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ポワント講習会で伝えたかった骨で踊る感覚

ジュニアポワント講習会で伝えたかったこと、それは、自分のカラダを理解して踊ること、です。

いわゆるボディーイメージですね。

10歳11歳の年頃でも、骨の模型や単純化した図形をつかった解剖学の話に真剣に聞き入ってくれていました。この集中力が大切なのです。

その後、実際に自分のカラダでそして参加している仲間のカラダではどうなっているんだろう、触れたり動かしたりすると、『あれ~っ』と言う感触がでてきます。

それはその場の細かい表情などで、しっかり私の方に伝わってきました。

バレエのレッスンでは、つま先は外に向かって伸ばす、かかとは前にして踊りなさい、と言われて育ちます。これが基本のポジションだからです。

けれど、こう言う動きは人間の普通の動作にはありませんよね。歩く時だって走る時だって、かかとは後ろにあって、つま先は前を向いています。

そのため、ほとんどの生徒で足の指や太ももに力をいれてこのポジションをつくるようになっていくのです。

そうやって力を入れてポジションをつくっていると、バレエに必要な柔らかでありながら必要なところにはテンションが保たれているカラダには育っていかず、3歳~5歳くらいから初めても、ポワントをはき始める10歳11歳の頃には、力で5番に入れるカラダの使い方が染みついてしまうことが少なくありません

その結果、まだ小学生高学年なのに既に外反母趾や内反小指、三角骨や低いアーチを作ってしまうのです

多くのジュニアに見られる間違った使い方、それは、つま先をバレエ的に伸ばしたいが故に、指先や爪先を丸めていること。

確かに、爪先をつま先だと思うのは無理がありません。でも、解剖学的に診て、指先、爪先を丸めて甲を伸ばしても、決してつま先は伸びません。

けれど、まだこの年齢はカラダも脳も柔らかいので、普段のレッスンとは違う視点を受けることで、『あれ~っ、こうやってみるとつま先が伸びやすい』と言う感覚をつかめるきっかけになるのです。

今回は先ずジュニアに一番多いこの間違い

『つま先は爪先じゃないんだよ』

を体感してもらうため、いろんな手法で話をしたり、必要なエクササイズを紹介しました。
その結果が、この感想です。


娘に感想を聞いたところ、第一声が

『パドブレがいつもよりやりやすかった!足がズブズブしないで、ふわっとして、でもガシッとしててぶれなかった』

とのことでした。


ポワントワークショップ2016、バレエ治療院あんじゅ

【著者プロフィール】

市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事

鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師

2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。

著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中

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▶ Instagram:ballet.ange

本記事では、コンクール成績アップ、留学を希望するジュニアのターンアウト改善を指導してきた筆者が、ターンアウトしにくい原因とその解決法を紹介します。

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