。骨盤を立てることで、股関節がよりフリーになって動きやすくなるのに、骨盤が後ろのずれてしまっていては本来のエクササイズの効果を引き出しにくくなるからです。
そして、上半身のエクササイズをたっぷりいれておこなっています。バレエが土台なので、エクササイズにはアティチュードやアラベスクも沢山あるのですが、上半身が引き上がっていることで、よりアティチュードらしく、アラベスクらしくなるからです。
この状況下でしたが、7月12日は初めて参加してくださる方が二人。一人はフィギュアスケートジュニアのIちゃん、そしてもうお一人がベリーダンスの先生Kさんでした。
初めて参加する方がいる時は、慣れてもらうためにも基本のシンプルな内容を中心におこないます。
上半身の回旋と腕の動きをしっかり合わせたり、トルソーをしっかり絞って回旋していくような内容をくんでいきます。常連の参加者の方には、一つひとつのムーブメントを更に理想的な形にもっていくかを考えて踊ってもらうので、シンプルだけれど最後とってもカラダが解放されて動きやすくなります。
その結果、特別脚のストレッチを重点的におこなった訳ではないのに、こんな風に自然なスプリッツが完成しました~このクラスに参加して2年のMさん、コツコツ自分のカラダと向き合ってきた結果、開脚もスプリッツも大きく改善して、すごく踊りやすくなっています。
このクラスは、8月はおやすみなので、次は9月6日(第1日曜日)におこないます。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、新宿で月1回開催しているフロアバレエクラスの内容と効果を紹介します。