「膝を伸ばして」と指摘されて自分では伸ばしているつもりなのに、どうしても伸びてくれない膝。
前にも書いていますが、
膝は上は太もも、下はスネの間にあります。
だから、膝を伸ばそうとお皿や膝裏を後ろに押してしまいやすいんですね。。。
で、押して伸ばした膝はプリエした途端緩みます。
緩むから又伸ばした時に力を入れて後ろに押すと、ドンドン重心が後ろに移動していきます。
この悪循環が起きてしまいやすいのが膝。
大切なのは、
膝はカラダの半分より下。
膝より上には骨盤にのった上半身がある訳です。
だからいつも言うのですが
「膝を伸ばしたかったら膝より上を改善すること」
これがコツになります。
このコツは、全ての人に共通です。
小学生・中学生、だけでなく大人バレエの方も、上半身のスクエアが安定するだけで膝が伸びるようになってきます。
確かに、10代後半のプロ一歩手前にいる生徒さんには、更に膝裏を伸ばして脚全体がしなるようなストレッチが必要になってきます。
一例として、私が勉強のため参加しているロシア人教師(ワガノワメソッド)のクラスにて、『こうやって膝は伸ばしていくんだ』とバーに脚を乗せたスタイルのストレッチを教えてもらいました。
実際にそのストレッチを習った時の印象は『え???これって、下手するとオーバーストレッチに近くない?!』と言うものでした。
その方法は、必要な方には伝授していますが、前提として、バーに脚を乗せた状態で骨盤が落ちていたり、歪んでいたりしていてはできません。
そして乗せた脚の膝が普通に伸びる状態になっていないとできません。(この2つは先生からも指摘されました)
結局、今の自分のカラダに何が必要か!これがたいせつです。
特に小学生のジュニア、バレエを続けているけれど膝が伸びないと悩んでいる大人の方に必要なコツ!は、上半身をアップさせること。
そして、大人の方。
「膝って伸びないのよね…」と膝のことばかり考えるのはちょっとおいておいて、上半身を意識してみましょう。
ジュニアには、トレーニングメニュー「ターンアウトアップ」で、大人バレエの方にはバレエ整体・ドローインプラスでそれぞれ膝を伸ばす施術をおこなっています。
それがこちら~
どうですか?
二人ともしっかり膝が伸びていますよね。
ジュニアに取り組んでもらったのは、開脚エクササイズの中から「脚をあげる腹筋」の発展版と腕をトレーニングするエクササイズの発展版です。
その後、シンプルなタンルベソッテの後、上の写真のようにしっかり膝の前も後ろも伸びた姿勢に仕上がりました。
大人の方には、バレエ整体で脚全体のラインを改善させて、膝伸ばしをしていますが、膝を押したり引っ張ったりはしません。
取り組んでいるのは「呼吸」そして、バレエの解剖学が土台のマニュピレーションです。
特に大人の方は、これまでの生活で膝下を捻っている方が多いので、膝を押して伸ばそうとすると逆に膝周りをいためてしまうので注意が必要です。
「呼吸」=ドローインテクニックを取り入れたバレエ整体で、脚だけでなく、上半身の力みをとっていくと、このように皆さん背中のラインが変わっていきます。
上の姿勢を背筋の力だけでやると腰を痛めますが、あんじゅのバレエ整体ではほとんどの方がこうなっていきます。
その後、床に立ってもらうと、ジュニアと同じようにスッと膝が伸びていくのです。
膝はカラダの下の方にあるからこそ、カラダの上に意識をシフトチェンジさせる。
トレーニングメニューでも整体メニューでも同じ視点で取り組んで結果がでています。
膝が曲がるのが宿命の関節。プリエから伸ばすをグイグイやり続けると膝周りが固まってしまい遠回りになる、その前にぜひ上を意識してみましょう~
膝を伸ばす参考にはこちらの本をどうぞ
膝を伸ばしたい人のメニューはこちら
>>>バレエ整体・ドローインプラス 大人向け
>>>ターンアウトアップ ジュニア向け