脚が開く開かないについて、悩んでいない人の方が少ないと思います。
今回は、この「開く」について大切なポイントを書いています。
トレーニングメニューの感想いただきました(できた❗️の写真は次にあり)
プロのダンサーですら、
こっちの方は開きにくいんだよね…
と言うことがあるくらいですから、永遠の課題とも言えますね。
ここで、治療院で再三言っていることを繰り返しますが、
ではない、と言うことです。
ロシア人の先生曰く
もともとの関節や骨のつきかたで立つとこの位
と見せてくださったのは160度位の1番でした。
これ、本当の話。
その先生の2番の見本はなんと、足部が真横より後ろ、
つまり180度度以上の2番ができるわけです。
じゃあどうしているのか?と答えを見せてくれました。
残りの分は、筋肉でしっかり回すんです
と足部の内側(拇趾の方)が180度になっている1番を見せてくれました。
もちろん股関節の可動域がダンサー向きにあるからこその1番なのですが、大切なことがもう一つ。
(残りの分を筋肉でしっかり回すためには)
関節を捻って立っていてはダメなんです
と言うことでした。
ここなんです。
我々、開きにくいと言われる日本人がターンアウトを身につけていくポイント。
今の10代は平成生まれ。
多くのジュニアは、昭和世代と違ってダンス向き関節の可動域をもっているタイプが比較的に多い。
なのに、その可動域を生かせていない。
そのため小さな頃から習っているのに開脚すらままならない、で「自分は開かないカラダなんだ」と思っている子がいるんです。
あんじゅでは、
・最初に関節の可動域をチェック
・関節の可動域が十分ある場合は、骨盤周囲以外に潜んでいる問題点を解決するエクササイズをおこなう
たとえば、
腕が長くて猿腕(肘の」過伸展)の人は、上半身と腕がつながりにくいので、つながるポイントを探して解決につながるエクササイズをおこなっていきます。
骨格はそれぞれ違うので、肘が脇、と言うバレエの土台がすっとハマりにくいタイプもいるからです。
例
足指が斜めラインになっていて重心が外に流れやすいタイプは、足指で立ちやすいポイントを探していきます。
細身で筋肉が足りないタイプには、骨盤を安定させるために筋力アップエクササイズをおこないます。
そのために解剖学を土台に分析して、フロアバーエクササイズなどをおこなっていくのです。
カラダの個性が違うので、やることは一人ひとり変わってきます。
カラダのつながりやすさが分れば、日常おこなっているアップや筋トレメニューの効果も上がってくるからです。
その自主トレの姿勢を修正、改善していくこともおこなっています。
パーソナルだからこそ組めるトレーニングメニューで自分のカラダの取り扱いマニュアルをつくっていく、内容です。
自分のカラダがどうすればつながりやすくなるか、が分かればグッと躍りやすくなるのです。
脚が開かない、開脚ができないを解消するメニューについてはこちらから
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
▶ プロフィール詳細はこちら
▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、コンクール成績アップ、留学を希望するジュニアのターンアウト改善を指導してきた筆者が、ターンアウトしにくい原因とその解決法を紹介します。