「キレイに膝を伸ばしたい」がケガの元になっている!
「お膝を伸ばしましょう」はレッスンで必ずと言って言われる注意。舞台写真を見ても膝が曲がったアラベスクになっているプロのダンサーはいません。自分では同じようにやっているのに、どうして膝が伸びないのだろう、、、発表会やコンクールの写真を見てがっかりと言うことも少なくないですね。
では、ここで膝押しをしているかどうか、チェックしてみましょう。
◎膝押し可能性チェックテスト
◇床で膝を抱えて座る(体育座り)
◇骨盤を立てる
◇膝を揃えたまま前に真っ直ぐ伸ばしていく
A膝がぽっこり浮いてしまう 膝押し可能性大
B膝は伸びるけれどつけ根が突っ張る 膝押し可能性中
C膝が伸びて内側が自然に揃う 膝押し可能性小
治療院で診ていても、膝が浮いてしまうケースが少なくありません。そして、膝は伸びてなくてはいけないと思っているため、ほとんどの人が膝を押し込めようとするのです。これは、バー・アスティエのエクササイズの一つ、『床でのディベロペ』でも似たようなことが起きます。左右の脚を真ん中に閉じてくる時に膝が浮いてしまうため、膝を押そうとするのです。
では、どうして、膝を押そうとするのか?膝押しになってしまうのか?
そのの原因について、次に書いていきます。
実はCの人でも、実は膝押しをしてしまっている可能性があるので、続きを読んでくださいね。
投稿者プロフィール
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市川淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
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一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師
2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。
2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。
2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。