「グキッとなって動きづらくなった。」
「何をしたか身に覚えないのに急に腰が…」
「立ち上がろうとしただけなのに何故?ぎっくり?」
こんな経験、一度ならず味わったことのある人少なくありません。
その正体は、ギックリ腰。
急性筋膜性腰痛や急性坐骨神経痛の場合もあります。
昨年末から今年にかけて、急に腰が…という連絡が多発しています。
昨年12月頃急に寒くなったことも関係ありますが、必ずしもダンス関係で痛めたケースばかりではないのです。
今回は、「プチッ」という音という音と共に急にやってくる腰の痛みについて、とっさの対処法などを紹介します。
普通の腰痛とは違って急にやってくる恐ろしいぎっくり腰。
今まで「腰が痛い…」という感覚が分からなかったんですが、なってみて始めて分かりました。あれは動けませんよ…
こう話してくれたダンサーさんもいます。
実際になった方の症状をちょっとご紹介します。
膝の曲げ伸ばしや、じっと立っている分、歩行時にはそれほど 痛みは感じないのですが、座位から立位への体重移動の際や、おそらくは外旋方向の力が 加わると変な痛みと違和感が出ます。Oさん
ちょっと手間を省いて手をのばして後ろの物を取ろうとしただけなのに、、、今は首から背中、腰まで突っ張った状態がつづいています。Mさん
アップしている時にあれ?何?グキって聞こえたような気がしたんだけど、大丈夫と思って続けてたら、やばくなって、、、
Yさん
動き出す前に腰が重い…
踊った後に腰が突っ張る
アラベスク高くあげようとしたら腰がつまって痛い…
というのと明らかに違います。
では、この時何が起きているんでしょうか?
プチッという音を聞いた経験がある人もいると思います。
この時に起きていることとは?
筋膜や筋線維に傷が入った
という状態です。
そして、傷の周りに影響が広がっていって、痛みが走る。
これが炎症症状です。
傷が小さければ、さほど炎症は広がりませんが、傷は傷。
小さいけどいや〜な鈍い痛みが間を置いて出てきたりします。
この段階で、適切な処置ができれば、傷はひろがりにくいのだけど、そう簡単には適切な処置という行動が取れないケースの方が多いでしょう。
そのため、傷ができているのに動き続けてしまう、、、、 とその周りに傷の影響が広がって、痛みが増してきます。
大抵の場合、この段階で「ヤバい、、」と気づいて何らかの行動をとろうとすると思います。
ではどうすればいいのか?
・動くことをやめる
・安全な姿勢をとれる場所を探す
・痛みがでない姿勢をとる
・可能なら少し休む
そして可能なら
安全な場所を探す時にトイレがあれば、タオルを水で濡らしておく。
踊っている最中なら、バーからグループから抜けましょう。
何かの作業中なら、その作業を中断しましょう。
アレッてなった時に対象すれば、軽傷で済むことが多いのです。
既に経験済みの人もこれは覚えておいてください。
案外、そのまま動き続けた…という人は少なくないのです。
更に、多くの人は、プチッとなった時に、休む場所を探したり、トイレを見つけてタオルを濡らすなんて余裕はないと思います。
なので、次に大事れなこと、家に帰るまでどうするか?に続きます。
急性腰痛 その後はどうやって治したらいいの?については こちらから
>腰が痛い…どうすればいいのか ② 家に帰るまでどうすればいいの?
>腰が痛い…どうすればいいのか ③ 翌朝どうしたらいいの?
>腰が痛い…どうすればいいのか ④ 痛いのが続いた時にどうすればいいの?
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、バレエ鍼灸と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、またフロアバレエクラスの講師として、施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange