昨年から世界中の日常生活を一変させた新型コロナウイルス。それ以降言われているウイズコロナ(with corona)
なかなか収まらない感染状況で、ウイルスと共に過ごす生活をニューノーマルと名付けて色々な提言がされています。
このウイズコロナという表現につい、ウイズペイン、とカラダに感じる痛みや違和感をくっつけて考えてしまいます。
ウイズペイン、
できるなら、やめることがオススメです。
カラダのどこかに異常がある時、その状態を伝えているのが「痛い」という感覚です。
打撲や擦り傷、軽いやけどや食べている時に口の中を咬んでできた傷などは、数日で治ることがほとんどで、カラダに備わっている傷を治す力はすごいといつも感じます。
ただそれにも限界があります。
例えば、いろんな傷のなかでも口内炎ってやっかいですよね。
口の中にできるあのできもの。
柔らかい物を食べても痛いし、ましてやスパイシーなものは激痛になります。
食べるだけじゃなく、できた直後はしゃべるだけでも痛くなる時もある。味わったことがない人はいないと思います。
それは何故だか分かりますか?
口の中は、刺激がたくさんあるからです。
舌が動くことも、柔らかい口周りにできた口内炎には大きな刺激。つまり常に動かされることが多いから痛みが発生するのです。
アキレス腱が突っ張ってポイントにすると痛い…
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でもレッスンは最後まで続けて、次のレッスンも休まない
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膝の内側が痛くなってきてプリエするたびにウッとなる…
↓
でもリハーサルは休まず続ける
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脚をあげるとつけ根が痛くてキープできない…
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ストレッチやマッサージをしても変わらない、けど脚はあげる
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肝心の舞台直前で大きな痛みを抱える…
これが痛みのスパイラスです。
口内炎は、ビタミン錠剤を飲んだり、ジェル状の薬を塗ることで次第になくなっていきます。
でもそういう対処をしないでいたら、結構ながびいたり、大きくなったりしませんか?
足首や膝や股関節も同じなんです。
なら、踊った後にでる痛みも早めに治療した方がいいに決まってる。
それなのに痛みが極まらないと治そうとは思わない。
カラダの総合力にはすごい力があって、踊りたいと言う気持ちが強いと何とか踊ってしまえるのです。
これはいわゆる「アドレナリンで踊れちゃう」状態なだけで、実際にはカラダには負担がかかり続けています。
ただ、医師や治療家がどんなに早期治療をと言っても、本当に痛い目を味わう経験をしないと、なかなか治療に踏み切れないのが現状だということもあります。
だからこそメンテナンスをしておくことが大切なのです。
メンテナンスには2つあります。
・自分でメンテナンスする
・メンテナンスを外注する
毎日の生活で自分のカラダの状態を把握して、足りない部分を補うこと。
マッサージやストレッチがその代表ですね。
あんじゅオススメは、オイルをつかったトリートメントです。
最近は、便利なマッサージガンが出てきたので、こまめにつかって見るのもオススメです。
でも「疲れて帰ってくるのでなんにもしないです…」
「やろうとは分かっても時間ないんですよ…」
と言う方は、メンテナンスの外注がオススメです。
メンテナンスの外注とは、治療院でメンテナンスをすることです。
あんじゅでは、ケガを治療するバレエ鍼灸ともう一つ、メンテナンスにぴったりなバレエ整体があります。
バレエ整体では、歪みんでいるカラダのラインを修正したり、ガチガチな股関節周りをほぐしたり、縮こまっている足指を緩めるなど、カラダにかかっている負荷を減らして、踊りやすいカラダに戻しています。
痛みが強いなら、その場でバレエ鍼灸に変更することもできます。
終わった後はカラダの軸が集まってくる、後ろ体重が改善される、首肩が楽になって呼吸がしやすいなど、そのままレッスンやリハーサルに行きたい!という感想がたくさん。
バレエ整体については、こちらからご覧ください。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange