2024年8月14日
分かりにくいと言われる解剖学をあんじゅ独自の視点でお届けするのがこの解剖学コラムです。【動かす(踊る)ためにカラダはどんな特徴があるのか?】を軸に人のカラダの仕組みを一緒に見ていきましょう。
骨盤と大腿骨が作るのが「股関節」です。この関節がどのくらい動くのか?
これを可動域と言います。
とても関心が高い股関節の可動域について、解剖学で取り上げます。
股関節の単純な可動域は、仰向けやうつ伏せの姿勢でチェックすることができます。
仰向け(またはうつ伏せ)の状態で、膝を折りたたんで股関節から外旋させる
この可動域チェックで、45度(一般的な可動域)以上あると分かっても、それが=ターンアウトができる、につながらないケースが非常に多く診られます。
それは、10代のジュニアだけでなく、成人した大人の方も同様なのです。
どういうことかというと、可動域はあるのに骨盤を立てて開脚できない、カエルストレッチでお尻が上がる、プリエで膝がインになりやすい、ということです。
股関節の可動域があればターンアウトが完成しやすいのかと思ったらそこに落とし穴があるのです。
それは股関節の可動域とターンアウトが=ではないということです。
可動域はあくまで関節の条件、状況でターンアウトはムーブメントである
ということです。
そこでムーブメントであるターンアウトを知る前に、股関節の可動域とは何なのかをおさらいしておきましょう。
骨盤と大腿骨については
以下の記事を参考にしてください。