まず開脚あるあるをご紹介します。
・ストレッチがんばっていたら、伸びにくかった内またが痛くなってきて、開脚も全然開かなくなってしまって… Aさん
・開脚で脚を開こうとするといつも突っ張るもも裏がドンドン硬くなってきて、膝裏まで痛みが出るようになったんです… Bさん
これらは開脚で痛くなるパターンあるあるな症状ですが、原因はなんでしょうか?
Aさんは、ずっと腰が重い状態が続いていました。
Bさんは、立ちっぱなしで反り腰になっている状態が多かったそうです。
お二人とも、腰が重かったり反り腰になる自分のカラダは理解していても、それらが開脚やストレッチをやりにくくさせているということには気づけてません。
開脚は脚の問題だと思っているけれど、脚が開きにくい原因は、重い腰や反り腰にあるのです。
開脚で脚が突っ張る人にはある特徴があります。それは
それは、骨盤のプレースメント(位置)と関係があります。
内またがつっぱりやすい→骨盤が前に傾きやすいタイプ
ハムストリングスが突っ張りやすい→骨盤が後に傾きやすいタイプ
です。
脚の筋肉が硬い、膝裏が硬いと感じるタイプもこの大元は骨盤のプレースメント(位置)が深く関係しています。
2つのタイプを解剖学的に分析します。
腰は骨盤の直ぐ上にあります。
解剖学的に分解すると、骨盤の後ろのラインと腰は、筋肉や筋膜でつながっています。
骨盤に挟まれている仙骨は、脊柱(背骨)の一部なので、骨盤と背骨もつながっています。
そしてハムストリングスは、骨盤の下にある坐骨から始まります。
内またといわれる内側のハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋)も同じく坐骨から始まります。
内転筋4つは、骨盤の前にある恥骨から始まります。
腰が重くて腰部の脊柱起立筋が伸びにくいということは、骨盤のプレースメントも安定していないことになります。
反り腰も同じです。
骨盤が安定しているともも裏や内側の筋肉にかかるストレスがないので、筋肉もスッと伸びてくれる訳です。
Ⅰ 重い腰を先に直す
腰が重い人で鈍い痛みがある人は腰痛そのものを治すのが早道です。
セルフケアでも重い腰が変わらないならバレエ鍼灸がオススメです。
Ⅱ 骨盤を支える筋肉を目覚めさせてあげる
反り腰さんは立つ姿勢を気をつけることも大切ですが、立ちっぱなしで弱くなってしまった筋肉を少し起こしてあげることがポイント。
それは中殿筋です。
この筋肉は大きくないため立ったり座ったりで休んでしまいやすい。
でもこの筋肉は骨盤と脚をつなげる大切な筋肉で、これが休んでしまうと脚を支えるのに太もも前の筋肉ががんばる、そう大腿四頭筋でふんばるから腰が反ってくる訳です。
だからお休みさせないで起こしてあげる。
それに役立つのが立ってできるこちらのエクササイズ。
開脚エクササイズの一番目の脚の横出しです。
脚を開くで開脚と書きますが、実は骨盤の位置がとっても大切です。
今回は2つのタイプで分析しました。
いろんな要素が関わっていてとっても奥深い開脚について、解剖学的分析と立ってできるエクササイズを紹介しているのが治療院の本「骨盤が立てばあなたの開脚は変わる」です。
こちらからご覧くださいね。