それは成長過程で発生するものです。
先天的なものとの違いは、元々側湾がなかったという点です。
しかし、カラダの使い方が間違っていると、その結果歪みが定着しまい、側湾を作ってしまう、これがオーバーユースによる側湾です。
10代のバレエジュニアの場合、アラベスクで上げやすい脚の方ばかり練習したり、スプリッツで苦手な方はあまりやらないということが診られます。
上げやすい右軸のアラベスクばかりやっていた結果、二十歳過ぎて気がついたら、側湾になっていて、腰に強いツッパリがいつもあるということが実際に起きるのです。
この件については、別のコラムでもう少し書いて行こうと思います。
また、滑り症やヘルニアから脊柱の並びがずれてしまって結果、一箇所だけ側湾になっているケースもあります。
通常の側湾は横にもS字ができるのですが、このような場合では湾曲しているのは一箇所だけ。このようなケースでも脊柱起立筋の筋バランスを整えることがポイントです。
両方とも、先天的な側湾同様、背中のカーブが治るケースは少ないです。
というのも、カラダの使い方のクセは簡単に治らないからです。
そのため、踊るたびに腰に違和感や痛みを感じる場合は、定期的なメンテナンスをしばらく続け、脊柱起立筋のバランスを整えることがポイントです。
更に、このようなケースでは、脊柱のコントロールを身につけることが重要になります。
これまで診てきた側湾症ですが、先天性のものと一過性のものを除き、使い方で側湾を作らないようにすること、これが大切。
特に成長期にあるバレエジュニアは、高く脚をあげたいと上げることばかりに目が行きがちですが、キチンとした姿勢をつくることで結果脚は上がっていきます。脚を上げることだけを考えて背中に必要のないカーブをつくらない、これも重要です。
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