つま先を伸ばしたいその気持ちは分かります。
足部から開きたいその気持ちも分かります。
今回のコラムのテーマはこちら⬇️
つま先を伸ばしたいだけなのに何故、脚が開きにくくなるのか?を解説します。
甲側を走る足指の筋は伸筋と言います。
この筋肉の働き(仕事)は
つま先を膝の方に近づける=フレックス
え?そうなんです。
ポイントにする(つま先を水平線より下にする)働きとは真逆なのです。
足部を外旋させる(足部のターンアウト)働きもありません。
つま先を伸ばしたいと足の指(指を伸ばす筋肉)に力を入れると足首から先は縦になります。
縦=パラレル。
パラレルはターンアウトではありません。
そして、足を外向きにして踊るのがダンスの中でもバレエの特徴。
パラレルではダメだから足を外向きにしようとします。
ここで混乱が起きます。
足指を固めて力が入っていると足先は縦方向でスルッと外向きになってくれない、、、
ではどうするか?
足や膝を固めて外向きにもっていこうとします。
カラダはある程度の柔軟性や適応力があるので、足先を固めたままでも形だけ足が外向きになっているように見せられます。
この状態で床に立っていると、膝から下を踏ん張っている=膝下から甲までの筋肉はパラレル状態で固まっています。
上から力を入れて脚を固めて足先を伸ばしたまま足部を外向きにもっていくため、外側に向け続けた結果の捻れがどこかに出てしまう。。。
その結果
・足指が曲ってしまう(ハンマートゥ)
・甲側の指の筋がピーンと張ってしまう
・逆に反り返ってしまう(反り指)
・外側に捻れてしまう(外反母趾・内反小趾)
が固定化してするのです。
そうなっている足は、アテールでも安定しづらくなります。
それ以外にも、足部の上の関節、膝や股関節にまで影響がでるのです。
これも根底にこの指が隠れているんです。
その状態をどうやって修正していくか?については、続きで紹介しますね。
つま先をすっきり伸ばしたい人はバレエ整体がオススメです。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
▶ プロフィール詳細はこちら
▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、バレエ・ダンス専門治療院のバレエ整体について、その診方とその施術について解説します。