膝の位置がどの踊りよりも重要になるのがフィギュアスケート。
膝がインのままだと、転んでしまって滑りにならずジャンプやスピンにもいきつきません。
今回感想・フィードバックを寄せていただいたのはフィギュアスケートジュニアのAちゃん。
膝が内側に入りやすいのは確かに日本人の特徴でもあるんですが、でも膝がインにはいらはいようにするコツはあるんです。
感想は↓
『膝インは、上半身、腕の向きが関係していたこと、とても勉強になりました!
腕を上げてのグーチョキパーを、普段も少しずつやり、姿勢が変わってきたように思います。
スケートでの片足滑走でも、だいぶイン状態が改善されてきました。
まだまだ改善の余地、上半身とのバランスを育てることができるかと思います。本人も変化、身体の使いやすいさに気付き始めたと思います。
元々の、能力は低いかもしれませんが、楽しんでいる、がんばることをサポートできるようがんばります♪ ありがとうございました!!』Aさんのお母さまより
感想にあるように、日本人は骨格的に上半身が分厚くできていません。特に女性は、子供だけでなく大人もあまり変わりません。
なので、足だけ考えていると、どうしても上が安定しないので、膝が内側にはいってしまうのです。
コツは腕と体幹とつなげること、ですが、これを大人だけでなく子供にも分かりやすく習得してもらえるのがこれ。
グーチョキパー
です。
こちらの記事でも紹介しています。
スプリッツだけでなく開脚でも同じです。スパイラルも同様です。
踊るカラダの解剖学コラムの一番最初に紹介したこの写真を見れば気づいてもらえると思います。
腕って案外重いんですよ。体重50kgで、4キロはあります。

小さな3歳くらいの子供は、腕の重さを支えられず、頭の上でおおきな円(バレエで言うとアンオー)をつくることは結構難しい、それほど腕って案外重いんです。
だからこそ、
腕と体幹をしっかりつなげることが大切
大人だって変わりませんよ。二の腕の後ろがうまく伸びない人は案外たくさんいます。
そのエクササイズの、腕を斜め上に伸ばしてグーチョキパーは簡単にできるエクササイズです。
試してみましょう~
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
日本バレエワークアウト協会理事
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
2008年、当時はなかったバレエ・ダンスのための鍼灸治療をスタートさせ、「バレエ鍼灸」と名付ける。現在も踊りを続ける治療家として、施術・ターンアウト改善、開脚改善などを展開。
著書:『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
フロアバレエクラス:新宿にて月1回開催中
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▶ Instagram:ballet.ange
本記事では、バレエ・ダンスの柔軟性向上を目的とした安全なストレッチ法やトレーニング法を、約20年になるバレエ・ダンス専門治療院の視点から紹介します。
