そして、受けた方の4人の悩みの元も四者四様なのですが、結局原因を突き詰めていくと上半身の支え不足に至りました。
ただ、4人ともカラダの条件は違うので、上半身のスクエアが崩れているからと言っても、反応はそれぞれ違ってきます。
同じ2009年生まれでも体型によってこんなに出てくる動きが違ってくるのか?と思います。
そして中学生と年齢が上がっていくと支えが足りないことの負担がほとんど下半身にかかっていってしまうんだあ、と。
同じエクササイズでも、出てくる反応が違うのに驚くのですが、スクエアを意識できて趾(ゆび)の力も抜けやすいエクササイズを今回はご紹介します。
その名も【お尻歩き】小学生の頃にやったことのある人もいますよね?でも、この頃のジュニアはやらない子もいたりするようです。
(参考までにー2020年から受けているロシア人の先生の基礎クラスでは時々、このお尻歩き行っています)
何故このお尻歩きか?と言うと、開脚でもスプリッツでも1番5番ポジションでも、上手くいかない人は、上半身のスクエアをキープする力不足に加えて、足の趾(ゆび)の力が抜けないことが共通しているんです。

この趾(ゆび)の力が抜けないと、大腿部の力が抜けないので、膝押しをしたり坐骨で座れなかったりします。
そんな状態では上半身のスクエアを意識しようにもできません。
これまでいろんな方法で上半身が活性化されるように、趾の力が抜けるようにトライさせていましたが、どうしてもどうしても抜けない子が出てきます。
そこで、ふと昔やった【お尻歩き】を試みたところ、おー、HちゃんとRさんのゆびの力をが抜けてきました。
Rさんは、お腹の中から動けている感じをつかんでくれたようです。
そう、この動き、腰椎と大腿骨をつないでいる大腰筋を活性化させてもくれます。
趾(ゆび)で踏ん張るのが減ってくると開脚、脚抜け、そこからのカエルもスプリッツも超改善しやすいのです。
お尻歩きはそんなに難しくはありませんが、コツがあります。
下半身はかかとと坐骨をつなげる。
上半身は腕をしっかり体幹につなげてスクエアを安定させること。
特に、小学生4、5年生までは結構効きますね。 トライしてみてください。
>>>電話:090-9362-0080
投稿者プロフィール
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市川淑宥子(ようこ)バレエ治療院あんじゅ院長
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一般社団法人日本バレエワークアウト協会理事
バレエ解剖学講師/バー・アスティエ講師
2008年にこれまでになかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をバレエ鍼灸と命名、バレエ治療院あんじゅを四ッ谷にオープン。以来、国内外のダンサーの治療に当たる。
2013年NPO法人バー・アスティエ協会の講師資格を取得、2014年以降バレエの解剖学運動学に基づいたトレーニングメニューやフロアバレエクラスをスタート。
2019年『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』を出版し、バレエ・ダンス・表現スポーツに欠かせない開脚エクササイズを紹介している。