踊り続けたい!をサポートする治療院|フロアバレエ指導歴9年の院長がケガや痛み苦手を解消していきます|東京・代々木・バレエ治療院あんじゅ
バレエ治療院あんじゅ
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痛くない5番になるために大切なこと

市川先生、昨日はありがとうございました。帰り道、5番が痛くなかった!と、娘は興奮した様子でした。

 アメリカからいらしたMさん、股関節が痛くなるとフィジオセラピーにも通っているのだそうですが、改善されず里帰りにあわせて来院されました。

診てみると、彼女もまた他のジュニアと同じで、上半身のスクエアが崩れていたのです。

どういうことかというと、

○仰向けに寝た状態だと両肩がポコんと上がっている

○背中を反らせると同じように、両肩が上がってしまう

○長座をすると骨盤が立てられず、首が落ちて頭が前に出てしまう

○更に骨盤を立たせようとすると、膝がポコんと上がってしまう

○その膝を伸ばそうとすると、骨盤が後ろに傾いてしまう

○座っている時に足部に力が抜けず、足の指がぎゅっと丸まっている

カラダは脚だけでなく、頭から始まって腕や胴体も含めて全身なのですが、カラダの上半分、上半身がほとんど機能していないのです。

カラダの半分がうまく機能していない状態で長座する、椅子に座る、歩くなどの普通の動きをすると、確かにできているように見えて脚だけで踏ん張ってしまいます。

そのため、骨盤が立てられず、背中は後ろに丸くなっていく。

これは

スクエアが崩れている=体幹がぐにゃぐにゃ

いうとことなのです。

ただジュニアなので、元々のカラダの柔らかさや体重、骨の柔らかさで踊れることは踊れるんです。けれど、スクエアをキープする力が足りないため、年齢が上がっていくに従って、

上半身のスクエアがキープできないとおきてしまうこととは

○ポワントで立てない、膝が伸びない
○太ももやふくらはぎ、お尻がガチガチに硬くなる
○太ももやふくらはぎ、お尻が太くなる
○股関節が開かない
○開脚やスプリッツがやりにくい

などが起きてきます。

みんな膝や太もも、お尻など脚の問題だと考えていることが、実は上半身の問題だと言うことなのです。

では体幹を強くしようといろんなエクササイズをすればいいのか?というと、そうでもないことがあるのです。

例えば、体幹を強くしようと上体起こし腹筋を頑張って続けた結果、胸の前に変な筋肉がついてしまったジュニアの例もありました。

これは上体のスクエアがキープできなに筋トレをおこなってきたため、本来はつかなくていい部位に筋肉がついてしまった一例。

体幹を強くする前には、元の姿勢をキチンと補正してからトレーニングをしないと残念なことにもなりかねません。

このように筋肉がつきやすいタイプだと、更に年齢が上がっていくと太ももやふくらはぎの筋肉がパンパンに太くなったり、肩に筋肉がついて丸くなってしまったりすふことが多いのですが、筋肉がさほど強くないタイプは、関節を痛めることになっていきます。

まだ体重も軽く、関節への負担が少ないのに、股関節や膝が痛くて、プリエや5番ができない、という症状の根底には、上半身の力不足が必ずと言っていいほどあります。

スクエアをキープする力の弱さを補強するために今やってもらっているのが、壁トレ。コツは起業秘密ですが、この壁トレをやると、ジュニアでも足だけでプリエしているのが感じらるようになっていきます。

他に椅子に座ってできる肩と首のエクササイズや、スティックを用いた肩と上半身のエクササイズなどをやってから、バレエのパにトライすると、立てる感覚が少しずつ分かってくるのです。

最初は、バー・アスティエのエクササイズをやっていたのですが、いかんせん骨盤が立たないでは何も始まらず、トレーニングメニューターンアウトアップも、始めてから4年でいろいろ変化しています。

ジュニア、特に小学生は、まだカラダのパーツを分離した後、再統合するという作業を理論立てて掴むことが難しいので、いろんな動きをしてもらって、動かせていない部分の活性化をしています。

上の感想のMさんは、2回目で感覚が少し開いてきたようです。どれくらいで変わるかは、それぞれですが、自宅で練習することが不可欠です。

姿勢が安定しない、開脚、5番で痛みがある、ポワントで膝が伸びないなど、悩んでいるジュニアは夏休み中に修正しておきましょう。

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