・踵あたり、アキレス腱の近くが痛い…
・ポワントをはくと痛くて立てない。。
それぞれ三角骨、有痛性外頸骨の特徴的な症状です。
小学生からトウシューズをはき、ガンガンに踊ってきたジュニアが踵やアキレス腱周りが痛いと言い出したら注意が必要です。
トウで立つため、踵を引いて立つクセがついてしまうと、繰り返される刺激で踵の上にある骨(距骨)にカルシウムが沈着しやがて骨のようになってしまうケースが多発しています。
もともと距骨の形が三角骨になりやすいタイプもいますが、現在三角骨の痛みに悩む人の8割は、踵を引いて立つくせが引き起こすカルシウム沈殿が原因です。
オペを済ませたジュニアの中には、骨の周りを取り囲むようなオレンジピールのような形になっていたと報告をしてくれた人もいます。
そして、オペをしてもアキレス腱横にオペ痕が残るため、その痛みに耐えかねて踊りを中断してしまった人もいます。
有痛生外頸骨は、多くの場合、足部が薄く、内側にある骨(舟状骨)が地面につきやすい足の形をしているタイプがなりやすい傾向が診られます。
薄い足のタイプ全員が有痛生外頸骨になるのか?というとそうではありませんが、一つの共通点があります。
それは、足のアーチを落として脚を開こうとしている、です。
耳にしたことがある人もいると思いますが、「ローリング」して立つクセがあって、足が薄いタイプは注意が必要です。
多くは、コンクールやリハーサルなど踊る回数が増えた結果、痛みを誘発させています。
その段階では、整体でラインを修正するだけでは、痛みは解消されません。
三角骨も同じです。
テーピングやアイシングで我慢して踊っていても、ポイントを繰り返していれば、刺激が加わるので、痛みから解消されるにはほど遠くなります。
ただ、これらの症状になっても諦める必要はありません。
大切なのは、適切に対処することです。
現状を知るにはまず画像診断をとることです。
骨の変形や炎症の状態はレントゲンを撮れば分かります。
ただ治療は一般の外科治療では足りないことがほとんどです。
この二つの痛みはロキソニンなどの鎮痛・抗炎症剤では解決になりません。
アイシングは必要ですが、あまり冷やしすぎるのは、かえって血流を阻害こともあります。
踊りに早く復帰したいのであれば、痛みがある部位の炎症を的確に取り除くことが最優先です。
痛みを起こしている炎症を取り除くこと
この治療に、バレエ鍼灸の施灸が大きな効果を発揮します。
痛みがある部位をピンポイントで治療することができることと、鍼の効果で固まっている筋をゆるめることができます。
そして、その次に必要はことがあります。
フレックス・ポイントをおこな動作の上書き修正
です。
足の指の力で、思いっきり甲をだしてポワントに立とうとするクセを修正すること、これができれば、オペをしなくても踊りにふっきすることはできます。
足の形のタイプはさまざまで、比較的分厚い甲を持っている人でも外頸骨になったり三角骨になったりするケースも診ています。
オペをすることになったその後のオペ痕の痛みも、同じようにバレエ鍼灸で疼痛解消が可能です。
大切なことは
痛いままをほおっておかないこと
最近は、大人になって始めた方も三角骨があって、トウシューズをはき始めたら痛くなったというケースもあります。
こちらも、オペを選ぶ前に治療をして、立ち方を修正する方法を先にお薦めします。
筋肉や腱などカラダは一度メスがはいって切ったものは同じには戻りません。
筋力が足りない場合は、リハビリに苦労するケースも多々あります。
外科的な治療の前に、まず炎症を取り除いて、立ち方を修正する、バレエ治療院あんじゅは、有痛生外頸骨・三角骨のいたみから解消されたい方をサポートしています。
予約はこちら
バレエ鍼灸についてはこちら
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange