カラダ作りのトレーニングと言うと腹筋、背筋が直ぐ思いつきます。上半身、特に腕や肩、胸を鍛えるのにベンチプレスを取り入れている人もいます。
先週、「首の付け根が痛くて… 」
「肩が内側に入ってしまって、ベンチプレスで効かせたいところに刺激が入らない…」
同じような症状を抱えた方が続けて来院しました。
又、ベンチプレスではないけれど、脊柱起立筋のトレーニングをしていて…それからロールダウンがしづらくなってしまった、、で来院した方も。
そう、
トレーニング中の姿勢のズレ
です。
それぞれ、カラダ作りのためにトレーニングをするのは分かりますが、逆にトレーニングが逆効果になる場合もあります。
今回はこの件について、取り上げます。
例えば、肩を内側に入れてストレッチする
本にも書いたハムストリングス
トレーニングで荷重(ウェイト)をかけるなら、適切な姿勢が取れているか?を確認することがポイントです。
トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】では、まずその姿勢を修正するのですが、ほとんどの方が真っすぐに真ん中に寝られていない。。。
ベンチプレスで考えると、しっかりベンチの真ん中に寝られていなければ、左右の肩に同じだけの負荷はかかりません。
脊柱起立筋のトレーニングは特に、カラダの中心線がずれていると、かかっている荷重によっては、思わぬ所(大抵は自分の弱い所が多いです)に負荷がかかって、場合によっては、筋膜を痛めたりします。
中でも女性の場合、同じベンチプレスでも、腕だけで動かしてしまいやすく、そうなると全く違うところにトレーニングになってしまいかねません。
そう言う時に使える視点が、実は東洋医学にはあります。
カラダの真ん中、それも表と裏にあるもの。
そう
経絡(任脈、にんみゃく/督脈とくみゃく)
です。
経絡で考えなくても、前には白線、後ろには背骨(脊柱)があります。
となるとトレーニングの効果をアップさせるコツになるのは、そう
中心線を修正する
です。
施術の後で、中心線の修正をすると、皆さん施術台の上でも真っ直ぐ寝られました。
と言うことは床の上でも、ベンチプレスの台の上でも真っ直ぐ寝られるので、筋トレ効果もアップしやすくなります。
今ではいろんなトレーニング法が紹介されています。でも、何をやればいいのか分からない、と言う人も少なくありません。漫然とフロアに座って脚を伸ばしているだけ、なってもったいなさ過ぎですよ。
こちらの本で紹介しているエクササイズは、レッスン前にもオススメです。骨盤が立ちやすいと、ターンアウトもぐっとしやすくなります。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、コンクール成績アップ、留学を希望するジュニアのターンアウト改善を指導してきた筆者が、ターンアウトしにくい原因とその解決法を紹介します。